メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ドラマ批評 2016夏

2016年10月06日 | テレビ
ちょっと遅くなりましたが一通り7-9月期のドラマが終了したので今クールのドラマ批評。

・とと姉ちゃん(NHK)
苦手なテイストの朝ドラでしたが徐々にその世界観に慣れて日常に必要なものとなりました。
それが朝ドラの真の役割かも知れないですね。
最近でも特に波風の立たない平和なドラマでしたね。
5点。


・仰げば尊し(TBS)
不思議となかなか新鮮さを感じさせる熱血教師モノでした。
王道のフォーマットは踏襲しているのに、何か新しさはありました。
寺尾聰が教師役をやっていたことが最大の要因だとは思いますが。
吹奏楽部とヤンキーと熱血教師のミクスチャー、TBSドラマらしいドラマですね。
6点。


・真田丸 (NHK)
序盤の勢いはなくなってきた気がしますが、自分が慣れただけかも知れませんが。
相変わらず斬新な戦国時代の描き方をしていて、本格派でありながらクスッと笑えるセンスが素晴らしい。
結構最新な時代考察も織り込まれていて共感持てますね。
個人的に歴代No.1の大河ドラマだと思っています。
8点。


・そして、誰もいなくなった(日本テレビ)
藤原竜也全開なサスペンスでしたが、なかなか面白かったですね。
序盤は「どういうこと?」とハラハラ観てましたが、真相はいつも大したことない仕掛けもないものばかりでした。
なかなか良いキャスティングで特に桜井日奈子ちゃんは新たな発見でかなり気になっています。
個人的に藤原竜也は今コメディやらせたら最も面白い俳優だと思っています、福田雄一作品で主演して欲しいです。
今作にもほんのりな藤原竜也コメディがあってそれがたまらなかったです、最大の見所でした。
6点。


・HOPE~期待ゼロの新入社員~(フジテレビ)
社会人の憂いや葛藤や孤独や喜びややりがいや存在意義、現代サラリーマンの現状を生生しく描いていた名作です。
入社への努力、入社が決まった喜び、そこからの成長や挫折。
そこそこの規模の会社ならばコレを教則ビデオにしても良さそうなクオリティでした。
キャスティングもパーフェクトに良かったですね。
中島裕翔はいい味出していたので今後かなり期待しますね。
山本美月がヒロイン的なポジションでしたがどことなく二人の顔が似ていて気になりました。
片山照史もよくいそうな会社員で素晴らしかったです。
遠藤憲一は今やハズレ知らず、内山圭哉もかなり好きです。
フロンターレの話題をポンポン入れ込んでくるユーモアも良かったです。
終盤の展開は大げさに見えましたが、病んだ現代サラリーマンに勇気を与えるいいドラマでした。
8点。


・好きな人がいること(フジテレビ)
料理、鎌倉、海辺、サーフィン、イケメン兄弟との同居、いがみ合う相手とのラブロマンス、、、。
誰もが容易に想起する過去のフジテレビのヒットドラマの要素をプライドもなくごった煮にした感じのドラマ。
いやいや、面白いドラマってそういうことじゃ無いと思うんですけどフジテレビさん、って気分でした。
見るのも苦痛な程につまらなかったです、個人的に過去最低につまらなかった月九ですね。
1点。


・OLですが、キャバ嬢はじめました(TBS)
深夜でショートなドラマでしたが、意外と面白かったです。
新人キャバ嬢がキャバクラのコツを学んでいく様が描かれていました。
自分もキャバクラに行くことはありますが、キャバ嬢とメッセージのやり取りはしますが。
相手側から見るとこんな感じなのか、と非常に勉強になってしまいました。
世のキャバ嬢にも観てもらいたいですね。
4点。


・ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(フジテレビ)
フジテレビが比較的得意としているように思える本格的な刑事サスペンスモノですね。
テレビドラマにしては限界近くまで残虐描写があり犯罪の猟奇性も凄かったですね。
今、ピークに旬な感じの波留はやはり魅力的ですね。
横山裕もハードボイルドでなかなか良かったです、非常に見直しました。
異常犯罪者役の佐々木希も新鮮で、やはり可愛かったですね。
7点。


