6年前のちょうど今頃
波の音を聴きながら
風のあとりえには
山きわで育った私に
1つの出会いがあり
転機がありました。
私は決断するために
海を見にホテルで自転車借りて走りました。
波の音を聴きながら
心を決めました。
夕日が段々沈んできて
真っ暗になりそうでしたから
慌ててホテルに戻ったのを覚えています。
その日から
色んな試行錯誤が始まりました。
そして今年
また
新たな試行錯誤を始めます。
人生は短いです。
けれどもそのわずかな時間の中で
精一杯いろんなことに
毎日の生活もおろそかにしないで取り組んでゆけば
きっと少しずつ変わる。
ありあまる才能や天才的な人はおられるでしょう。
それでも心にあたたかな夢がもしも眠っているのなら
優しい世界が眠っているのなら
私は死ぬまでそれらを
この世界に引っ張り出して
見る人、聴く人の気持ちを和らげ
ホッとしてもらえるような世界を作り続けたい。
この年齢で何ができる?ではなくて
この年齢だからこそできることだってあるんだと
教えてもらった。
人生の幸せは
どんなときも身近にあるのでしょうが
それをキチンと感じられるようになるには
人それぞれの時間が必要なのかなあ?
風のあとりえには
アサギマダラ
クロアゲハ
モンキアゲハなどの大型の蝶たちがひらひらと舞います。
昔迷ったとき
初めての個展のとき
そばにいつも大きな蝶が舞いました。
もうやめやうかと迷いながら初個展をした日
画廊の扉を開けた途端
ひらひらと舞い込んだクロアゲハ。
そしてその直後から
画廊の中に置いてあった観音竹の花が一斉に咲き出しました。
画廊のオーナーさんが
「やめてはいけません。どんなことがあっても、続けてね。」
そのオーナーさんは画廊閉じられたあとも
東京丸善まで飛んできてくださり泣かれました。
「どれだけ嬉しいかわかりますか?」と。
とてもとても
嬉しかったです。
東京まで駆けつけてくださったのは
明石の君やさいたまや栃木や千葉からも。横浜からも。
私はあのとき
もっともっと表現の翼を広げたいと想いました。
山きわで育った私に
海が色んなところで囁いてくれた。
子供の頃は父のふるさと近くの美しい日本海で泳いだ。
淡水しか知らない私にはきつかったです。(笑)
神戸ギャラリー出すようになり、神戸の海を15年前毎日のように見ていた。
そこでいろんな夢を見た。
福岡や佐賀の海を回ったとき
ビジョンを定めたほうがいいと友らに言われた。
心の奥底で何かを決めていたかもしれない。
長崎や佐世保の、海の近くで作品展していたとき
涛音寮のこのみちゃんと出会った。
涛音寮とは
波の音という意味。
初めて瀬戸内海船で渡り
国東でコンサート始めたとき
海を毎日のように散歩した。
そして風のあとりえには
波の音のする場所からお誘いが来た。
不思議でした。
初めて当地で眠った日
地下深くから波の音のような地鳴りが聞こえた。
初めてなので怖かったです。
山の音には慣れていたけど
海の音は初めてでしたから。
不思議だなあと
しみじみと想いました。
ご縁というものは
どうなるのかわかりませんね。