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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

歌舞伎座「片岡仁左衛門 六月大歌舞伎」

2023-06-29 11:39:46 | 日記
歌舞伎座で25日に千秋楽を迎えた「六月大歌舞伎」です。
今月から幕見席も復活。
大向こうから声が掛かるなど
ようやく歌舞伎独特の雰囲気も戻ってきたようです。

夜の部は「義経千本桜」
盟友 玉三郎さんが大舞台から身を引くことを発表。
もう歌舞伎座で「孝玉コンビ」を観ることは
叶わないのかもしれませんが
松嶋屋さんは、まだまだお元気です。

「木の実」「小金吾討死」「すし屋」で
いがみの権太を演じた仁左衛門丈。
「木の実」では、若侍の小金吾を憎体にゆすり
「すし屋」では、主君のために妻子を犠牲にし
息も絶え絶えになりながら、ことの顛末を語る姿
歌舞伎初心者の私にも、その凄さが、伝わってきました。

休憩挟んで、最後は
「川連法眼館」
狐忠信を演じたのは、松緑丈。
こちらは、舞台狭しと動き回る
けれん味たっぷりの狐。
バイタリティ溢れる演技でした。

スキャンダルがあったり
高齢者の役者さんの体調不良が伝えられたり
と、このところ、あまり明るい話題のない歌舞伎界ですが
足を運んだ甲斐のある公演でした。