メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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インドの山奥で

2012年08月24日 | 切ない事の話
僕の中で常に不思議に思うことはいくつもある。

何故日本には全然流行っていないインド料理屋が沢山あるのか?
たまに流行ってる店はあるが、僕の統計上大多数が流行っていない。
なのに何故に日本に来るのか?
何故にインド料理屋を開くのか?
インド国内で嘘の情報が蔓延してるのだろうか?
「日本でインド料理屋やれば確実に成功できます!」的な。

偏見かもしれないけど、中華料理屋だって同じなのかも知れないけど。

そんな流行ってないインド料理屋の人は大抵ビラを配る。
店頭や、人通りの多い道でビラを配る。
何処でも頻繁に見かける光景である。

健気で頑張ってるなとは思う。

しかし何か報われない様で切ない気持ちになる。

僕だって何度かはインド料理やに行ったことはある。
その経験から、余り経営や接客が上手なインド人を見たことが無い。

気分を損ねたら申し訳ないけど一言つっこませてもらうなら
「自分日本の飲食業向いてないわ!」
と言いたい事が多々ある。

僕は郊外に住んでいる、駅からも遠いアパートである。
そのアパートまでの道中にそんなインド料理屋が出来た。
なんて勝算のない場所にやってきてしまったのだ・・・と思った。

できて2ヶ月前後かな?
未だ一度も客を見たことが無い。

定番通りにいつも店頭でビラを配っている。
毎日その前を通る、毎日渡そうとしてくる。
一度も店行ってないのに常連並に顔を覚えられそうな程だ。

ケバブ的なお肉はずっと回っている。
賞味期限的なモノは問題ないのだろうか?


そんなある日、
一人のおじさん(おじいさん)が自転車にまたがった状態でその店の前に立ち止まっていた。
住宅街なので夏の夕涼み的な散歩をしてる、肌着、短パン、サンダルなラフなスタイル。
一本道なのでその光景を僕はかなり遠くで捉えた。

ここからは僕の想像も含みますけど・・・

案の定店のマスターがビラを配っていたので気まぐれに立ち止まったのだろう。
「へーこんな店ができたのか・・・ふーん」的な空気感。
インド人マスターは必死にビラを指差し説明をしていた。
おじさんは夏の夕涼み散歩途中のザ・暇つぶしなひやかしであろう。
二人の間に大きな温度差を感じる。
しばらくするとおじさんに「ちょと待ってて」的な感じで店に入っていき、
本チャンのメニューを持って出てきて説明していた。

かなり熱心でその努力はとても素晴らしいと思う。
インドから夢を抱え日本に来て、
色々勉強してようやく独り立ちして自分の店を持ったのでしょう。
涙ぐましいドラマである。

でもね、
さっきから君が必死にアピールしているモノ、
その営業努力。
君が売ってるものが新築マンションや生命保険ならまだしも、



たった一食分のカレーやで!



割に合わなすぎて切ないわ!


おじさんは今度気が向いたら来るよ、的な空気残して去っていった。

未だその店でお客を見たことが無い。
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