東京リサーチ日記

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今後の吉野家の展開が楽しみだ・・・

2012-08-22 00:00:00 | 情報・日記
 2012年8月22日、牛丼業界で一時“独り負け”とされたほど業績が落ち込んだ吉野家が、反撃に乗り出した。これまでの男性客向けというイメージを和らげ、女性、ファミリー客も呼び込もうと“次世代型”店舗の開発を進めるほか、子供や女性向けメニューも追加し、国内の新規顧客開拓を急ぐ。経済成長が続く中国を中心としたアジアへの出店も加速し、ライバルの「すき家」「松屋」の切り崩しにかかっている。「これまでの男性1人(の客)から、グループ、ファミリー、女性客にターゲットを置き適用する商品、サービスを用意しなければいけない」。2011年10月7日、2011年8月中間連結決算を発表した吉野家ホールディングス(HD)の安部修仁社長は、客層拡大に意欲を示したのだ。客層拡大への試みはすでに始まっている。次世代型店舗の1号店として、2011年2月下旬に改装した千葉県柏市の「16号線若柴店」。淡い色彩のレンガをイメージした外観に、白を基調とした内装が柔らかさを醸し出す。従来の店舗はカウンターだけがほとんどだが、ここには籐(とう)製のテーブル席も設置。窓際には観葉植物が並ぶなど、さながらカフェのようだ。改装後は、家族連れの利用が増えたというのだ。競合のすき家を展開するゼンショー、松屋を展開する松屋フーズが業績を伸ばす中、吉野家は後発状態ではあるが、安部社長の目は海外にも向いている。2011年10月7日の会見では、2015年度末までにグループの海外店舗数を現在の3倍超の1500店に増やす計画を明らかにした。海外売上比率を現在の約6%から25%に引き上げる計画。国内も約1.4倍の3000店が目標。海外展開ではライバル2社に先行している。急激な成長は落とし穴にはまる危険性がある。1980年の悪夢にならないためにも慎重な戦略が必要である。今後の吉野家の展開が楽しみだ・・・(佐々木和夫)