椎間板ヘルニアに苦しみ、ずっと会社を休んでいる手前病院くらいは行っておかないと示しがつかない。
そんな訳でちょっと動ける隙に苦労して曲がった体でヨチヨチと近所の総合病院に行ったが、紹介状の無い初診は受け付けないと追い返された。
よくもこんな姿のケガ人を返せるものだなと少々腹を立てて総合病院を後にする。
なので家の目の前にある古くさい小さな医院に行く事にした。
正直病院的な場所に一切行かない僕はそんなご近所の医院的な所に行った事は無い。
そのたたずまいにドキドキしながら扉を開ける。
そこに広がる光景。
こじんまりとした古くさい構造。
年期の入った床、壁。
一応ある受付に行って腰を観てもらいたい趣旨を伝える。
廊下には相当年齢のいった人達、僕同様まともに歩けない人。
僕は開いてるベンチに座り順番を待つ。
好奇心旺盛な僕は細部まで見回す。
普通の家の部屋の様な扉の上に「病室1」「病室2」「手術室」「診察室」等と書かれている。
手術室の前の天井には「手術室」と赤く光るであろう電灯がある。
しかし文字は半分消えている。
そのままホラー映画の舞台やホラーゲームのモデルになってしまいそうです。
自分がここに居る事実がとても異質な事に感じてくる。
よくよく見回しても、なかなかの面々。
カキの使いのおばちゃんみたいな看護婦さんが3人程。
かなりアットホームらしく差し入れを持ってくるおばさんが居たり。
ビーグル38の右のじじいみたいに何を言ってるかわからない人。
思わず「そら君、エアロスミスやないか!」と突っ込んでみたい衝動にかられて仕方なかったです。
それほど待つ事も無く呼ばれ診察室に入ると、結構歳のいったおじいさん医師が優しく診察してくれました。
大きい病院でレントゲンを撮って、椎間板ヘルニアと診断された旨を伝える。
そこのベットに横になって、と言われたベットがタオルの交換も無く他の患者さんのビジュアル的にも正直衛生的に抵抗がある。
完全に僕の言葉を信じて触診30秒程で終了する。
電気であっためて痛み止めの注射を射てば楽になるでしょう。
ベットが今埋まってるから空いたら呼びますと再び待合所で待つ。
そこから見える治療室には老人達がベットに寝かされ電気を当てられている。
まさかあそこに寝かされるのか?と嫌な予感で観察していたが、予感は的中。
相変わらずベットを拭くことも無くそのまま寝かされる。
目に入るのは黄ばんだ医療器具や壁や床。
うつ伏せに寝かされると腰に電気を当てられる。
しばらくはそのままで放置される。
すると入り口から知的障害を持った30代くらいの女性が両親につれられ現れる。
狭い空間なので全てのやり取りは皆で共有される。
僕がうつ伏せで寝かされている頭の向こう、左から右に部屋の半分まで仕切られた壁の向こうから一部始終が聞こえる。
その患者さんは常連さんらしく、必死になだめられている。
しかし患者さんは凄まじい奇声をあげまくっている。
キー!キー!と僕の頭のすぐ向こうで聞こえている。
僕はうつぶせでじーっと床の模様を見つめながら、凄まじい状況に置かれた今の自分がおかしくなって仕方ありませんでした。
その患者さんは「今日はいつもより大人しくてお利口さんでした」とか言われている。
普段はどれだけ凄いんだ?と想像してみたりする。
その後、先生が僕の腰に注射を射ちに来た。
痛いのここ?それともこっち?と注射片手に聞いてくる先生。
この状況で腰に注射されるって怖すぎるやろ!って思ったが、行き過ぎておかしくなっていたので逆に恐怖心は消えました。
全般痛いと言った僕の言葉は何処かに捨てられ、ここだよね、と勝手に判断され注射された。
アットホームで優しい人達ばかりの愉快な医院でした。
まさか僕の家の前にこんな世界があるとは想像もしてませんでした。
翌日腰痛治療の為、やむなく高級なカイロプラクティック行った。
「なんでこんなところに注射射たれてるの?」と聞かれた。
