メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

パヴァロッティ 太陽のテノール

2020年10月11日 | 映画
パヴァロッティ 太陽のテノール
を観ました。


聞けば誰もが虜になる歌声を持つルチアーノ・パヴァロッティの初ドキュメンタリー映画が完成した。
『ラ・ボエーム』『トスカ』などの絶頂期のパフォーマンスや、『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」をはじめとする名曲を3大テノールで競演した伝説のステージ、故ダイアナ妃との交流やボランティアなどの幅広い活動、家族とのプライベートライフなど貴重な映像から伝わるのは、歌唱力より高い人間力。
さらに、新たに撮られた23人のインタビュー映像では、U2のボノがパヴァロッティのアーティストとしての信念を証言し、マネージャーやエージェントがショービジネスの裏側を明かし、前妻、最後の妻、3人の娘たち、そして愛人は欠点が同時に魅力だった素顔を告白、生きることのすべてを全力で愛した男の輝かしい日々が浮き彫りにされる。


ロン・ハワード監督です。
巨匠監督ですね。
大作映画のイメージが強いですがビートルズのドキュメンタリーは相当素晴らしく高評価でした。
今回も同じくビッグミュージシャンのドキュメンタリーです。
偉大なイタリアのテノール歌手のパヴァロッティの生涯を描いたドキュメンタリーです。

クラシック大好き人間ですが、オペラは余り聴いてきませんでしたがパヴァロッティの名前は知ってました。
このドキュメンタリーを見たら後期は非常に世に出て派手な活動してたので知ってたのですね。

幼少期からの歩み、歌手として成功していく過程。
彼の生前の肉声や家族や周囲の人々のコメントで綴られます。
本人も言ってたように、歌はそれは問答無用に凄いですが幸運もあったのでしょうね。

聞けば誰もが魂揺さぶられて涙が流れてしまうような凄い歌声と親しみやすいルックス、ユーモアなキャラクター。
人気が出るのも納得ですね。

そんな人間性なので活動の舞台がだんだんメジャーになって行くのは必然って感じですね。
大きな舞台でのコンサート、大物を招いてのコンサート。
ダイアナ妃を招いてのコンサートでチャリティに目覚めていきポップスのミュージシャンとコラボしまくっていきます。

やってることは良いことだと思うのですが、オペラをビジネスにしてるとか文化を壊してるとかの批判が強まったのも仕方ないでしょうね。
本格派なオペラ人にはさぞ嫌がられたでしょう。
ポップスの歌手になったとも言われるくらいです。
人を喜ばせてなんぼの売れっ子スターだと思うので個人的には悪くないと思いました。

そして家庭を捨てて34歳も若い愛人と再婚してるのがとても叩かれてました。
それは確かに世の中の印象は悪かったでしょう。
ただ彼亡き今、その裏側の映像や当事者たちの証言を聞くととても純粋な人だったのだとは思いました。

今作の大きな魅力はもちろん音楽シーン、彼が歌ってるシーンです。
最高峰の音響技術で作ったそうで本当に素晴らしかったです。
もちろん歌の意味はほぼわからないのですが、彼の特別過ぎる歌声とその姿で何度も涙が流れました。
この点だけでも劇場鑑賞すべき映画です。
彼を知らない人でも劇場鑑賞したら涙すると思います。

ドキュメンタリーとしてのテンポ感もよく、シーンのチョイスや編集もいいので見心地は良かったです。
多くの人に劇場で見てもらいたいって思えるドキュメンタリー映画でした。

今更ながらパヴァロッティの大ファンになりそうで悔しいですね。


そんなわけで8点。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« リアム・ギャラガー:アズ・... | トップ | 82年生まれ、キム・ジヨン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。