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M-1グランプリ 2009

2009年12月20日 | お笑い
今年も待ちに待ったM-1グランプリを観賞しました。

予想した面子とは大分差がありましたがそれがM-1。

例年通りにテレビの前に正しい姿勢で座り紙とペンを持ち勝手に審査させて頂きました。


1、ナイツ
去年同様、相当期待して観ました。
何年M-1やっても、どう考えても不運な一番手。
ふわふわした空気の中でしたが流石に実力コンビ、滑る事無く見事に沢山のボケを詰め込んでいました。
番組的には1番手には最適のコンビな気がしました。
ネタも自己紹介ネタってことでトップバッターに最適でした。
前頭葉多難、
原付、原子力付き自転車、
大腿骨、多分大体骨だと思うんですけど
などのボケ、それに対する突っ込みはかなり面白かったです。
ご本人登場の下り、お客さんの拍手待ち、その辺りにいつもは無い間があり、そこにテンポを崩す欠点があったように感じてしまいました。
93点


2、南海キャンディーズ
ストーカーネタ。気合いを感じさせる必死なネタって感じがしました。
かつてのダウンタウン漫才のように、テンポで誤摩化さずセンスで笑わせようとするかなり勇気が要るスタイルのネタでした。
下手したらかなりスベり空気になりますが、山里がいちいちセンスがいいので面白かったです。
ただ、相当のセンスいい言葉のチョイスが必要なので、面白い事を言ってるけどちょっと足りないってだけで微妙な空気になってしまっていました。
緊張しているような雰囲気もありはじけきれなかった感じです。
テンポで誤摩化さないけど動きで少々誤摩化してしまったのかなと感じてしまいました。
パニック!
という突っ込みは好きでした。
87点

3、東京ダイナマイト
まず最初の来る途中に漫才を初めてしまうという掴みで結構笑ってしまいました。
(しかも栗拾いの話をしてました)
あれはかなり面白い空気出てました。
そして淡々と総合格闘技の勝利者インタビューのネタ。
総合格闘技の、って所が何か良かったです。
ちょっと毒もあり、シュールなボケもあり。
M-1には9年の歴史があり、シュール漫才が天下を取る事はまず無いとほぼ決まっているのにこのネタを持ってくるあたりに媚びない強い意志を感じました。
悪くなかったです。
91点

4、ハリセンボン
煮物をあげようとするお隣さんネタ。
既に世間的に知られている二人、その二人のキャラを上手に活かしていたと思います。
しかし一個一個のボケ、漫才の構成自体は学生さんの漫才レベルと思います。
せめて死ぬ前に一口食べたいと言っていた煮物を、ってのはちょっと面白かったので良かったです。
それが無きゃ大変でした。
最後は無理矢理いつもの泣きパターンって感じでした。
ちょっと緊張し過ぎで観てる方が無駄にドキドキして笑いにくかったです。
81点

5、笑い飯
鳥人。
この言葉を聞くだけで僕は一生思い出し笑いしてしまうでしょう。
伝説を作ったと思います。
鳥を欲しがる子供に頭が鳥で体が人間、タキシードを着ている鳥人ってのが見えたらいいと思う、っていう凄まじい設定のネタ。
・鳥と人間のちょうど境目を見せてやろう
・鳥人だねぇー
・鳥人と逆の人鳥だったら飛べたのに
辺りでもう大分腹痛いくらい笑っていたのに
・鳥進一
・新沼は鳥好きだから納得している、新沼人鳥をあげよう
・手羽真一
凄まじく面白かったです。
凄い飛距離のあるホームランって感じでした。
98点

6、ハライチ
僕は結構好きなコンビでかなり私生活でも使わせてもらっています。
いつも通りの全て拾っていくネタでしたが一個一個かなりセンスよくて面白かったです。
アドリブの感じがとっても好きです。
僕はアドリブが多い漫才が好きです。
アドリブが無い漫才は練習の成果を見せる発表会って気分になるのでちょっと萎えてしまうのです。
練習上手じゃなくて面白い人を僕は見ていたいです。
ハライチは多分面白い人間と思います。
93点