・せいせいするほど、愛してる(TBS)
エリート的な副社長と新入社員との不倫ラブロマンスです。
いやはや、平成のドラマとは思えない信じられない演出の連続。
観てる側が恥ずかしくなるようなセリフのやり取り、展開。
くそつまらないですけど作り手が一周して敢えてやってる感もよく伝わったので許せました。
こういうのがローセンスの人に受けてヒットしたりもしますからね。
タッキーのエアギターは良かったですね。
3点。


・闇金ウシジマくん Season3(TBS)
すっかりおなじみになってきたウシジマくんドラマ。
今までと違って複数のエピソードを同時進行的にずっと描いていて、ウシジマくんの出番が少なかった様に思います。
それでもドラマでやっていいの?と思えるダークな内容でした。
光宗薫は本格女優ですね、頑張っていました。
僕の好きな中村倫也がなかなか狂った役をやっていて斬新でした。
自分の天使な希崎ジェシカも相変わらずワンポイントで出てくれてテンション上がりました。
今作では希島あいりも出ていて嬉しかったです。
5点。


・家売るオンナ(日本テレビ)
家を売ることに天才的な極端なキャラクターの不動産屋を北川景子が演じていました。
家政婦のミタを思い出させるようなロボットのような極端キャラ。
コレがなかなかのはまり役で、こんな役でも相変わらず超絶美人です。
コメディセンスもよく、三軒家チーフの言葉にはとても素晴らしい教訓が多々込められていました。
人生に躓きそうな時に意外と役立ちそうなメッセージでした。
仲村トオルやイモトアヤコなど脇役も面白くて素晴らしかったです。
決め台詞が幾つかありましたがどれも非常に短い期間で定着させていて見事でした。
7点。


・死幣 ~DEATH CASH~
お金に困った人のもとに突然届く死幣、使うと死んでしまう呪いの死幣を描いたホラーです。
清原伽耶、吉岡里帆と言った好みの女優さんが出ていたのでありがたかったですが。
主演の松井珠理奈より豪華に思える脇役たちが毎回一人ずつ死んでしまう贅沢な使い方でした。
戸次重幸が相変わらずいい感じです、売れてきましたね。
展開は最近のジャパニーズ・ホラーとしてベタなものばかり。
遠からずリング的フォーマットですかね。
3点。


・ラブラブエイリアン
小さいけど20分で地球を滅ぼせる宇宙人と同居する女性とその友達たち、女性のリアルな日常、会話を描いた名作。
実は裏では男より容赦なく下品なガールズトーク、誰も宇宙人の存在やその能力のたいして驚かないクールなやり取り。
4人の女性たちのバランス、ボリューム感、何もかもがハイセンスでした。
とかく自分の理想中の理想の森絵梨佳さんを毎週観れる喜びでした。
ドラマは毎週その時間に独特な世界観に視聴者を引き込み、非日常に誘うのが優れたドラマと思いますが。
その最たるものでした、最終回はなんだか泣けました。
9点。


・遺産相続弁護士 柿崎真一(日本テレビ)
ゲスな弁護士を三上博史が演じていましたが、可もなく不可もなく観れました。
三上博史が曲者キャラを演じていましたが、流石に今日日の三上博史はインパクト弱いですかね。
3点。


・営業部長 吉良奈津子(フジテレビ)
キャリアウーマンが仕事と家庭の両立に四苦八苦するお話です。
松嶋菜々子らしい、松嶋菜々子の正しい使い方って感じのドラマでした。
大体大きなピンチからの逆転的な展開ですが、さほど痛快さは無かったです。
不倫や裏切りなど意外とダークな要素はありましたが、全体的にやたら爽やかです。
松田龍平の使い方としては勿体無いですね。
5点。


・はじめまして、愛しています。(テレビ朝日)
自宅に迷い込んできた男の子を救い、迷いながらも養子にする尾野真千子と江口洋介演じる夫婦の物語です。
日本の特別養子縁組制度をテーマにした社会派なドラマでした。
日本の制度の仕組み、問題点、当事者たちの困難を伝えるための教則ビデオと言っても良いような真面目で見事な仕上がりです。
音楽要素も絡めつつ徐々に見ず知らずの我が養子と真の親子になっていくさまは良いです。
そりゃ感動もします、社会的に必要なドラマだったと思います。
7点。


