メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ちはやふる~上の句~

2016年03月22日 | 映画
ちはやふる~上の句~
を観ました。


競技かるたに青春をかけた若者たちの物語です。
幼い頃から競技かるたに全てをかけてきた千早(広瀬すず)と千早を追っていた太一(野村周平)。
幼い頃二人にかるたを教え離れ離れになってしまった名人の孫・新(真剣佑)。
同じ高校に入学した千早と太一はかるた部を作り新たな仲間と共に再び一緒にかるたを始めるお話。


小泉徳宏監督作品です。
ほとんど観てますが、余り気に留めたことが無い監督です。

全然食欲をそそらない企画でしたが、大好きな広瀬すず初主演なので迷わず観に行きました。

いやはや、予想に反して面白かったです。
とことん青春キラキラでもうたまらなかったです。
自分もこういう青春、高校時代を過ごしたかった、
とコンプレックスが育ってしまうような映画でした。
青春の限り駆け出したくなるような。

いやぁ、何においても広瀬すずですね。
溢れんばかりの広瀬すずの魅力でした。
しっかりと切れのあるエッジの効いたいい演技するし、
映画館の大画面のドアップにも全然耐えられる均整の取れたルックスと独特の声質。
破天荒でスーパーゴーイングマイウェイな女の子でしたがたまらなかったですねー。
こんな子が理想の女性です。
そして海街diaryでも見せた運動神経の良さがふんだんに発揮されています。
競技かるたはもはや運動部に近いくらい体も使うのですが、
その動きもかっこよかったです。

野村周平はすっかり売れてますが、いいですね。
演技が上手くて日に日にハンサムになっている気がします。
何かこの二人が今、時代を掴んでる若手の象徴な気がします。
その点で価値ある映画だと思います。

初めて観ましたが真剣佑ってかなりのハンサムなので要チェックですね。
千葉真一の息子と知って個人的にはちょっと萎えましたが、
まだ知らない女性陣はチェックしておいた方が良いでしょう。
今後イケメン枠を賑わせそうです。

上白石萌音がかなりらしい役で出てました。
舞妓はレディでかなり高評価しましたが、今のところ結構作品に恵まれてると思います。
代えの効かないインパクト持ってると思います。
非常に素晴らしい演技だったと思います。

そして僕の大好きな矢本悠馬も出ていました。
もうこの手のお調子者キャラしか印象が無いですが、相変わらずいいですね。
男はこの手の男の子を嫌うことは無い気がします。

自分は俳句や短歌は好きなので、子供の頃からそれなりに知っています。
好きな句は幾つか暗記もしています。
今作では上白石萌音演じる女の子が俳句の美しさ、素晴らしさをクセの強いキャラで説明してくれるのですが、
その点でもかなりいい刺激に満ちていました。
もう一度百人一首を勉強しようと決意しました。

”もろともにあはれと思え山桜 花よりほかに知る人もなし ”

この句が今作のテーマのひとつになっていましたが、とても素敵な句で感動しました。
短歌って本当に美しいんですよね。
こうして改めてフォーカスされた句を聞くだけで泣きそうになります。

"ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは"

コレも感動的な句でした。

余談ですが僕が子供の頃から、しんみりと聴くと泣ける句は

"寂しさに宿を立ち出でてながむれば いづくも同じ秋の夕暮れ"

です。

競技かるたをこんなにかっこ良く撮った監督の映像センスは相当評価に値します。
大事な大会で札をひとつ取るだけでもう無茶苦茶サブイボでした。
スーパースローモーションを多様してますが、コレは正解ですね。
若手役者陣はスーパースローによく映えます。
とかく広瀬すずは。

しかし、とにかく青春キラキラで見てるだけで泣けそうでした。
僕も絶叫して友達と衝突して恋に悩んで駆け出すような青春したいです。

下の句がかなり楽しみです。


そんなわけで8点です。
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