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スポットライト 世紀のスクープ

2016年04月16日 | 思想
スポットライト 世紀のスクープ
を観ました。


2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。
マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。
その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。
デスクのウォルター"ロビー"ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。
やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった・・・。


トム・マッカーシー監督です。
最近は俳優業より監督業が増えてる感じですね。
評価は毎度そこそこだけど。

今年度のアカデミー賞を取ったことでかなりの注目度ですが、観てみました。
率直にアカデミー賞作品賞にはちょいと弱めな気はしますが、流石にそれなりのクオリティで面白かったです。

ノンフィクションの物語です。
教会権力が治外法権的に強い現状をみながうっすらわかっていながら見て見ぬふりをして過ごしていたような。
それを新たな局長がプッシュしたことでチームが動き出しグイグイと真実を暴いていく様は痛快です。

実は街中に神父の被害者が潜在していて、貧しい家庭で育った信仰心の強い人々にとっての神父は神のような存在で。
恥ずかしさからも誰もが口をつぐんでいて。
そして教会の、神父の禁欲のルールがそういう闇を作り出しているという問題点の炙り出しもなかなか見応えありました。

掘れば掘るほど驚きの事実だらけで。
自体は想像を遥かに上回る規模で行われていて教会VS新聞の構図になっていきます。

明確な主役が居ない様な、皆の活躍を緊張感とスピード感で描いていますが、
マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムスあたりが主演です。

マーク・ラファロはヒステリックでガサツで苦手なタイプのキャラを演じていましたが、
新聞社に務める人間ってこういう感じかも知れませんね。
編集の仕事をしている人間は日本もアメリカも似た感じですね。

マイケル・キートンが冷静な編集長でマーク・ラファロと衝突したりします。
非常に難し決断を迫られたり、親友との友情よりも記事を大事にする新聞マンらしさは良かったです。

そして僕の理想の女性、大好き過ぎるレイチェル・マクアダムスです。
今作では非常に美人で出来る女性を演じていて最高でした。
日本に初来日したので会いに行けなかったことが後悔です。

ラストはアメリカ映画らしいワッショイな感じのクライマックスでした。
まあこういうオチしかないかな?な展開ではありますが。
アカデミー賞にハイセンスはあまり求められませんからね。

最近こうして字幕の説明で〆る映画が多すぎるのはちょっとどうかな?
とは思います。
とかくノンフィクション映画はほぼ全部こんな終わり方ですね。

全体的には難しい映画でした。
登場人物たちの会話から物事の重要さがわからず、彼らの慌てっぷりなどから判断する感じです。
何かハイテンポで難しいやり取りしてるのでちょっとわからない部分もありますが、深刻さは良く伝わりました。

良いテーマだったし、重厚だったし、応援したくなるような映画でした。
何よりこういう編集者のいい記事を書こうと盛り上がってる物語を観るのは大好きです。
「俺も仕事頑張ろう!」
みたいな気持ちにさせてもらえます。


そんなわけで8点です。
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