7、モンスターエンジン
普段のコントは結構好きです。
多分面白い人たちだと思います。(特に西森)
しかし漫才には武器が足りないと思います。
急にスピード系漫才に切り替えてきましたが少々強引なネタに感じてしまいました。
しかもそんなに滑舌も良くないので。
しかし嫁の設定なのに一向に女にならないのは段々面白くなってきました。
吉田が最後のバッターボックスでウンコ漏らした話で盛り上がったら全員殺すからな!
って気持ちはすっげーわかります。
87点

8、パンクブーブー
元々結構好きです。
本当に上手い漫才をするコンビですね。
ご近所トラブルネタ。
ネタの完成度は相当高いです。
非常に笑いやすい漫才でした。
ボケを入れるタイミングがちょうど見てる人が力を抜いた時って感じで、筋肉を緩めた瞬間にいいボケが入ってくるので非常に効果的です。
よく研究された漫才だと思います。
関心してしまいました。
94点

9、NON STYLE
かっこいい台詞を言いたいという設定のネタ。
相変わらず非常に完成された上手い漫才です。
個人的には去年よりは笑えたと思います。
長いお笑いの歴史を良く勉強してるなと思います。
斬新なボケは少ないですが、王道のボケを上手い事使います。
しかしお笑い好きの僕からしますと、他の芸人さんとかぶる、又は全く同じボケが相変わらず多いのが非常に気になってしまいます。
でも上手いので中高生の女子とかにはNo.1だと思います。
91点


最終決戦
1、NON STYLE
同上ですね。
全く同じようなかっこいい台詞言いたいってネタです。
ただあまりに一本目と同じ過ぎたと思います。
その点で減点です。
90点

2、パンクブーブー
弟子入りしたいってネタです。
とってもいいネタでした。
完成度高くてホントミスの無い漫才でした。
優勝に相応しかったと思います。
95点

3、笑い飯
散々見てきた事のあるネタでした。
キャッチャーとラグビーのネタ。
しかし今まで見た中では一番完成度が高かったです。
日本ハムは?って日ハムだけ特別扱いってのが面白いです。
チンポジ気にすな!は何度見ても笑ってしまいます。
仲間にチンポジの確認すな!
チームメイトのチンポジ羨ましがるな!
昨日のチンポジ思い出すな!
とかかなり笑ってしまいました。
95点

笑い飯とパンクブーブーが同じ暗いの評価になりましたが僕が審査員で票を入れるならばパンクブーブーに入れます。
しかしイチ視聴者としてならば圧倒的に笑い飯です。

M-1もそこそこの歴史を重ねたおかげでフィギュアスケートのように明確な審査基準、得点のポイントのようなものが出来てきていますね。
極端に不自然な審査結果が出る事はなくなりましたが副作用として優勝する漫才のパターンは限られて来た気もします。


笑いも音楽同様信念というものがあると思います。
人の心を惹き付ける信念と言うものがあります。

簡単に言うならば客に媚びて笑ってもらうか、自分たちが面白いと信じるものを見せつけて客の価値観をぶち壊してまで笑わせるか。

完全に客に合わせるのがNON STYLE、全く客に媚びないのが笑い飯、その真ん中に居るのがパンクブーブーって構図だったと思います。
しかしNON STYLEは少々そのメッキがはがれてしまい脱落した感じでした。
チンポジでM-1取りに来た笑い飯はかっこ良かったです。
世間的にパンクブーブーが優勝ってのは全然納得です。

僕は客に媚びない笑いが好きです。
千鳥を筆頭に笑い飯、東京ダイナマイト、POISN GIRL BAND等で競って欲しいってのが本音です。

笑いは大衆の娯楽ですからなかなか難しいですけど上記の様なM-1戦士達には頑張って欲しいです。

僕は純粋に面白い芸人が好きなのです。

そんな事を考えた今年のM-1でした。
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