安定期がついている器具には十分に気をつけましょう・・・ 2012-08-18 00:00:00 | 情報・日記 2012年8月18日、棒状の直管蛍光灯形をした発光ダイオード(LED)灯を、蛍光灯用の器具にそのまま取り付けると、過熱して火災を起こす恐れがあるとして、メーカーや業界団体が消費者に注意を呼びかけている。東日本大震災後に節電への関心が高まり、消費電力の少ないLED照明の需要は急速に伸びているが、専門業者が適切な配線工事をしないと危険があり、十分な節電効果も得られないというのだ。直管蛍光灯形のLED灯は、形の上からは同じ長さの蛍光灯器具にそのまま取り付けることができる。しかし蛍光灯は、点灯時に一時的に電圧を高めて放電する必要があるため、電圧を高めた上で電流を安定させる「安定器」が付いている。直管形は照明器具の本体側に安定器があるため、そのままLED灯を取り付けると、安定器で高められた電圧によって回路が破壊されて点灯しなくなったり、過熱したりする恐れがある。また安定器が電力を消費するため節電効果も小さいのだ。電球形の場合は、蛍光灯の「球」側に安定器の役割を果たす電子回路が組み込まれているため、ソケットから外してLED灯に付け替えても問題ないのだ。直管蛍光灯をLED灯に交換する場合は、安定器を取り外すなど配線工事が必要だ。ところが、ホームセンターやインターネットの通信販売で購入した人が、そのまま交換している事例が多いとみられる。メーカーでつくる日本照明器具工業会は昨年7月に「(工事なしの交換は)推奨はできない」との文書を公表した。東京都も2011年7月、LED照明の接続部が焦げるなどの実験結果を発表している。安定期がついている器具には十分に気をつけましょう・・・(佐々木和夫)