やっぱり苫社協~苫小牧市社会福祉協議会日記~

社協行事の案内や報告、
職員が思ったことや感じたことなどを書いています。

礼に始まり礼に終わる

2012-08-06 23:14:39 | 雑件

日本の反対側、イギリスのロンドンでは、オリンピックが開かれておりますが、時差で注目の試合が明け方に放送されるなど、寝不足の人も多いのではないでしょうか。

 

日本人として、国技である柔道は、絶対に勝ってほしい競技のひとつですね。

残念ながら、男子は金メダルなしという残念な結果に終わってしまいました。

 

さて、柔道の試合を観ていつも思うのですが、勝負ではあっても相手を尊重し、敬意を表する礼が、ただの儀礼的に行われているのではないかと思うのです。

国際試合では、試合が行われる檀上に上がってから一礼、場内に入る前に相手と向き合って一礼、場内に入って一礼し、はじめて、審判の「はじめ」で試合開始となります。

なぜ、ここまで何度も礼をするのでしょうか。

正直なところ、私は、それぞれの礼の意味を知らないのですが、道場、審判、運営者、そして対戦相手、この試合に挑むために多くの人たちの協力・支援があったことに対して、感謝の意味が込められているものと思います。

試合では、しっかり相手に向き合って礼をせず、やり直しをさせられる場面がよくあります。ただ試合のきまりとして礼をしているようで、日本の「礼に始まり礼に終わる」という精神が、忘れられているようで残念な気がします。外国人には、礼という習慣がなく、やむを得ない部分もあるのかもしれないですが。

 

あるスポーツで、全国大会常連の学校のある指導者が、「わたしは、技術的なことはほとんど教えていない。人の成長のお手伝いをしている」というようなことを話されていました。

「どんなに強くても、上手くても、感謝の気持ちを持てない人は成長しない」と言っていた言葉が印象的です。

 

さて、私は、少年サッカーの指導の手伝いをさせていただいていますが、よく遠征にいったときなどに、子どもたち対して、必ず言うことがあります。

それは、大会を開くために準備を何日もかけてしてくれた主催者の方、試合の合間にラインを引きなおしたり、スコアを管理したりする当番の方、審判員やコーチ、試合で戦ってくれた相手チーム、そして、遠くまで応援に来てくれ、遠征費用を負担してくれた保護者など、感謝するべき相手は、たくさんいることです。

わたしは、このことは人間としてとても大切であることのひとつであると思っています。そして、私自身は、そのことを忘れないだろうと思っていました。

 

最近、いろいろなことがあり、自分の中で悩み、苦しんでいる中で、「なんで自分がこんなにつらい思いをするのだろう」「なんで思いどおりにいかないのだろう」と思ったとき、気がつくと他人のせいにしていることに気づきました。そして、子どもたちの前で、偉そうなことを言っている自分が急に恥ずかしくなってきました。

 

明日から、もう一度、自分を見つめなおしてみようと思います。

 

私の母校の校訓は、「至誠礼節」「流汗悟道」。卒業して?年経ち、この言葉の重さを感じたような気がします。

 

                                ya

 

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