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戦狼/ウルフ・オブ・ウォー

2018年01月16日 | 映画
戦狼/ウルフ・オブ・ウォー
を観ました。


アフリカ、マダガスカル海域。一人の男が、海賊に襲われた貨物船を救出した。男の名はレン。
元特殊部隊「戦狼」の精鋭だ。とある事件から軍籍を剥奪されたレンは、反政府勢力に殺害された恋人のロンの敵を討つべく、この地に渡っていたのだ。
しかし、その最中、反乱が勃発。
命からがら駆逐艦に避難したレンだが、戦闘地域に民間人が取り残されているという話を耳にし、レンは単独、戦地に舞い戻る―。


ウー・ジン監督・脚本・製作総指揮・主演の一人四役です。

何かあまり話題になっていないので非常に低い期待値で観に行きました。
、、、が、めちゃくちゃオモシロ映画でした。
ガイ・リッチーやらマシュー・ヴォーンやらアントワン・フークア級のぶっ飛びアクションでした。

続編のようですが前作を観ていません。
前作を観ていても全く問題が無く楽しめる様な作りでした。

冒頭にプロローグ敵に海賊を倒すシーンがありますが、そのつかみが既に相当です。
大型船のマストから海に飛び込んで海賊たちを水中で倒して捕まえて船に戻るまでを、
追跡カメラの様なカメラワークで非常にシームレスに見せる演出で素晴らしかったです。

かなりの低い期待値だったのに、いきなり「お!」と背筋が伸びました。

そこからかなり洗練されたテンポでずっとサビみたいなシーンの連続です。
ウー・ジンのアクションのクオリティは凄いので、普通の格闘シーンでも非常に楽しめます。
個人的にハリウッドのビッグネームやら日本の俳優の殴り合いって退屈することが多いですが、
中国のアクション俳優たちの格闘は素晴らしいですね。
ブルース・リー、ジャッキー・チェン等から受け継がれる伝統でしょう。
ハイテンポでリズミカルに戦うアクションっぷりはジャッキー・チェンを彷彿とさせるものもありました。
ただああいう微笑ましさはなく、かなり残虐で痛々しい方に傾倒しています。

作品としてもR15だけあって残虐描写は多いです。
銃撃シーンはジョン・ウィック的です。

アフリカの内戦を舞台にしているのはなかなか踏み込んだ設定で良いです。
アフリカ人たちの争いに巻き込まれる中国人たちです。
中国人の現地企業なども巻き込まれて。
中国人って世界中に居ますからね。

アクション以外の演出は非常に中国ノリです。
まあ、サブくてチープな雰囲気だったり、過酷な状況下での危機管理能力なさすぎだろう、
って思う場面も多いです。
大変大勢が死ぬ映画ですが、何か撃たれに行く人々多すぎます。
主要人物たちには弾が当たらない例の奴ですが。

なかなか壮絶な終盤でずっと度肝抜かれる様な、
退屈するシーンが無かったですね。
それでいて最後の最後は武力じゃない!みたいなメッセージはベタですがこの作品には良いと思います。

中国バンザイな裏テーマが強いので、日本での受け入れには抵抗があるかもですね。

主演のウー・ジンがとにかく素晴らしいですね。
アジアンスターとして更に注目されても良さそうですね。

フランク・グリロがライバル役です。
このクラスの俳優が中国映画の悪役で出ているのは高評価ですね。
極悪で良かったです。
悪役が容赦ない映画は基本盛り上がります。

ヒロインのセリーナ・ジェイドはまあまあ美人でした。

スゲー!面白い!って言うシーンもあれば、
なんて低品質な・・・ってシーンも多しです。
差し引いてかなり面白いです。

ジャッキー・チェンリスペクト的にエンドロールにメイキングやらNGシーンでほのぼのです。
映画の内容は深刻なのに・・・とは思いましたが。
インド映画の踊りと同じようなものだとしましょう。


そんなわけで8点。
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