日本共産党千代田地区副委員長 冨田なおき

衆院東京1区で3度出馬。17年総選挙は政策協定結び比例で立候補。22年参院選に比例代表から立候補を決意しました。

外国人の子どもの問題、シンポジウムに参加しました

2009-10-25 23:52:56 | 家族・子育て


先日、日中友好協会新宿支部主催、新宿、新宿区教育委員会後援でおこなわれた、「在日中国人・外国人の子どもたち」に参加しました。
1枚目の写真は、あいさつされている平山知子新宿支部長。私にとっては東京1区の大先輩です。

中国人の親子の支援、通訳をされている大学院の李原翔さん、
区内小学校の先生、
しんじゅく多文化共生プラザの課長、八木原良貴さんがパネリストでした。


外国人登録をしている人が20万人を超え、
うち東京都に42万人、うち中国人が15万人、
新宿区に32000人の外国人、11000人の中国人が住んでいます。

その外国人の子どもは急増しているのに、親以上に困難に直面していることが分かりました。

言葉、習慣、文化はもとより学校制度も違うため、就学できない子どもも多いこと、

勉強についていけない、
通っていた中国の学校では体育や音楽をしないため、それらの授業や部活動での発散もできないなか、ゲームやネットに長時間夢中になったり。

幼くして来日した子どもは母国語を身につけていないため、アイデンティティが保てず、無力感、挫折感を持ちがちなこと、
などで、不登校や非就学の子どもがかなりの率で存在し、

高校進学率は大変低く、低学歴のまま、日本社会に放り出される子どもが増えているということも。

中国からの帰国者以外に、就労や結婚など、来日する親の動機も多様化し、
生活も子どもの教育への熱意も、二極化が進んでいるそうです。

会場からボランティア支援の方の発言もありました。
親は夜遅くまでの仕事で親子のふれあいももてなくても、場合によっては親子で言葉が通じなくても、子どもたちは「お父さんお母さんは忙しい、頑張っているから」と親を気遣っていることを知り、「そんな子どもたちがつらい毎日を送っているなんて」とショックでした。

また、心打たれたのは、当日の参加者の中に、山形県から、かつての教え子の様子を見に上京していた先生がいたことです。
幼くして来日した子どもの場合、口頭でのやりとりは、見る見るうちに、日本で生まれた子と見分けがつかないほどできるようになるため、学校に上がったときに先生が「日本語の援助が必要な子」と判断しない、適応障害などと判断してしまうこともあるそうで、限られた教育現場での援助すら、受けられない子どももいるという現実も知りました。

小学校の先生や参加者の中学校の先生からは、自分が担任したクラスでの経験を語っていただき、
「新宿区はそれでも予算をつけてがんばって」、日本語学習のためのプログラムを作っているが、上限の時間が大変短く、間尺に会わない、
小規模校だから学校を挙げての支援モードがつくれた、
大規模校ではそこまでできないこと、

逆に学年だよりを複数の言語で出している学校には、口コミで集中してしまい、逆に頑張るほどつらくなるという実態もあるとか。

抜本的な対策が必要だとの指摘がありました。東京都だけが実施していない少人数学級はその最たるものです。


もちろん、それにとどまらず、積極的なハード・ソフト両面の支援が、国こそ乗り出して行う必要を強く感じました。日本人の大半がこの問題に気づいてからでは、遅すぎます。


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