中華料理の高級食材として知られるフカヒレの保持や販売をカリフォルニア州内で禁じる法案に署名・・・ 2012-08-08 00:00:00 | 情報・日記 2012年8月8日、米カリフォルニア州のブラウン知事は2011年10月7日、中華料理の高級食材として知られるフカヒレの保持や販売を州内で禁じる法案に署名し、同法が成立した。また、フカヒレの在庫分について2013年7月1日までに売り払うことを命じる法案にも署名したのである。ただ、法案ではサメの油や肉は対象外となっている。法案は、サメの絶滅阻止や海洋生態系の保護を主張する団体などの要請により州議会で審議されていた。フカヒレを狙い年間2600~7300万匹のサメが殺されていると主張してきた米国の自然保護団体「自然資源保全協議会」は法案成立をサメ保護のための重要な1歩と評価したのである。カリフォルニア州のフカヒレの輸入量はアジア地域を除き最大規模の水準で、法案の共同立案者であるハフマン下院議員の公式サイトによると、同州の昨年の輸入量は7トン以上。ほぼ全種類のサメの個体数が減少し、仮に絶滅した場合、ほかの魚類などの消滅も招き、海洋生態系の崩壊につながると警告しているのである。米連邦法はフカヒレ漁を禁じ、ハワイやオレゴン、ワシントン各州、米領グアム島や一部の諸国も禁止している。ただ、公海での漁は規制外で、1ポンド(約450グラム)で最高600ドル(約4万6200円)の高値も呼ぶことが、漁が絶えない理由になっているのである。乱獲は自然を破滅に追いやる事であり、その結果、人類滅亡の方向へ進めるものである・・・(佐々木和夫)