アリー/ スター誕生

アリー/ スター誕生
を観ました。


自分に自信がなく歌手の夢を諦めかけていたアリー。
有名ミュージシャン＝ジャクソンとの偶然の出会いが、彼女の人生を大きく変える。ーー「君の歌は奇跡だ」
ウエイトレスから一気にスターダムを駆け上がっていくアリー。
激しく惹かれあうジャクソンと、全米のステージで一緒に歌う幸せな日々を過ごすが、次第に自分を見失っていき・・・。
愛と成功のはざまで、最後に彼女がつかんだものとはーー？


ブラッドリー・クーパー監督・主演です。

ブラッドリー・クーパーはかなり好きな方の俳優で彼が出ている作品は一味違う作品ばかりで高評価です。
そんな彼が初監督する作品がレディー・ガガを起用で彼の作品というよりそっちのイメージが強く、
宣伝要素を重視したのかな？と期待と不安が入り混じったメンタルで観に行きました。

見てみたらしっかりとハイセンス映画でした。

物語は典型的なシンデレラストーリーとサクセスストーリーです。
雲の上ほどの人物と恋仲になり絶頂の人生を送るのにやがてその立場が入れ替わって行くような。
展開はフォーマットに則ったあるあるでした。
ただそれを描く演出のハイセンスさと音楽の良さで全然凡庸な作品におさめていませんでした。

なかなか長尺で力が入った作品なのですが、キモとなるような場面が下品にBGMで泣かせるようなこともなく。
全体通して非常に上品な仕上がりでした。

なんにおいてもやはりレディー・ガガでしょう。
レディー・ガガがこんなに女優に見えるとは想像以上でした。
体当たり演技はさすがという感じで堂々としたものでした。
言わずもがなの歌唱力、彼女自身が書き下ろした曲の良さも素晴らしかったです。
女優として成立していたというより、女優としても天下人になれる可能性を感じさせるクオリティでした。

ブラッドリー・クーパーはカッコよさと歌のうまさとギターのうまさで流石でした。
非常にスペシャルな役者だと思います。
今作は伝説的なミュージシャンらしく非常に飲んだくれなキャラで。
ハングオーバーを思い出させるいいキャラでした。

日本だとレディー・ガガの映画でしょ？という印象を抱く人が多いでしょうが、
全然ちゃんとした高品質映画です。


そんなわけで8点。