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新しい教則本 は、今現在の新しい感覚が養われるものが多く 一応 目に通します。
このテキストはこんないいところがありますよ♪ このような新しいところがありますよ♪と
言われてみてもその新しいテキストを使いこなすには、やはり 生徒さんに使ってみて の実践や 、今までの経験が加わってこそ 使いこなせるというもの 。そこには 長い年月がかかります。古いテキストでも先生の工夫とセンスで使いこなせる場合もあります。(バイエルはもう使わないけれど)
不思議なのは、体の使い方について書いてあるテキストが少ないこと。初心者に必要なのは、ピアノの場合は5指を平均化することと、 独立させること。 声楽の場合は自分をよく鳴る 楽器にするための筋トレについて、このことはものすごく時間をつかって私は補っています。
そして生徒さん 一人一人に合わせようと思ったら、教則本 というのは 色々な種類が必要になってきます。だからその先生によって 教則本 が違うのも仕方がないのです。生徒さんが100人いて 先生が100人いればたくさんの種類の教則本 が存在するのは当たり前。
だからこのテキストなら絶対というものは存在しないと思っていいと思います。
私自身は 自分の経験と、できるだけの知識を持って そのテキストに共感できて、それを 生徒さん 一人一人に合わせる努力するようにしています。だって50年もたくさんの生徒さんを教えてきてる 経験といろんな生徒さんを見てきているからです。
ただ私の思いと、生徒さんの思いが違うと方向性が違ってくると前に進めなくなってしまうので、そこはお互い寄り添わなくてはいけませんが、生徒さんや保護者の方は今現在のことしか考えられなくて,3年後5年後10年後のことはほぼ考えられないことが多いです。
私の中ではほぼ答えが出ているのですが、保護者や生徒さんはわからないことが多く、回り道していることが多々あります。言ってわからなければ経験して時間をかけてもらうことになりますが、先日「そんな弾き方していると、あとで弾けなくなるよ!治すのはできるだけ早く時間の問題」と2年ぐらい前に言っていたことを覚えていた小学生の生徒さんが、先日「今からでも治せる?」と言ってきました。覚えてくれていたんですね、「大丈夫!」自分で気が付き成長できることは素晴らしいこと。
自分で自分を育てることができる子は素直な子が伸びます。人のせいにしたり言い訳をする子は自分で成長することを止めています。