メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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全員、片想い

2016年07月07日 | 映画
全員、片想い
を観ました。


かつての人気ボーカリストの三崎透(加藤雅也)は自分のラジオ番組でリスナーから募った片想いエピソードを7つ紹介するという特集企画をスタートさせる。
1,MY NICK NAME is BUTATCHI
女子高生のノムラ(伊藤沙莉)は「ブタッチ」とあだ名をつけた幼馴染の男子、サタケ(中川大志)に密かな想いを寄せていたが・・・。
2,僕のサボテン
冴えない新人の木下透(桜田通)は、キツくて苦手な上司の今井咲(森絵梨佳)の女性らしい一面を知って・・・。
3,サムシングブルー
内気で不器用な少女・希美(広瀬アリス)は、見違えるようにきれいにしてくれた美容師の慎一(斎藤工)に心を奪われるが・・・。
4,片想いスパイラル
”イケメン女子”のソヨン(知英)は、ルームメイトのユキ(佐津川愛美)に惹かれるも、彼女のために男友達の一(TAKUYA)との仲を取り持とうとする・・・。
5,嘘つきの恋
「彼氏いるんだよね」と嘘を繰り返すマナ(新川優愛)が、真っ直ぐで誠実な青年マコト(志尊淳)に恋をした・・・。
6,あさはんのゆげ
風花(清水富美加)は夏休みの間だけ家にやってきた従兄弟の要(千葉雄大)と二人きりで暮らすことになり・・・。
7,イブの贈り物
美里の働く介護施設には気難しい老婦人・静がいた。だが静は介護士見習いの穰(横浜流星)にだけは心を開いていき・・・。



映画の外枠と映画内の7つのエピソードを8人の監督が描いたショートフィルムズのスタイルな映画です。
世にも奇妙な物語的な7つの作品を包括するストーリーがあるので観やすいです。

あまり期待して観に行くタイプの作品ではなかったのですが、
ひとつ目のエピソードが相当ハイセンスで非常に面白くていきなりテンション上がりました。

しかしふたつ目のエピソードが酷くつまらなく、なんだこれは?と戸惑いました。
ショートフィルムの集まりならばある程度品質を揃えて欲しかったのですが。

その後もなかなかいい、って感じのものと、
ムムム!って感じのものが混ざってる感じでした。

MY NICKNAME is BUTATCHI、サムシングブルー、あさはんのゆげ
あたりはなかなか良かったですがそれ以外は結構しんどいです。

とかくMY NICKNAME is BUTATCHIは相当良かったですね。
青春の感じの描写が素晴らしかったし、映像も非常に絵力あって綺麗で。
友情と恋愛に揺れ動く切なさ、それを茶化す様な主人公のキャラクターの塩梅の良さ。
短い物語の中で時間の経過の描写も上手でした。

何と言っても伊藤沙莉の演技力は素晴らしすぎますね。
この子多分その内に一気にブレイクするでしょう。
どんなドラマでも存在感放ちますし、
その「おこだわり」、私にもくれよ!!も素晴らしかったですし。
こんなテイストで演技出来る若手女優、他にいませんからね。
全くもってオンリーワンな女優さんですね。
このスタッフと伊藤沙莉でちゃんと一本作ればなかなかいいものが出来ると思います。

僕のサボテンは急にかなりつまらなかったですが、森絵梨佳が相当べっぴんさんだったので一気に惚れてしまいました。
それはなかなかの収穫でした。

サムシングブルーは大好きな広瀬アリスと売れっ子の斎藤工の物語で。
鎌倉を舞台にした無声映画でかなりおしゃれに素敵に描かれていました。
テンポも世界観も良く、終わり方も非常に爽やかでジーンとしました。

片想いスパイラルはなかなか好きな知英と佐津川愛美が出ていました。
韓国人でレズビアンという個性的な主人公でしたが、予定調和なそのままの展開でさほど印象に残らない内容でした。

嘘つきの恋はやはりなかなか好きな新川優愛が主演で最近の女の子らしい少しのちゃらさと内なるピュアさが良く表現されていました。
ただしコレはあまり片想いでもないし、インパクトも無かったです。

あさはんのゆげは大好きな清水富美加と千葉雄大がやっていましたが、コレはなかなか良かったですね。
田舎の空気感が良く表現されて夏感もありました。
清水富美加って漫画のキャラクターみたいな見事な表情と動きをするんですよね。
多方面で活躍してますが、それも納得です。
千葉雄大は控えめでしたが謎の男の子感を出していてハマってましたね。

イブの贈り物は橋本マナミ主演のコレまた独特な片想いの物語でラストでしたが、ムムムなつまらなさでした。
作品の順番がどうなんだろう?とちょっとそのセンスを疑いました。

そしてストーリーを包括するラジオパーソナリティの物語もムムムでした。

序盤すばらしく良くてラストがかなりしょぼかった印象です。
色んな作家が集まって作品を作るとこういういびつなものが出来上がったりするのですね。

評価が難しいですが平均を取れば普通ですね。
短い作品を沢山観れるので退屈感は無いのでライトに楽しめました。

とにかく伊藤沙莉のエピソードが素晴らしかったです。


そんなわけで5点です。
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