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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

ニール•サイモン&三谷幸喜 「23階の笑い」

2020-12-24 10:03:25 | 日記
世田谷パブリックシアターで上演中の「23階の笑い」です。
ニール•サイモンの作品を、三谷幸喜が現代に合わせた上演台本を書き、演出した作品。
往年の名優シド•シーザーをモデルにしたマックス•プリンスというコメディアンが主人公。
彼を「大将」と仰ぐ放送作家達のお話。
マックスを小手伸也。
サイモンの分身であるルーカスを瀬戸康史
早熟な天才作家ケニーを浅野和之
他に松岡茉優 吉原光夫 梶原善 鈴木浩介 青木さやか 山崎一の出演。

本題に入る前に。
この公演、シス•カンパニーの制作ですが、毎回感心するのは
良質のプログラム。
今回も1部1000円で、読み応え充分。
ま、欲を言えば、チケット代金 S席12000円。
10000円に抑えて頂ければ、もっとありがたかった^_^

さて、時代は1953年。
「赤狩り」が盛んだった時代。
上院議員のジョゼフ•マッカーシーの名前が何度も登場するが
この辺りは、今の日本の観客にはわかりにくいところ。
ニューヨークの高層ビル 23階の1室。
ここは、「ザ•マックス•プリンス•ショー」のオフィス。
エミー賞を何度も受賞しているNBCの看板番組。
90分の生放送だが、視聴者の変化により、上層部からの圧力が強くなってきている。
それに、どう抗していくか。
マックスと放送作家たちの闘いが始まる。
というお話。

観に行く前に、戯曲を読んでみたのですが
多少辛いところがあった。
が、そこは、さすがに三谷幸喜さん。
上手い具合に手を入れてあります。
特に、劇中劇の部分は感心しました。
が、敢えて言うなら、ラストはどうなのか。
私、ウエットな部分で終わるのも好きなので
原作のまま終わるのもありだと思いました。
そこは、人それぞれというところでしょうか。

役者陣も、瀬戸さん 小手さんはじめ
皆さん、個性溢れる登場人物を見事に演じてくれました。
面白い舞台だったと思います。