日本共産党千代田地区副委員長 冨田なおき

衆院東京1区で3度出馬。17年総選挙は政策協定結び比例で立候補。22年参院選に比例代表から立候補を決意しました。

終戦記念日を故郷で迎え

2017-08-17 20:03:49 | 平和



アップが遅くなりましたが、15日まで、帰省していました。

芭蕉の「閑さや岩にしみ入蝉の声」の句で知られる立石寺(山寺)に息子と訪れました。
当初は、少し歩いた「せみ塚」まで行って帰ればいいかと思っていましたが、

始めは渋っていた息子が思いのほかやる気を見せたので、上り続け、





結局、奥の院まで登りきることになりました。息子はなかなか誇らしげな様子。
私は汗まみれ。お腹が強調される、ツートンカラー状態でした(^^;)

私は学生時代に大学の先輩と初めて上ったのが22年前。

妻と登ったのが10数年前ですから、久しぶりの登りの感触と、たまらない絶景でした。



下山後は、最近、息子が学校の授業で俳句を習うようになったことがヒントになり、

山寺芭蕉記念館にも初めて行ってみました。
芭蕉に代表される俳句が栄える以前の俳諧、
芭蕉自身の筆による俳句や絵も見ることができ、息子には少し早かった気がしましたが、貴重な機会でした。

終戦記念日を前後して、あらためて実感したのは、戦後は決して終わっていないということです。

地元の山形新聞も、「帰らない遺骨 県内72年終わらぬ戦後」との連載をしていました。

私事ですが、祖父と議論したのはほんの2、3年前です。
戦死した祖父の兄も祀られている靖国神社をどう見るか。
身内の戦死は、いまの平和な世界の礎となる尊い犠牲なのか、間違った目的のために駆り出された末の犬死なのか。

国家のせいで不条理に命を奪われた人に、「命をささげてくれてありがとう」とは絶対に言えないし、言いたくありません。
日本の侵略戦争で殺された外国の人たちに対しても、取り返しのつかない謝罪の思いこそあれ、感謝というのは考えられません。

いまの日本は、国民に、世界に誓った平和国家としての歩みを真摯に続けているとは、お世辞にも言えません。
憲法9条を「1項、2項は変えない」と言いながら第3項をわざわざ書き加えようともくろむ安倍首相。

変化がないなら、誰も憲法を変えようとは思わないでしょう。
「戦力は、これを保持しない」「国の交戦権は、これを認めない」と明記する9条2項を空文化し、
海外で自衛隊に無制限の武力行使をさせようとのねらいを、
幅広いみなさんとともに見抜き、許さない決意を、改めてここに述べたいと思います。

だいたい、自民党が都議選で大惨敗したのは、
安倍首相の国政私物化、憲法と民主主義を粗末に扱う姿勢への国民の厳しい審判だったはずです。

それでも9条改憲にこだわるのは、「過去の戦争はすばらしい、あの時代はいい時代だった。日本国憲法は卑屈だ」との特異な歴史観からと言わざるを得ません。

日本国憲法前文が謳う、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」ことは、
実現不可能な絵空事では決してありません。
国連加盟国の3分の2が賛成して、核兵器禁止条約を採択しました。9月にも各国の署名・批准手続きが始まります。

国際政治の主役は、核兵器の固執する少数の国ではなく、
多数の国々と市民社会にとって代わられています。

それが分からず、交渉にも参加できず、「署名することはない」との日本政府の立場はどうか。
核保有国と非保有国の「橋渡し」どころか、
核保有国のみじめな代理人という役回りを、唯一の戦争被爆国の政府が演じています。

安倍政権下での憲法9条改悪に反対で一致する立憲野党4党と、市民の共闘こそが受け皿。
核兵器禁止条約に署名できる日本政府を実現するため、
観客としてでなく、ともに主役として、新しい時代を切り開くことを、この拙文をお読みのみなさんに、心からよびかけます。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月16日(水)のつぶやき

2017-08-17 01:51:25 | ツイッター
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする