やっぱり苫社協~苫小牧市社会福祉協議会日記~

社協行事の案内や報告、
職員が思ったことや感じたことなどを書いています。

胆振地区推進会議に行ってきました

2007-10-02 17:07:50 | 雑件

 報告が遅くなりましたが、9月29日(土)に厚真町福祉総合センターで開催された、

2007「安心・安全・福祉のまちづくり活動」胆振地区推進会議」に出席してきました。

 特別講演では、テレビでもおなじみの元宮城県知事/慶応義塾大学総合政策学部教授の浅野史郎氏が、「福祉でまちづくり~いま 私たちにできること」と題して講演を行いました。

  

  最初から最後まで演台は使わず、舞台の最前列からたのしく熱弁を振るう浅野氏

 厚生省時代に2年ほど北海道庁福祉課長も歴任した浅野氏は、在任時の障害福祉と地域福祉に関するエピソードや、宮城県知事時代の福祉政策について楽しく(会場内爆笑!)話されました。

 講演では、まちづくりにおける社協の役割にも触れ、

 地域の全員が社協会員であり、その会員を地域デビューさせるきっかけをつくるのが社協の仕事である・・・

 また、地域住民を地域福祉活動に側面から導く立場である「社協職員はだましのテクニックの専門家である」とおっしゃっていました(笑)

    

  講演のあと、「地域に生きる~生活弱者を中心に据えた支援再考」と題して

シンポジウムが行われました。

ファシリテータ 岩見太一氏(NPO法人シーズネット代表)

コメンテーター 浅野 史郎氏(慶応義塾大学教授)

シンポジスト  岩田 美香氏(北海道大学大学院教育学研究院准教授)

            佐藤 高志氏(北海道室蘭児童相談所児童福祉司)

            本野 純子氏(室蘭市保健福祉部健康づくり課健康係長・保健師)

            宮地 廸彦氏(情緒障がい児短期治療施設バウムハウス施設長)

            田中 暢起氏(北海道社会福祉協議会胆振地区事務所所長)

  

  地域での現状や社協の事業を丁寧に説明する田中所長 (右)

  シンポジウムでは、家族状況や生活環境また児童虐待などによって、地域での生活が困難となった「生活弱者」が地域でどう受け入れられるか、また地域がどう受け入れるべきかについて、専門家であるシンポジストの様々な視点から意見が出され議論されました。

 「低所得や低学歴が、地域で孤立する原因となっている」

 「親が地域で孤立すれば、その子どもも孤立して非行に向かい、地域も距離を置くようになる」

 「制度だけでは解決できないものもある。インフォーマルサービスも組み合わせて地域をつくることが社協の至上命題」

 ・・・・等々シンポジストから意見がありました。

 最後に、コメンテーテーターの浅野氏から「まちづくり」の観点から「地域」と「施設」の違いについて、

  「施設」は固定電話だ!「地域」は携帯電話だ!

 そのこころは・・・・

 「施設」は、固定電話 のように、その場所でしかサービスが受けられない。しかし「地域」は、携帯電話 が多機能化しているように、地域内のどこででも、様々な機能が存在する。

 なるほど。浅野史郎さんは、たのしい方でした。

 

 昔、苫小牧社協に「あさのごろう」さんという人がいました。でも、そんなのカンケーねー(さっく)

 

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コメント (1)
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