夏だな 夏だな 夏なんだな

土曜日はうちの近所、江戸川の花火大会だった。
昼はフットサルの大会に出て中々の暑さで大変だったが、夜はまさに納涼で気持ちの良い花火大会だった。

例年通り前日に良い場所を確保しておいたのでなかなか素晴らしい景観だった。
今年も気心知れた仲間が大勢集まってくれたのでわいわいと楽しく、時はあっという間に過ぎた。
面白いが通じる仲間と過ごす時間は僕らのパラダイスなのさ。

近頃思うのだが、僕は非常に友達に恵まれていると感じる。
とにかく最近は自分が誘う事もあるが誘われる事も多く、土日などは非常に多くの人間と絡んでいる。
学生時代からの友人、バイト時代に積み重ねてきた人間関係、音楽で繋がっている友人、サッカーを通じて最近絡むようになった人達。

何はともあれこれはこれで僕の人生の財産であろうと思うようにしている。
お金より情の方が暖かい。

翌日は中山競馬場の花火大会を見に行った。
短く、規模も小さいのだが演出が凝っていてなかなか感動的で、静かに夜空を見上げていた。

漆黒の夏の夜空を一瞬
太陽のような輝きで照らし
何万人もの視線を奪っては消える

この儚さこそが夏の象徴なのである。

この時期、土日の道をバイクで走っていると盆踊りの会場に幾つか出会う。
子供の頃
夏休みの最中に久々に友達と会う盆踊りなぞが妙に照れくさかった。
でも仲間達とワクワクして好きな子に会えてドキドキして。
蝉の声や森の臭いやスイカや風鈴や戦争の話。
夏の日はまるで魔法だった。

何回目の夏かを数えながら今年もマンネリした同じような感情で夏を過ごす。

夕暮れバイクで森の方を走っていたら
ヒグラシの声を聞いた

消え入りそうな
ヒグラシの声を聞いた

夏だな
夏だな
夏なんだな