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マダムのおかしな晩餐会

2018年12月19日 | 映画
マダムのおかしな晩餐会
を観ました。


エレガントなパリの都に越してきた、裕福なアメリカ人夫婦のアンとボブ。
セレブな友人たちを招いてとびきり豪華なディナーを開こうとするが、手違いで出席者が不吉な13人に!大慌てでスペイン人メイドのマリアを“ミステリアスなレディ”に仕立て上げ、晩餐会の席に座らせる。
ところが、緊張のあまりワインを飲みすぎたマリアはお下品な“ジョーク”を連発、逆にこれが大ウケしてダンディーな英国紳士から求愛されてしまう。
今更正体を明かせないアンとマリアたちのから騒ぎの行方は・・・?


アマンダ・ステール監督作品です。

あまり前情報なしで見に行ったのでどんな映画なのかな?
という不安はありましたが、おおよそ期待通りの映画でした。

まさにオトナのコメディの王道という感じです。
ただ13人という数が不吉だという理由から嘘をつくマダム。
ほんの些細な出来事だと思いこんでメイドを友人のフリして座らせたらそれが徐々に厄介なことに。

ただマダムたちが過剰に反応しているだけで周りから見たら大したことでもないのに。

大人になりきれない大人たちの不条理で切ないやり取りの連続。
みんながそれぞれの思惑を抱いていて、みんながそれを邪魔したりすれ違ったり。
基本的に好みの方の物語でした。

年配夫婦の妙なマンネリやセクシーな話や妙な誘惑。
女性監督ならではの絶妙な生々しさがありました。

そしてアメリカから越してきた富豪への妙な確執。
フランス人やスペイン人やらいろんな人種の関係性。
コンプライアンスが厳しい今の御時世ではギリギリアウトくらいに人種いじりのコメディがありました。
個人的には全然セーフだとは思いますが。

トニ・コレットがなかなかの真顔ボケでいい感じでした。
体当たり演技もありなかなか独特な作品への力の入れようが気になりました。
この作品では主人公ですが、全然いい人じゃないのがこの作品のベースですね。
そんなことよりへレディタリーが怖すぎて、今作はコメディなのにちびるくらい怖さを感じました。
へレディタリーは歴史的名作ホラーでしたがこんなにもトラウマになっていることを実感しました。

ハーヴェイ・カイテルがいい感じにだらしない夫でした。
こういう作品にでるイメージはあまり無いですが幅広く活躍していていいですね。

メイド役のロッシ・デ・パルマが素晴らしかったですねー。
いやはや凄まじいインパクトです、日本で言えば片桐はいりさんくらいの。
彼女がコメディの殆どをになっていました。

場内はかなり混んでいましたが、なかなかの笑い声があがっていました。
上品なヨーロッパ舞台の晩餐会やパーティが舞台というのもいかにもミニシアター系な感じで良いです。
その手が好きな人にはおすすめですね。


そんなわけで5点。
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