この頃、「ピアノをすれば頭がよくなる」という言葉が一人歩きしていて、簡単に使っている方が多いのですが、いろいろな論文を読み、ピアノにどういう脳の働きがあるかご存知でしょうか?
当教室「プレピアノランドコース(4歳~7歳)」でメロデイラインを楽譜に色鉛筆で書き込むことを徹底させているのですが、最初はなに?と思うようですが、楽譜を「形」としてみる癖をつけてもらうためです。楽譜は時間軸と音楽軸をグラフ化したものなのでまずは音楽として目で見た情報を音の世界で感じてもらうようにします。上に上がれば音符の位置も上がってくるし、下がれば低くなる、跳躍や音程感も見た目でわかる。そして今聴いている音の次を読み取る(ここが大事!)まずは頭をフル回転させてピアノ脳を作ることが第一歩です。これができないと長時間の暗譜ができなくなり(指が勝手に覚えていると思っている、人が多い)危険です。音楽は数学だと言われるぐらい拍子、テンポなど数字で表せます。それを感じる脳を使えているかでピアノを習えばだれでも頭がよくなるとわけではありません。指導者が脳を刺激する教育ができるかです。
~~次は、目と耳を伴う運動について~~。