俺アカデミー賞2017 30位〜21位

つづきです。

30位〜21位。
ここはもうトップ10に入ってもおかしくなかったような名画たちです。


30位　SING/シング
ユニバーサルアニメらしい音楽を扱ったハイクオリティな映画でした。
落ち込んでいてもこの映画を見ればアゲアゲになれること間違い無しな映画です。
シェイプアップされたわかり易いストーリーと素敵な音楽。
老若男女が楽しめる素晴らしい映画だと思います。



29位　海辺のリア
仲代達矢を筆頭に黒木華、阿部寛、原田美枝子、小林薫という若手、中堅、ベテランの演技派による演技バトルのような映画でした。
ボケたおじいさんが海辺を徘徊するだけのシンプルな世界観を演技だけでこんなに観せれるのは凄いです。
とかく仲代達矢が凄すぎて魂に響きました。



28位　彼らが本気で編むときは、
生田斗真がトランスジェンダーを演じたヒューマン・ドラマですが想像以上にハイセンス映画でした。
メインキャスト3人の上質な会話劇とトランスジェンダーに真摯に向き合った姿勢は高評価でした。
こうした何気ない生活のシーンをただ観ていたいと思える作品はあまり無いのです。
柿原りんかは末恐ろしい演技力でした。



27位　関ヶ原
近年の戦国時代モノでは圧倒的に高品質でした。
司馬遼太郎原作で戦国時代の最大の戦いの関ヶ原を扱った映画として見事な仕上がりだったと思います。
とかく戦闘シーンの迫力たるや素晴らしく、黒澤明から受け継がれる日本映画の叡智を感じました。
流石の原田眞人監督、あっぱれでした。



26位　ラビング　愛という名前のふたり
ノーマークの映画でしたが、魂ゆさぶられる非常にいい映画でした。
黒人と白人の結婚が法律で禁じられていた時代に愛を貫いた夫婦と彼らを助けた人々の物語。
アメリカの抱える嫌な人種差別の歴史を扱った映画ですが、こうした低層な男女の純粋さが意外と世の中を変えてるところに世の中捨てたもんじゃないなと思いました。
演出が上質なので想定外に泣いてしまいましたね。



25位　メッセージ
今までことごとく高評価してきたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品ですが、流石の名画でした。
ほとんどストーリーの無いSF映画、僕の好みの科学的な目線のみなSF映画でした。
圧倒的な緊張感と没入感、映画の中に入り込んだかのような錯覚を覚える凄い映画でした。
衝撃と感動でめちゃくちゃ後引くクライマックスでした。
あまりに面白かったので思わず原作も読んでしまいました。



24位　ユダヤ人を救った動物園～アントニーナが愛した命～
僕の大好物なテーマ、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害を扱った映画です。
次々と出て来るこの手のノンフィクション映画ですが、今作は中でもなかなかドラマティックでクオリティも上質でした。
シームレスな雰囲気あふれる戦争描写やゲットーの描写もなかなか印象的でした。
ジェシカ・チャステインの演技がとても素晴らしく過去最高峰でした。
命がけで人助けをする人物の描写に涙でした、劇場もなかなかの涙模様でした。



23位　光
カンヌの常連・河瀨直美監督のらしさ全開な感動作でした。
盲目になっていくカメラマンと音声ガイドの女性の深い恋愛話ですが、素晴らしかったです。
河瀬直美作品のこの透き通る感じがとても好きなのです。
主演の二人の演技は相当素晴らしかったです。



22位　パーフェクト・レボリューション
大好きな清野菜名がポテンシャル以上の魅力を発揮したような作品で、さらに好きになってしまいました。
リリー・フランキーの演技も最高でした。
障害者同士で恋愛して、世の中に革命を起こそうとする物語で。
小さいけどベクトルは最大級な、とてもいいお話でした。
そこまでハイセンスな映画では無い気もしましたが、とにかく魂ゆさぶられる要素が非常にありました。
忘れがたいセリフやシーンが強烈に記憶に焼き付きました。



21位　家族はつらいよ2
大絶賛した前作でしたが、続編も素晴らしかったです。
世界に見てもらいたいTHIS IS 日本の家族な映画だと思います。
懐古主義かもしれませんが、こんな感じの家族を築くことが日本人の目標であって欲しいな、なんて思ってしまいます。



以上20位台でした。