メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ねことじいちゃん

2019年03月06日 | 映画
ねことじいちゃん
を観ました。


2年前に妻に先立たれ、飼い猫のタマと暮らす大吉、70歳。
毎朝の日課はタマとの散歩、趣味は亡き妻の残した料理レシピノートを完成させること。
島にカフェを開いた若い女性・美智子に料理を教わったり、幼なじみの巌や気心知れた友人たちとのんびり毎日を過ごしている。
しかし友人の死や大吉自身もいままでにない体の不調を覚え、穏やかな日々に変化が訪れはじめた矢先、タマが姿を消して――。
一人と一匹、生まれ育ったこの島で、共に豊かに生きるために下した人生の選択とは――?


岩合光昭監督作品です。
あまり存じていませんでしたが、映画監督ではなく動物写真家が撮った映画なのですね。
こういう作品は珍しくこの手の作品は結構好きなことが多いです。

あまり関心は無かったのですが、公開からほとんどの回がほぼ売り切れ状態でやたら客入りが良いので気になっていました。
客層はタイトルに惹かれるのか?年配の方が多く内容もそれに相応しい感じでした。

とにかく穏やかで優しい超素敵なスローライフな映画でした。

冒頭からネコを映しているだけのシーンだったり、映画の中でもそういうシーンが良く差し込まれていました。
演出はさほどハイレベルではなく、作り物感やら差し込み感が強くチープにも思えるのですが、
作風がやたらと優しいので逆にそれがいい空気を作っていました。

妻をなくしたおじいさんが愛猫とのスローライフ。
丁寧に料理をして食事をして散歩をして島の人々との交流。
そして老人ばかりの穏やかな島に東京から来た女性がちょっと空気を変えて。
その中でちょっとずつ変化する島の人々ですが、事件ってほどの変化では無くとにかく穏やかでした。

監督が初監督ならば主演の立川志の輔も初主演でした。
あまり役者のイメージが無いだけに余計穏やかな空気が出ていました、素晴らしいキャスティングだと思います。
決して上手とは思いませんが作品にはマッチしていました。

柴咲コウがすっかりいい感じの女優になってきましたね。
もうアイドル的な要素もなくだいぶ品が出てきた感じです。
こういうお洒落な雰囲気を醸し出せるようになると更に需要はありそうですね。

小林薫はガサツで猫嫌いな天の邪鬼なキャラでした。
小林薫にしては珍しい役どころな気がしますが、何をやっても上手です。

田中裕子は非常に評価していますが相変わらずのスーパーナチュラル演技です。
樹木希林さん亡き後、余計活躍が期待されます。

柄本佑がお医者さん役でお年寄り向けな適度なコミカルさでした。

葉山奨之も郵便屋さんで同じくお年寄り向けなコミカルさでした。

猫好きにはたまらない映画でしょう。
何気ないときにふと見返したくなるような、浸透圧ゼロな映画でした。

不思議とお洒落な映画でここまで穏やかな映画はそうそう無い気がします。


そんなわけで7点。
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