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プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

あっぱれ❗豪栄道

2016-09-25 10:35:07 | 日記
豪栄道 優勝。張本さんではありませんが、「あっぱれ!」の1つも送りたくなります。成績も、今日勝てば全勝!文句のつけようがありません。立派の一言。白鵬が休場したので、優勝ラインも下がるだろうという予想は、大外れ!ただ、場所前、こうした事態を予想した人はいなかったでしょうから、万馬券がでたようなものですね。それも、かなり、高額の。
確かに、今場所の豪栄道 強かった。窮余の「首投げ」で横綱戦始め2番勝ったということは、それだけ身体がよく動き、思い切りのいい相撲が取れていたということでしょう。でなければ、墓穴を掘ってしまうだけの技ですからね。そして、もちろん勝ち運にも恵まれた。逆に言えば、何度もチャンスを逃している稀勢の里は、恵まれなかった。こればかりは「相撲の神様」の仕業としかいいようがありませんん。豪栄道の方が、稀勢の里より地力が上と言い切る人は、いないと思いますからね。
で、気が早いけれど、来場所です。「横綱」がかかる場所 はたしてどうなのか? 私、琴奨菊の時よりは、可能性あると思います。豪栄道の方が、馬力相撲ではないだけ、可能性があるでしょう。といっても、50パーセントまではいかないでしょう。今場所のように、序盤から順調にいけばいいのですが、注目度が違いますからね。平常心を保てるかどうか。これまでがこれまでだけに、成績も、かなり高いレベルでの優勝を要求されるでしょう。もちろん、稀勢の里だって、仕切り直しにはなりましたが、まだまだチャンスはある。今年でいえば、3大関が各々、「横綱」にチャレンジしたことになります。こうして、次々実績を上げていけば、誰かが結果を出す日も、そう遠くはないと思います。

日本人に生まれてよかった! 「遊侠沓掛時次郎」

2016-09-24 12:41:33 | 日記
股旅モノ 若いころはバカにしてましたが、実際観てみると、なかなかいいものです。長谷川伸の名作「沓掛時次郎」 子供の頃見ていた「てなもんや三度笠」藤田まこと演じる主人公が「あんかけの時次郎」 これが、パロディだと知ったのは、ずっと後になってからですからね。
さて、シス・カンパニーの「遊侠沓掛時次郎」劇場に着くと、「浅野和之休演」のお知らせが。体調不良とのこと。残念!浅野和之で休演というと、思い出すのは、もう10年以上前の出来事。「You Are The Top~今宵の君~」という三谷幸喜さんの作品。市村正親 鹿賀丈史が「劇団四季」を退団以来、初めて共演するということで、大きな話題になった舞台でしたが、初日直前 鹿賀さんが体調崩して、急遽降板。代役に選ばれたのが浅野さんで、舞台は幕を開けることができました。この時、紅一点で出演していたのが、戸田恵子。戸田さん、今回のお芝居にも出演しています。なにやら、因縁めいたものも感じてしまいます。
閑話休題。「遊侠沓掛時次郎」に話を戻します。北村想作品。シス・カンパニーの「日本文学シアター」第3弾です。舞台は、とある地方都市。当地に、ドサ回りの劇団 長谷川團十郎(金内喜久夫)一座がやってきます。この劇団の花形は、段三(段田安則) ほかには、元花形の広岡明水(寺十 吾=代演)若手役者・平治(鈴木浩介)長吉(渡部 秀)若手女優・きぬ子(西尾まり)座長の年の離れた妻・つた子(戸田恵子)がいます。つた子は、どうやら平治とできている様子。きぬ子は段三に思いを寄せ、段三は、過去に事件を起こし、明水は女癖が悪く・・・と、一癖も二癖もありそうな面々。そこに、一座の舞台を観た少女・洋子(萩原みのり)が転がり込んできます。まだ17歳。家出をしたらしく、一文無しで、一座のお手伝いとして働くようになります。
迎えた千秋楽 きぬ子は、土地の有力者の息子と結婚。洋子は、東京に戻ることを決意。明水が付き添います。3年後、どうやら賭場の用心棒に身を落としたらしい段三が、再び、当地を訪れます。地元の人の話で、有力者の息子が離婚したことを聞かされ、一夜の座興に女性を呼ぶと、来たのは20歳になったばかりの洋子。明水の仕業と悟った段三。決着をつけに行きます。
劇中に「沓掛時次郎」「暗闇の丑松」が登場するお芝居。こうした作品が好きな年齢になってきました。うん、日本人に生まれてよかった!

