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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「黄色い家」

2025-04-05 09:48:13 | 日記

川上未映子さんの「黄色い家」です。

例によって、この方の作品 初読みです。

ノンストップ•ノワール小説

と、帯に書かれていますが、確かに

スピード感溢れる作品でした。

2020年春、伊藤花は、惣菜屋で働く40歳前後の女性

彼女は、ある日

吉川黄美子という60歳の女性が、

若い女性の監禁•傷害の罪に問われていることを知る。

花の脳裏に蘇ったのは20年前の出来事。

加藤蘭 玉森桃子という同年代の女性と黄美子

4人で共同生活を送っていた時代があったのだ。

皆、各々の事情で、頼る人がいない。

最初は、「れもん」というスナックを開店し

うまくいっていたのだが、火事で全ては失われた。

花は、風水に凝っていて、黄色がラッキーカラー。

「黄美子」という名前も、それで気に入ったし

「れもん」も、同じ理由。

その「れもん」を失い、彼女たちの人生は暗転する。

花は、黄美子の弟分•映水の紹介で、偽造カードで

金品を得るようになる。

蘭 桃子も仲間に加わる。

が、破綻する日が訪れて•••

600P近い長編ですが、飽きずに面白く読めました。

花 蘭 桃子 不惑を迎えた彼女たち

どうやら、社会に迎合して生きているのは蘭だけ。

そのあたりも、物悲しいです。