寝屋川市~香里園 | ピアノ ボイストレーニング教室 Abe Music Studio

指導歴45年、
だから感じることを書いています ♬
グランドピアノ3台あるお教室です♪

14歳の“天才ピアニスト”ツォトネ・ゼジニゼ

2024-06-21 | 音楽

モーツァルトの再来と言っても言い過ぎではない この14歳のピアニストご存知でしょうか!

私は 現代音楽 にいつも アンテナを張っているので、NHK BS で放送された『無調の響き 現代音楽に 見せられた少年』 という番組をつられて?? 見てしまいました。

彼の母はなくなり祖母と幼い妹がいます。

おそらく 祖母がたいへん有能な音楽教師だったのだと思います。自由な孫を  縛り付けることなく、アニメの曲を共通の話題にして、彼の 現代曲への創造性を広げ、モーツァルト や ラフマニノフのコンチェルト まで弾けるテクニックと現代曲も作曲するという才能を育て、時には厳しい 音楽教師であり、家庭ではおばあちゃん!ついつい 祖母の立場に立って見ていました。

番組ではジョージア フィルハーモニー管弦楽団との共演を成功させ、ベルリン国立歌劇場の音楽監督 バレン ボイムも絶賛していました。

日本でも 6月に来日を果たしました。聴きに行った方の話では、演奏者の枠を超えた?演奏であったということ!計り知れない 才能であったということでした。

 

 

 

 


小さい手のためのピアノ 細幅鍵盤

2024-06-08 | 音楽

ピアニストにとって手は、最も大事なもの。

でも、生まれ持って手が小さいとか、細いとかはやはりハンデがあると感じます。ラフマニノフやチャイコフスキーのコンチェルトはやはり余裕の音の響きが欲しい。だから昔からピアノは成人男性の弾くものとずっと思っていました。国際ピアノコンクールの優勝者は圧倒的に男性です。作曲家は男性がほとんどなのでその手のサイズで弾けるものが必然的に多くなるでしょう。だから女子の皆さんにはできるだけ手に負担をかけないよういろいろ考えて奏法をお伝えしてきました。

その考えは昔、作曲家の中田喜直先生が小さい手のためのピアノをつくられたものがありましたが、普及しませんでした。考えたら、コンクールや一般ホールに持込はヴァイオリンと違って大変ですよね。

今回ドイツの放送局で音大でスタインウェイを改造したというニュースがありましたが、女性にはうれしいニュースとして取り上げられました。私は生徒の皆さんには、モーツァルトの細かいパッセージの半音階を弾こうとしたら黒鍵の間に指が挟まった男性ピアニストがいるという笑い話のような話もしています。

細幅鍵盤はありがたいし、諦めていた曲も弾けるのであればうれしいですが……。

 


才能がなくてもピアノは弾ける

2024-05-19 | 音楽

プロになるには才能があった方がいいが、才能がなくても、うまくいかなくても?楽しんだ方が勝ちでしょう。

とことんやってみたら!才能がなくてもセンスは磨ける!結局指導者は,たくさんのチャンスと良いセンスを提供することだと思う。自ら投げ出したり、無理!と言わないでほしい!

(先日体験レッスンに来られたお子さんが、無理!とか言っていたので、そんなこと言わせないでほしい!自分で限界を作らないでほしいと厳しいことを言ったのにも関わらず、ご入会いただきました

 
昨日 小さな声で ボソボソ 歌っていた幼稚園生に、もっと歌って♪ 心から 歌って ♪お腹から声出して!まだ音楽が足りない!と言ったら、とんでもない声が出てきました。必死に 音楽に向かい合ってくれたんだと思います。そこからが音楽です。必死でとことんやってごらん!音楽の広い世界が開けるから!
自分が気が付かない才能が出てくるから!
心から音楽を奏でることを、体験してみて!
 
