ジストニアはピアノに限らず、声楽、スポーツにも出る病気です。
無意味な反復練習を繰り返すことで脳を酷使することで体に出る麻痺です。
では、対策としては、できるだけ練習しないこと?と言ってしまったら
ピアノはそんなわけゆきません!ジストニアになる人はプロの方が多いので、子供たちがそんなに怖がることはないと思いますが、私の生徒さんにおすすめしている練習方法とは。
①楽譜をよく見て、作曲家の思いをどこまでくみ取れるか探ること。
できるとこまで楽曲分析すると結構練習しなくても弾ける箇所と無理だわ~というところがわかります。
私が受けているレッスンも新曲は楽曲分析だけで1回目終わり、先日の上杉先生も、バッハインベンションのセミナーをするために一週間ピアノを弾かないで机の上で考えたと言っていらっしゃいました。
コンクールの審査員の先生方も何を聴いているのかうかがうと、どれだけ分析している演奏かと聞いているそうです。
この頃コードネームのついたブルグミュラーやソナチネが出ていますが、楽曲分析に便利です。それを感じられているかです。楽曲分析は発表会の時に全員が提出することになっているので、うちの生徒さんは、慣れています。ピティナの学習ノートも使用しています。
②指使いをよく決めておく。曲は人によって指使いは違います。年齢によっても違います(教育的な練習曲は別)指使いを迷うと弾けなくなるので、コンクール前は特に気を付けます。アーティキュレーション(記号)や表情も最初から気を付けます。
③ピアノを使わずイメージトレーニング。これで半分弾けます!これで半分弾けないということはわかっていないということです。目を閉じて次の手のポジションが取れないのは音がわかっていないか鍵盤ポジション感覚がないか。指をどのくらい上げればどんな音色が出るかを想像できないと弾いてもできない。
④歌うこと。ソナタだって最後まで歌いきれる。歌うことで体にエネルギーが沸き、魂が吹き込まれ曲が生きているものになります。
⑤弾けないところを重点的に練習しますが、なぜ弾けないかを考えましょう。
⑥生徒さんに良く言う言葉、一回しか弾けないよ!コンクールだって、発表会だって一発勝負!無駄な練習しないで一番
よい弾き方でいつも弾きましょう!
~★~♪あとは、肩や、手首に力が入りすぎていないか、できるようになったらできるだけリラックス~★~♪
スポーツもピアノもなんでも?初めに正しいフォームは大事だと思います。体幹がしっかりしないと反対に力が入ります。初めてのレッスンではそのことをものすごく言っています。この頃の人は姿勢が悪いので。力が入ったらリラックスできない。それはしんどいだけです。集中力はいるけれどその先に桃源郷が待っていないと!
ピティナやアルカスのコンクールも課題曲が出ました。くれぐれも練習には気を付けて頑張りましょう。