私自身、「会社や人の成長に携わる仕事をしたい」と思っています。しかし両者ともに成長には特効薬があるわけではなく長い目で見てある時ふと気づいたら「とても成長していた」ということがほとんどではないか、と思います。今日は後輩達を見ていて「あぁ、本当に成長したなぁ」と感じることができたとても嬉しい日でした。失敗を繰り返しながらも一歩一歩できることから前に進んでいくと、人は『自信』という基礎体力を身につけます。この基礎体力があるかないかは実は成長には非常に重要な要素なのではないか、と私は（勝手に）思っています。自分を信じることができるかどうかで次の一歩の大きさが違ってくるように思うから、です。成長には特効薬はない、と分かっていながらもそれでも私は少しでもそれに近づく何かをこれからも探求しつづけるような気がします。
私たちの仕事は「企業が欲しい人材を探すこと」です。しかし単に人を探してマッチングするだけではありません。企業が欲しい人材のターゲット設定がこれまた非常に難しいのです。そこでとても重要となるのが『その会社が今市場でどのような位置づけにいるのか？なぜ儲かっているのか？』というマーケットの中での会社の位置づけです。ここから知ることで全く同じ職種の求人であっても、そこに合致する人はタイプから違ってきます。マーケットを知ることは単に会社のトップやマーケティングだけが話題にすることではない、と私は思っています。社員一人一人が自分が働く会社はどんなマーケットの中にいるのか？そのマーケットは伸びているのか？自分たちの強みは何なのか？この視点で日々の仕事ができればその会社はとても強い会社になる、と思います。
日経新聞で見た渡辺トヨタ新社長の言葉です。世界で通用する優良企業の社長の言葉としては珍しい、と思いましたが同時にこの言葉からトヨタ自動車の強さを垣間見た気がしました。カンバン方式で知られるトヨタ自動車の社員は社長から新入社員まで徹底して「カイゼン」を実行している、とよく聞きます。トヨタほどの規模になると社長の戦略も世界中から注目される中、『愚直に・地道に・徹底的に』という言葉をさらりと出せるところが渡辺社長が新社長に選ばれた理由の一つのような気がしました。
なんだかシリーズみたいになってしまいますが、、、「デキる人はレスポンスも速い！」と思うことが多々あります。仕事でもプライベートでもお会いする経営者の方々は、超人並に忙しいのに「本当にレスポンスが速い！」のです。そこに瞬時に意思決定できるスピードの速さと相手に対する驕らず謙虚な姿勢が表れていると思います。さらに、「無駄がない！！」 丁寧な挨拶文の代わりに気持ちのこもった速いレスポンス。たくさんは書く時間がないから要点だけ。でも受け取った側にはそれだけで十分に伝わる、と思うのです。私の場合、たまに一度にたくさんのことが目の前に振ってきて優先順位をつけることだけでとても時間がかかってしまうことがあります。そういう時はまずは目の前に与えられたことを一つ一つスピーディにこなしていくことが、実は一番の近道なのかもしれないな、と思ったりします。