・侠飯 ~おとこめし~(テレビ東京)
ひょんなきっかけでワンルームのアパートにヤクザの親分と舎弟を住まわせる事になった大学生。
安い食材をアレンジして見事に美味しくする親分の料理の腕と大学生の青春を描いたようなドラマ。
もはや完全にジャンルになったと言えるテレビ東京の飯系ドラマ、今回はまさに男メシって感じで。
自分が普段やってるような男の一人暮らしの料理事情が見事に表現されていました。
こんな感じで実験的に組み合わせやアレンジをして普段の調理をすることは多いので大変参考になりました。
めしばな刑事タチバナくらい参考になりました。
高畑裕太くんが残念でしたね。
5点。


・神の舌を持つ男(TBS)
舌で味わったモノの成分が全部わかってしまう特殊能力を持った草食系男子役の向井理が佐藤二朗、木村文乃と共に温泉街を巡りながら事件を解決して行くサスペンス。
三木聡やケラリーノ・サンドロヴィッチ等にも通ずるような、こじんまりとした世界観でクセのあるやり取りでかなり自分の好物な設定。
大好きな木村文乃は何でもかんでも2サスで扱うサスペンスマニア、佐藤二朗が珍しくジャスティスでクールにひたすら突っ込み続けている。
有名な温泉街を巡りながら事件を解決する設定はかなり良いですね、近年の堤幸彦モノではかなりのヒットです。
主人公が追い続ける謎の温泉芸者が広末涼子で、毎週のゲストキャストも意外と豪華で見応えありでした。
コメディの質がかなり高かったし、プライムタイムでは一番おもしろかったと思います。
8点。


・グ・ラ・メ! ~総理の料理番~(テレビ朝日)
剛力彩芽演じる速読が得意で破天荒な料理人が総理の料理番となり料理に込めたメッセージで色々な問題を解決していくドラマ。
剛力彩芽、高橋一生、小日向文世、滝藤賢一など自分好みの実力は俳優が揃っていて、23時台のドラマでしたがゴールデンでやればいいのにと思うほどのクオリティでした。
内容も悪くないし、毎度の逆転的な展開のストーリーも上質で大人向きだったと思います。
エンディングのダンスが非常に良かったですね。最近この手のエンディング多いですが中でも印象的でした。
6点。


・こえ恋
自分の愛してやまない永野芽郁ちゃんが深夜枠とは言えついに連ドラの主演に。
少女漫画原作かな?好きになる男の子が頭から袋を被っていて顔がわからないって事以外は特筆すべき要素のない学園ラブコメですが。
正直ドラマとしてはイマイチでしたが永野芽郁ちゃんの可愛さは堪能出来たので楽しめました。
最終回の主観のシーンは永久保存版ですね。
4点。


・時をかける少女(日テレ)
ご存知の時をかける少女が好みの黒島結菜ちゃんが主演で連ドラに。
自分の知ってるお話とは大分アレンジされていたように思いますが、
学園祭の熱狂、夜のプールのシーンなど夏のたまらない青春感を見事に表現していて良かったと思います
5点。


・徳山大五郎を誰が殺したか?(テレビ東京)
ある朝教室で担任の徳山大五郎の死体が発見されクラスメイト全員でそれを隠したりお互いを疑ったりと。
非常に狭い世界で狭い要素で行われるサスペンス。
欅坂46総出演というアイドルドラマと侮るなかれ、かなり本格的で中島哲也監督みたいなショッキングで印象的な映像の連続。
ストーリーも入り組んでいて非常に少ない素材と登場人物をフル活用した見事な展開でした。
全然知りませんでしたが、欅坂46って可愛い子多いし、演技も良かったし、主題歌も良かったです。
7点。


・ノンママ白書(フジテレビ)
バブル時代を彷彿とさせるテイストとキャラ設定、最近のドラマにありがちな解説を入れた情報ドラマの側面もあり、それをコミカルに表現している。
またまたフジテレビの痛さ全開な感じのドラマですね。
正直自分は鈴木保奈美とか直撃世代ですが、その僕らが観れないくらいのしんどいバブリーな空気感も漂います。
女性ならば見れるのですかね?展開もあるあるな女性差別に戦う的なものだし。
1点。




全体的に面白い!って思えるような印象的なドラマは無かったですが。
HOPE、神の舌をもつ男は面白かったですね。
個人的にはラブラブエイリアンが久々にクリエーターを感じられるドラマで素晴らしかったです。
衰退が気になるフジテレビ、月九は酷かったですがHOPEやONあたりに光明は見れました。
普通のセンスを持った人が居ることが知れて良かったです。
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