 
 

ピアノを 幼い時から習う デメリット

2024-05-05 | 音楽

ピアノを小さい時から習うメリットはたくさんあります。

しかしデメリットもあります。
 
私の教室は一応4歳からが最初のピアノになります。正直 4歳でもはやいかなと思うこともあり、もう少しお待ちしましょうということもあります。でも お問い合わせにはかなり 3歳児のお子さんもあります。(熱心なのか 焦ってるのか?焦らなくてもお母さんと一緒にお歌を歌ってくださいと言っています)音楽教室によっては早くにお子さんを確保?するために、受け入れているところもありますが、ピアノが好きというより音の出るおもちゃが好きなのでは?と思うこともあります。もちろん それも楽しい音楽 体験 の一つにはなると思いますが、そこからセンスを磨くのはよほど指導者が注意して、遊びだけに終わってしまわないように常に先にはショパンやベートーベンが待ってる音楽があることを忘れないようにしなくてはなりません。
 
4歳児は集中力や 忍耐力がまだ発達していないので長時間練習はできません。6歳の子が1回でできることも、4歳では1ヶ月ぐらいかかります。実際に3月から初められた小学3年生は、幼児が1年かかるところ を1ヶ月で終わってしまいました。
 
一番大きいデメリットは小さな手には負担が大きいということです。第一関節 もふにゃふにゃ、筋力もないので力が入るのでピアノで一番大事な美しい音が出なくなり、速いパッセージもリズムも硬くなる。そしてそのまま 悪い癖を残したまま 成長するのは最悪です。途中から入ってくる方は、
 
私は音感教育(絶対音感)、リトミック(音楽 身体表現)はピアノとは別のもので、ピアノに移行するには熟練の指導者のもとで、その音楽体験をつなげて欲しいと思っています。

フジコ・ヘミング追悼

2024-05-02 | 音楽

唯一無二のピアニストでいらっしゃいました。

4月の発表会で生徒さんがリスト=シューマンの『春の夜』を弾くので参考に、フジコさんのを聴いてみて!若い演奏家とは全然違うから、と押していたばかりでした。

いろいろご苦労されたことをNHKで最初に拝見したときは時代に翻弄されながらもよくがんばって演奏活動を続けてこられ、それを支えてこられたお母さまもすごく強い人だと、だから彼女の音楽には魂が宿り、うわべだけでない凛とした美しさがあるのだと思います。

 


癒し

2024-04-17 | 音楽
耳には聞こえていないけれども 体では感じる音っていうのが 癒しには大事ということ。
 
音楽の演奏というものは自己効力感を最も強く感じられる行為の一つということを、脳科学者の中野信子さんがインタビューで言っていました。
音圧で音も実は体で感じることができる、スピーカーから流れている音は可聴域 以外の音は 感じ取れない、耳には聞こえないが体で感じられる 振動や 共鳴 がすごく大事なので生音を聞きましょうと!(なるべく 電子のものではない)これが癒しに大事と言われていました。
 
私は自己肯定感は低いのですが 自己効力感は高めです。
自己効力感は「自分なら乗り越えられる」というめげない感情です。それでなかったら60年以上も ピアノは続けられないと思います。
 
あらためて 音楽 ありがとう!
習わせ続けてくれた両親にも感謝です!
共鳴が心地良い、アルカスホールありがとう!(発表会はピアノが置いてあればどこのホールでもよいというものではないのです)

第45回発表会終わりました!

2024-04-16 | 音楽

発表会の翌日はいつも思考停止状態です。

 
若い頃は、脳が空っぽになり次に進みたくても進められない状態、今は体がだるい!
 
もう45回もやっているので ルーティンは一緒なんですが、やはり 毎年毎年違うことがあるので新鮮かつ緊張感があります。
スタッフは音大を出た生徒たちがテキパキとやってくれるので、何も重労働はしていないのですが 単に 疲れでしょうか?
 
第一部の大人の皆さんとはお花見弁当を食べてゆっくりしました。(お弁当の写真を撮り忘れた!)モーツァルトの2台も前からやりたかったのと、毎年 2台や アンサンブルをしたいという話に盛り上がりました。
 
第2部は 今年は楽しくやろうと決めていたので、いつもなら コンクールの曲などを選曲するのですが、お父さんと息子の連弾や、ミュージカルや、カラオケ デュオ?(私は エルザのパート は音域的に絶対無理なのに無理くり? 歌わせられました)
最後は楽しい ポーズ で記念撮影。
 
まだこれから、動画や写真の整理、反省会 など来年に向けてのことがあるので、頭も脳も 思考停止解除します。



 

新学期  新入生  春の宵

2024-04-08 | 音楽
桜がどこも美しい季節になりました。

しかし 毎年 思うことは、何か危うい?儚げな、若さゆえ 脆いなにかを感じる季節です。でもそこが「日本の美学」 かなと、桜満開の時に必ず雨や風に会います。散るのも美しい花吹雪。

