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思い出の作り方

2012年11月18日 | 思い出
昨日、ひどい雨の中フットサルをした。

中止にしないのが頭おかしいんじゃないか?って程のバッドコンディション。

ピッチはほぼ水たまりで深いところは3cm以上はあろうかといった状況。
グラウンダーのボールは転がらずバウンドしたボールは伸びてしまう。
それでも人は集まったし、キャンセル料がバカバカしかったので先頭に立って実行した。

若い女子も居るしみんなが体調を崩したら申し訳ないな、
とも思いながらも僕に中止の気持ちは無い。

何故ならそれが思い出の作り方だと信じているから。

僕は昔からそういう事ばかりした。
高校時代、当時の恋人とデートの約束をしていたが記録的な大型台風が近づいていた。
10人いれば10人が中止を考えるが僕は違う。
「こういう日にこそ出かけないと大人になってから思い出に残らないぜ!」
と僕は恋人を説得して街に出かけた。

イチイチ避難しないと進めないほどのバッドコンディション。
いつも人で溢れかえる街はゴーストタウンの様に閑散としていた。
しかし僕らはその日、いつも以上に笑った。

それから20年経った今、僕はその日のことを思い出せる。
我ながら先見の目と、スマートでロマンチックな思想を持っていると思うのです。

この日のフットサルも土砂降りの中、気の合う仲間とハイになってはしゃいだ。
はしゃがないとやってられない程のコンディションだった。

大人になってこんなにずぶ濡れになって走るなんて余り無いし、
なんとも言えない青春感をビンビンに感じるのです。
青春バカヤロウ!とばかりに息を詰めて駆け抜けたいのです。
ロマンチストな僕にはヨダレが出るようなシチュエーションなのです。

その後、本気で凍えながらずぶ濡れで近所の銭湯に行ってあったまった。
コレは人生でも5本の指が入るほど気持ちのいい風呂だった。

そして飲んで記憶を無くすほど泥酔した。

そんな、恐らく生きてる間には忘れないだろうフットサルだった。

当たり前の日を当たり前に過ごしてしまうと人生はどんどん空っぽになってしまうのです。
雨は僕らに思い出を作るきっかけを与える為に降ってきたりするのです。
どうせいつかは誰しも必ず死んでしまうのだから、
多少の困難はほんの少しのバイタリティを使って食べて食べて食べてしまえばいいのです。

人間は誰しも困難を乗り越えないと充足できないマゾヒズムを持って生きていると思うのです。

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