僕は「さぁ」と答えた。
そんな訳でちょっと動ける隙に苦労して曲がった体でヨチヨチと近所の総合病院に行ったが、紹介状の無い初診は受け付けないと追い返された。
よくもこんな姿のケガ人を返せるものだなと少々腹を立てて総合病院を後にする。
なので家の目の前にある古くさい小さな医院に行く事にした。
正直病院的な場所に一切行かない僕はそんなご近所の医院的な所に行った事は無い。
そのたたずまいにドキドキしながら扉を開ける。
そこに広がる光景。
こじんまりとした古くさい構造。
年期の入った床、壁。
一応ある受付に行って腰を観てもらいたい趣旨を伝える。
廊下には相当年齢のいった人達、僕同様まともに歩けない人。
僕は開いてるベンチに座り順番を待つ。
好奇心旺盛な僕は細部まで見回す。
普通の家の部屋の様な扉の上に「病室1」「病室2」「手術室」「診察室」等と書かれている。
手術室の前の天井には「手術室」と赤く光るであろう電灯がある。
しかし文字は半分消えている。
そのままホラー映画の舞台やホラーゲームのモデルになってしまいそうです。
自分がここに居る事実がとても異質な事に感じてくる。
よくよく見回しても、なかなかの面々。
カキの使いのおばちゃんみたいな看護婦さんが3人程。
かなりアットホームらしく差し入れを持ってくるおばさんが居たり。
ビーグル38の右のじじいみたいに何を言ってるかわからない人。
思わず「そら君、エアロスミスやないか!」と突っ込んでみたい衝動にかられて仕方なかったです。
それほど待つ事も無く呼ばれ診察室に入ると、結構歳のいったおじいさん医師が優しく診察してくれました。
大きい病院でレントゲンを撮って、椎間板ヘルニアと診断された旨を伝える。
そこのベットに横になって、と言われたベットがタオルの交換も無く他の患者さんのビジュアル的にも正直衛生的に抵抗がある。
完全に僕の言葉を信じて触診30秒程で終了する。
電気であっためて痛み止めの注射を射てば楽になるでしょう。
ベットが今埋まってるから空いたら呼びますと再び待合所で待つ。
そこから見える治療室には老人達がベットに寝かされ電気を当てられている。
まさかあそこに寝かされるのか?と嫌な予感で観察していたが、予感は的中。
相変わらずベットを拭くことも無くそのまま寝かされる。
目に入るのは黄ばんだ医療器具や壁や床。
うつ伏せに寝かされると腰に電気を当てられる。
しばらくはそのままで放置される。
すると入り口から知的障害を持った30代くらいの女性が両親につれられ現れる。
狭い空間なので全てのやり取りは皆で共有される。
僕がうつ伏せで寝かされている頭の向こう、左から右に部屋の半分まで仕切られた壁の向こうから一部始終が聞こえる。
その患者さんは常連さんらしく、必死になだめられている。
しかし患者さんは凄まじい奇声をあげまくっている。
キー!キー!と僕の頭のすぐ向こうで聞こえている。
僕はうつぶせでじーっと床の模様を見つめながら、凄まじい状況に置かれた今の自分がおかしくなって仕方ありませんでした。
その患者さんは「今日はいつもより大人しくてお利口さんでした」とか言われている。
普段はどれだけ凄いんだ?と想像してみたりする。
その後、先生が僕の腰に注射を射ちに来た。
痛いのここ?それともこっち?と注射片手に聞いてくる先生。
この状況で腰に注射されるって怖すぎるやろ!って思ったが、行き過ぎておかしくなっていたので逆に恐怖心は消えました。
全般痛いと言った僕の言葉は何処かに捨てられ、ここだよね、と勝手に判断され注射された。
アットホームで優しい人達ばかりの愉快な医院でした。
まさか僕の家の前にこんな世界があるとは想像もしてませんでした。
翌日腰痛治療の為、やむなく高級なカイロプラクティック行った。
「なんでこんなところに注射射たれてるの?」と聞かれた。
僕は「さぁ」と答えた。