学びを形に…初めての出版体験(16)

私が、本を出版できるようになるまでの道のりを、忘れないように残しておこう。

前回からの続き。

2014年後半から始まった私たちの出版計画も、共著の山崎さんと編集者の三浦さんとの紆余曲折の議論を経て、
全体の流れ、第1章「あらゆる相手を動かす方法を学ぶ」大きな仕事ができるリーダーシップ思考
の骨子にたどり着くだけで、半年近くも経ってしまっていた。

当初の予定では、出版社からは「2015年夏頃には出版したい」というリクエストを受けていたのだが…それはかなり実現不可能になっていた。
後から編集者の三浦さんに聞いたところでは、出版社にも年間スケジュールがあり、編集者にもノルマがあるので、予定通りに進行させるのも編集者の大きな役割だったらしい…(三浦さん、ごめんなさい)
しかし、当時の三浦さんは淡々と「スケジュールは少し遅れていますが、納得できる良い内容を作りましょう」とだけ良い、いつも私達の背中を押してくれた。
共著だとスケジュール調整だけでも難航するので、編集者にとっては手間が増える。つくづく、私達良い編集者恵まれた、と感謝である。〈偶然16〉

この時点での明るい兆しは、「リーダーシップ」の章を議論しながら、EMBAのカリキュラムを眺め返していると、この本で注目したいテーマ(それこそが、世界のエグゼクティブ達が必死に経験を知恵に変えたいと思っている)が浮き彫りになってきたことだった。

それは「リーダーシップ」「ネゴシエーション」「アントレプレナーシップ」「テクノロジーマネジメント」そして「アジアビジネス」

「テクノロジーマネジメント」と「アントレプレナーシップ」は、共著の山崎さんの真骨頂。
次の打ち合わせまでに私たちは「過去のケースと授業内容を全部復習してくる」という壮大な宿題をもらい、打ち合わせを後にしたのだった。

続く。。。