そんな感傷?にも浸っていられず、本日から新学期が始まって、うちの教室にも 新入生が入ってきて 元気な 活気 を感じます。

コロナ禍で 訛った体に?先生 2台 ピアノやりましょう!先生 デュエットで歌いましょうと!生徒さんのご要望に体がついていかない!
どれだけ コロナ禍で冬眠していたのか、今 身にしみて感じるこの頃、老体に鞭を打って楽しみながら前に進むことにしました。


マウリッツィオ・ボリーニ

2024-03-26 | 音楽
世界的ピアニストと知られるイタリアのマウリッツィオ・ポリーニ さんが亡くなられました

ショパンコンクールで優勝し音楽家としての名声を高めて、日本でも高い人気のピアニストでした。

私達の年代?ではショパンを弾くときは必ずポリーニを参考に聴いてみようと思ったものです。ポリーニvsアシュケナージ構図もありワクワク?した華やかな時代を思い出しました。
近年ご病気だとはきいていましたが、復活されることを願ってもう一度ステージで聴きたかったです。
たくさんの素晴らしい演奏を
ありがとうございました。
こ冥福を祈りいたします。


春の今頃

2024-03-23 | 音楽

春の嵐がふきすさぶこの時期、新しい予感を感じながらも、何か不安な気持ちになる3月です。

生徒さんの卒業式、受験もやっと全員終わり、これからレッスン時間割の組みなおしと発表会の練習に集中できます。

受験生には、革にネームを彫ってもらったキーホルダーと私が愛用している 抜き差し 交換ができるノートを毎年 プレゼントしています。



人間の成長とは、いろいろなことを深く経験することだと思いますが、

神戸では卒業文集が廃止になり、東京の一部では宿題が廃止になり手間のかかることはしない方針だとか!

卒業文集は教員と子供の負担が大きいから、宿題は自由なことを自分でやる時間にするとか?

確かに先生の負担はいろいろあることとは思いますが、人生で自分を見つめなおす良い機会である文集、自分で好きなことを探せない子はどうするのとか、何か違う方法で補えればいいかなと老婆心ながら考えてしまいます。


ショパンのシステム

2024-02-29 | 音楽
昨日、体験レッスンにお越しいただいた方(ピアノ経験者)にショパンが考案した手に負担をかけない手のポジションをお話しました。
 


日本人は体がまだまだ華奢で、大人の西洋人用のピアノを女の子が弾くと無理をして体が痛くなるということがあります。
日本の戦前のピアノ奏法はレガート重視というより、筋力をつけるための、ハイフィンガーハイタッチと言って指を鍛える練習が多かったと思います。しかし音が固くなりレガートでやさしく歌わせる奏法がやりにくく、私もドビュツシー、ショパンに大変困りました。

その後、ショパンのこのシステムを取り入れレガートが美しいとはこのことなのか!と驚愕しました。
ショパン自身華奢で手も細く小さめでしたので、日本人にはこのシステムがピッタリです。指の筋力を強化するのではなく腕全体の重さを指に感じてなめらかに次につなげるレガート奏法です。同じ時代に生きた華麗な派手なリストとは違う奏法です。もちろん指の筋力はいりますのでそこは両極端にならないようバランスよく練習してもらいます。

当教室では全員にこのシステムで教えています。子供たちには、「ショパンの手」と言って少しアレンジしたポジションで教えていますが、とにかくこれができなくてはピアノに進めないよ!と言ってできるまで自分で確認してもらっています。
 
 



小澤征爾氏 追悼

2024-02-11 | 音楽

2週間前に江戸京子(ピアニスト)さんがお亡くなりになりました。その時 私は一瞬 小澤征爾さんのことを思いました。

前妻で、若い頃の小澤征爾さんを精神面 経済面で支えた方です。
私にとって 小澤征爾さんというのは苦労人、努力家という印象であり、彼がいたから 日本人、 東洋人がクラシック 界で認められるようになった、まさに逞しい開拓者であったと思っています。
 
満州からの引き上げ者で、ピアノ を横浜から東京まで リアカーで引っ張って歩いたとか、給費 留学生ではなく単独でコンクールを受けようとしたところ、 パリの日本大使館が支援をしてくれなく、アメリカ大使館が支援をしてくれたことや、N交響楽団は32年間もの間彼を、 ボイコットしてたという事実があります。それで 彼は日本から出て行ったのです。
 
