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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

つかこうへい「広島に原爆を落とす日」

2025-04-19 09:22:20 | 日記

神田の古本屋街をぶらぶら歩いていた時に見つけた

つかこうへいさんの「広島に原爆を落とす日」です。

つか作品は大好きなのですが、この種のものは苦手で

読まなかったし、舞台も行かなかった。

年取ると、色々気持ちも変わるもので、

改めて読んでみました。

物語は、タイトル通り、1人の軍人が、原爆のスイッチを

押す瞬間までを描いていきます。

その軍人の名は犬子恨一郎。

朝鮮の高貴な血を継ぐ男。

母の知淑は、その誇りを忘れたことはない。

もちろん恨一郎も。

彼が愛する女性•髪百合子。

広島の髪島に住む絶世の美女。

彼女も卑しい家の出で、「泣き女」として暮らしている。

が、実は、凄腕の間諜。

密命を帯び、ヒトラーに「アメリカに宣戦布告」させる為

単身ドイツへ向かう。

恨一郎は、戦艦大和の完成の為に心血を注ぐが

周りから蔑みの目で見られている。

この2人の崇高な愛を、日米開戦から終戦まで通して描いていく。

つかさんじゃないと書けない作品。

途中、読んでいて、苦しくもなりますが、その熱量は

凄まじいものでした。

 

 



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