メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

神様メール

2016年05月30日 | 映画
神様メール
を観ました。


神様はブリュッセルのアパートに家族と一緒に住んでいて、パソコンでいたずらに世界を支配している。
ある日、神様の娘10歳のエアは人間に運命に縛られずに生きて欲しいと思って、神様のパソコンから人々に余命を知らせるメールを送ったから、さあ大変!
エアが大パニックな世界を救う旅に出ると、彼女の小さくてヘンテコな奇跡は思いがけず人々の悩みを解決していく。


ジャコ・ヴァン・ドルマル監督作品です。

僕には珍しいベルギー映画ですね。
ベルギー映画ですが、フランス語の映画だったのでかなりフランス映画のテイストでした。

以前から予告編を見かけてかなり気になっていた映画だったのですが、
予告編とはだいぶ違う印象の映画でした。
その結果逆に思いがけず自分好みのテイストの映画だったので良かったですが。

定期的に思う予告編の作りはもう少し考えた方がいい作品の種類ですね。
可愛いコメディタッチを想像したらそうでは無いです。

可愛さはありますが、
静かでアーティスティックで詩的で難解な映画です。
諸々深読みしたくなる非常に良い感じの映画です。

この手の映画に慣れていない人にはかなり眠くなるタイプの映画だと思いますが。

神様の設定が斬新過ぎてそれもなんだか難解でした。
神様が相当クズでムカつくこ汚いおじさんで救いが無いです。
落ちぶれていく様は痛快です。

反抗する娘が非常に可愛くて淡々としていて。
旅の目的は何故か使徒を集めることなのですが、
そのチョイスや一人一人のエピソードが斬新過ぎて悩ましかったです。
しかしこの子役かなり可愛かったです。

使徒になる人々の中に覚めたおばさんが居るのですが、
巨大なゴリラと恋に落ちるんですよ。
ゴリラに一目惚れして「なんて美しいの・・・」って言うんですが、
何かものすごく印象的でした。

それ以外も意味深で意味不明ですが非常に心に残るシーンは多々有りました。
”人生はスケートリンクみたいなものだ、みんな転んでばかり”
「ホームレスが名言っぽいことを言った」
と言ってそんなことを言うんですよね。
名言として扱わないあたりがハイセンスで素晴らしいです。

ほんのり笑える場面がちょいちょい差し込まれるので、見やすさはあります。

フランス語の美しさを非常に活用しているいい映画でした。
この手の映画はとっても好みなので。
強いメッセージ性も感じました。
イマイチ理解出来なかったので、いつかもう一度観てみたいです。


そんなわけで8点です。

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