でも彼は世界の指揮者界の帝王であるカラヤンやバーンスタイン からも後継者として認められていきます。
 
ヨーロッパの人に東洋人にバッハ なんかかわかるのか?とよく言われたそうです。
小澤征爾氏の師匠である 斎藤先生はとにかく厳しくて有名で、怖い エピソードは私の大学の先生からも聞いていたので叩かれるのは当たり前という今では考えられないレッスンですが、その教え子たちは今世界の第一線で活躍してるので、徹底的な基礎練習というのはやはり何十年か後に自分の身に蓄える戦える 栄養になるということです。
 
そしてそれを現代の 若い人たちに分かりやすく丁寧に伝えるという教育を精力的にされていました。その教え子たちがまた 次の世代へ繋がっていくと思います。
 
フランスものがあまり得意でなかった私がラベル「ダフニスとクロエ」の指揮にとても感動したことを覚えています。
 
小澤征爾さんが日本人であったことを誇らしく思います。
 
ありがとうございました
本当に『世界のオザワ』という冠にふさわしい方でした。
絶対忘れてはならないお名前です
 
 

原作者、作曲家の気持ち 幻想即興曲

2024-02-04 | 音楽
漫画家さんの悲しいニュースがありました。
そのことで、クリエイターと消費者という経済的なことではなく、気持ちの問題なのかなと思いました。

音楽に関しては 作曲家と演奏家の関係ですが、作曲家の気持ちは重んじられなくてはなりません。でも時代が変わると、わからなくなってしまうこともあったり 捉え方が変わってしまうということもあると思います。でも、できる限り 作曲家のことは調べて考えるという姿勢はいります。私の主催する発表会では 必ず全員、自分が弾く曲を調べてまとめてレポートとして皆さんに公表してもらっています。それがピアノを弾くという責任でしょう。




「幻想即興曲」を弾いている生徒さんに、この曲はショパンが遺言で焼却してほしいと言っていた曲です。それが守られず今ここにあるということは、私たちにとってはありがたいことだけれど、ショパンは今どう思ってるのかなと?考えるだけでもいいと思います。

作曲家の先生方の (湯山昭、樹原涼子)のピアノのレッスンを受けたことがありますが大変厳しかったです。自分の曲に対しての思いがあるので 当然です。

作曲家をリスペクトしないと曲が生きてこないのは当然でしょう。

もう少し気持ちをお互い考えていれば、悲しいことにならなかったかもしれないので
残念なことです。

ショパンの遺言を 破った フォンタナを、避難する人は聞いたことがないですから。


地域の音楽教室

2024-01-18 | 音楽
お正月早々 痛ましい事故が多く、いつ自分のことになるかわからないので、気を引き締めなくては!と思ってる 矢先に高齢の母が玄関先でこけてしまい 即入院になりました。
 
母が看護師さんに声をかけられて「先生のお母さんですか?」と言われたと。この頃 こちらが忘れていたり 知らなかった方から声をかけられることが多くなり、最近もピアノの上手な小学校の先生が先生の生徒さんだったんですねと言われたり、市会議員さんからうちの家庭教師の先生が先生の生徒さんですとか。
全く知らない方からレッスンバックが落ちていました? と届けていただいたり(なんでそんな物をおいて遊びにゆくの〜)
Instagram では昔の生徒さんがフォローしてくれたりと、
長く音楽教室をやっていると知らないうちに地域で見守っていただいてるということを改めて思いました。

45年目になりましたが、まだまだ勉強することもあり、幼い 生徒さんから、私よりも人生の先輩の方もいらっしゃいますが、音楽から吸収することが人生の学びと楽しみにつながるということを、全ての世代の方達と一緒に分かち合いたいと思っています。

2024年もよろしくお願いします‼

2024年レッスン開始!

2024-01-05 | 音楽

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします

本日より2024年の レッスンが始まりました

 

 
元旦に襲った地震のためお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに, 被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
 
大阪も震度4で阪神大震災を思い出しました。頭の上に色々なものが落ちてきて、ピアノが動いた記憶がよみがえりました。
 
平和に日常を過ごすことが当たり前のはずですが、他人ごとではなく、今の状態は大変ありがたい 状態なのだということの感謝を忘れないようにしたいです。久しぶり?のピアノの音にとても感動がありました。