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桜田門外ノ変

2010年10月23日 | 映画
桜田門外ノ変 を観た。

タイトルの通り歴史上の大事件、桜田門外の変を描いた映画です。
それに関わった水戸藩の脱藩者達の人間ドラマです。



(お話)
黒船襲来でアメリカに開国か戦争かで揺れる日本。

水戸藩士:関鉄之介(大沢たかお)は仲間に井伊直弼暗殺の計画の話を聞かされ妻ふさ(長谷川京子)と息子誠一に別れを告げて旅立つ。
大老井伊直弼(伊武雅刀)の傲慢に不満を抱く水戸藩の武士17名と薩摩藩士1名の18名は結託して金子孫二郎(柄本明)を中心に井伊直弼暗殺の計画を立てる。
決行は3月3日となる。
季節はずれの雪の降る中暗殺は実行され志士達は勝利を喜ぶ。
しかし襲撃の際に死ぬもの、傷ついた何名かの仲間達は自害してしまう。

残った者たちは井伊直弼を暗殺すれば西郷隆盛が薩摩藩の軍を引き連れ幕府に攻めこむという約束を信じて逃亡生活をしながら待つ。

水戸藩の為に行った事だったが水戸藩主の徳川斉昭(北大路欣也)は暗殺に関わったものを厳罰に処すと発表する。

約束の薩摩藩士も現れず、関鉄之介等の厳しい逃亡生活が続く。


(評価)
多分結構リアルに描いたと思われ非常に重厚で勉強になる映画でした。

そして悲しいお話でした。

そんなに昔では無い日本のお話。

やはり日本の歴史において明治維新と言うのは非常に大きな出来事ですね。

暗殺を実行した人たちへの追跡は非常に怖かったです。

井伊直弼を殺すという大仕事までしたのに、結局彼らの志は遂げられることなく終わってしまう。
とても悲しいことですね。

キャスティングもなかなか渋くて良かったと思います。

大沢たかおがなかなかいい演技してました。
あまり好きな役者では無いですが今作は良かったです。

長谷川京子が綺麗で良かったです。

その他も実力派ばかりの豪華キャストだったので外れ無しと言った感じでした。

とっても真面目な映画で雰囲気的にはNHKの大河ドラマみたいな感じです。

しかし自害するシーンなどは生々しくてかなり残酷でした。
これでR指定でないのが疑問です。

腹や喉に刀を突き刺す。
日本の腹切り文化は実に恐ろしいものだったとつくづく思います。

幕末あたりの歴史に興味が湧きました。
そんな力を持った映画でした。

そんなわけで7点です。

正直全く詳しくない部分の歴史の話だったのでなるほどーとか、どうなるの?とか、ええ死んじゃうの?とか勉強の連続でした。
約束を守らなかった薩摩藩が悔しくてしかたなかったです。
その約束を待つしか無かった水戸藩士達が切なかったです。




(ネタバレ)
逃亡生活をしながらも次々と仲間たちは捕まる。
諦めて切腹するもの。

最後の方まで逃げ続ける関鉄之介。

一人で薩摩まで赴き直談判しようとするが藩に入れてもらえない。

暗殺者達を崇める人も多く、関鉄之介は水戸に戻り彼らにかくまってもらいながら暮らす。

しかし遂に捉えられ、暗殺に参加した者たち全員が裁判にかけられ処刑される。
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