原節子主演 成瀬巳喜男監督「驟雨」

2016-09-23 11:39:35 | 日記
昨日は、雨降る中、神保町シアターで原節子主演の「驟雨」観てきました。岸田國士の短編をまとめたもの。「犬は鎖につなぐべからず」「驟雨」「紙風船」「屋上庭園」などなどの名作揃い。演劇界では、このパターンでKERAが秀作を創っております。で、映画はどうなのか、観てみようと思い立った次第です。
「驟雨」主人公は、結婚4年目を迎えた並木亮太郎 文子夫婦(佐野周二 原節子)すでに倦怠期を迎えた夫婦。日曜の朝から重苦しい雰囲気です。確かに、今のように娯楽の多い時代でもないし、日本は復興途上ですから、この雰囲気分からないではありません。とはいえ、この若夫婦 郊外の一戸建てに住んでいるのですから、中流家庭ではあるでしょう。そんな日曜日、お隣に、彼らよりも若い今里夫婦(小林桂樹 根岸明美)が引っ越してきます。さらに、新婚旅行で夫と口喧嘩して戻ってきた姪のあや子(香川京子)も訪ねてきます。香川京子の新妻ぶりが、実にかわいらしい。ここから、夫婦の周りに、色々な問題が起きてきます。
姪の怒り 御近所付き合い ついには、夫の勤め先での人員整理 まさに、生活の根幹に関わる問題です。元々胃の悪い夫は、田舎に戻ることを決意します。ここで異を唱えたのが、それまで夫の言うことには、最大限従ってきた妻。意見の相違から、別居話にまで、進んでいきます。そして▪▪▪
現代だったら、さのみ珍しい話ではないでしょう。ただ、映画の中で、佐野周二演じる亮太郎は、盛んに世間体を気にしてますから、その時代の概念からすれば、この夫婦間の亀裂、かなり深刻です。並木夫婦は、出直しを決めたようですが、さて、現代なら、この映画、どういうラストになるのでしょうか?

小日向文世 秋山菜津子 安田顕 小島聖 「DISGRACED 恥辱」

2016-09-22 14:31:22 | 日記
シアタートラムで上演中の「クレシダ」に続き、昨日は、世田谷パブリックシアターで上演中の「ディスグレイスト 恥辱」です。三軒茶屋通いの日々です。前から気になっていたトラムの隣にある丼屋さんで食事をし、私のなかで恒例になっている世田谷線横の「今川焼屋」で今川焼も食べ、準備万端整えて、観劇に臨みました。
「恥辱」休憩なしの1時間45分。アメリカの人種問題 宗教問題を扱った作品。アヤド・アフタルという人が書いたそうで、2013年の「ピュリッツアー賞」受賞とのこと。こうした重苦しい問題を、上質のエンタテイメントにしてしまう凄さ!アメリカ演劇界の底力を感じさせます。
主要登場人物は4人 小日向演じるパキスタン系アメリカ人の弁護士アミール その妻・エミリーは白人で画家(秋山) 彼女を援助しているユダヤ人のキュレーター・アイザック(安田)その妻で、黒人の弁護士・ジョリー(小島)です。ジョリーは、アミールと同じ弁護士事務所で働く後輩です。もう1人 アミールの甥・エイブ(平埜生成)が登場します。この役も戯曲のカギを握る重要な人物です。
舞台は、ニューヨークの高級アパートメント アミールは、苦労して、とうとう、こういう立派な家を手に入れたのです。そこへ、エイブが訪ねてきます。自分たちの指導者が逮捕されたので、助けてほしいと懇願しますが、アミールの答えはNO。が、エミリの助言で翻意して、審問に立ち会います。それが報道され、すべてが崩れていきます。
エミリーの作品がホイットニー美術館に展示されるお祝いのパーティ。アミール夫妻 アイザック夫妻の4人が集います。その席で アミールは「妻の不貞」「ジョリーの昇進」など、聞きたくもないことを次々と知らされます。現実を知ったアミールは・・・
主役の弁護士を演じた小日向文世 ようやく掴んだ地位と名誉を一気に失う弁護士役を、好演していました。登場人物が少ない分、他の俳優陣も各々見せ場があり、濃密な100分余のお芝居でした。



名優・平幹二朗 渾身の名演「クレシダ」

2016-09-21 11:20:30 | 日記
シアタートラムで上演中の「クレシダ」です。とても80歳を超えたとは思えない平幹二朗さんが主演。名優の凄味を見せつけてくれる舞台です。
舞台は17世紀のロンドン この時代、少年たちがシェイクスピアを演じていました。シャンク(平)は、少年時代 この劇団の花形役者でしたが、年老いた今、指導者となっています。現在のトップはハニー(橋本淳)そこに、養成所からスティーヴン(浅利陽介)という少年が派遣されてきます。ところが、スティーヴン 発音も満足にできない。当然、シャンクは激怒しますが、やむを得ない理由で受け入れます。
実は、この劇団 大きな借金を抱えています。返済のため、シャンクは、ある計画を企て、そのために、スティーヴンが主役に抜擢します。当然、ハニーは面白くない。シャンク 彼にだけは計画を打ち明けます。シャンクは、計画を成功させるために、スティーヴンに特訓を施します。結果 公演は予想以上の大成功。実は、スティーヴン シャンクやハニーには及びもつかない天才役者だったのです。が、その天才ぶりは、シャンクの常識を覆し、受け入れることのできないものでした。そして···
平さんは勿論ですが、劇団の裏方を演じた花王おさむ 彼もまた、かつて演技派として鳴らした少年役者だったらという役どころですが、哀愁ある演技で印象に残りました。