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田切通信

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稲荷山公園は米軍住宅跡 前編

2025-04-21 14:18:45 | その他

 関東平野でソメイヨシノが散って、桜の盛りが過ぎました。次に咲くのは菖蒲や牡丹かと思いますが、ネットで埼玉の花の見ごろを調べても、ちょうど今時期は花の境になるのか良い情報が見当たりません。そんな中で、狭山市にある稲荷山公園でツツジが咲き始めているとの情報がありましたので、4月18日(金)に見に行ってきました。

 

 稲荷山公園は、2003年迄は狭山市営の公園だったのが、現在は県営の公園になっています。西武池袋線の稲荷山公園駅が最寄駅で、航空自衛隊の入間基地に隣接しています。

 

 公園の駐車場は無料で101台停められるキャパシティーがあります。この駐車場は隣接する狭山市立博物館と共用で、これが狭山市立博物館の建物です。それほど大きな博物館ではありませんが、なかなか面白い企画展をよくやります。今日は公園の方が目的なのでパスします。

 

 屋外に丸ポストがありましたが、こいつは現役のポストではなく博物館の展示物でした。隣の椅子もいい感じに古びています。これも展示物かな?座ったら壊れそうです。埼玉川越近辺では現役の丸ポストが多数残っています。

 

 公園内の案内図がありました。駐車場と博物館の位置関係がよく分かります。園内には特に大きな遊具とかはなく、ほぼ芝生広場になっています。園内をぐるっと道路が一周していまが、これはかなり道幅のある自動車道路です。でも公園内は管理用の車両以外は入園禁止です。それなのにこんな道があるのには訳があります。

 航空自衛隊の入間基地及び隣接するこの公園は、元は米軍の施設でした。前の戦争で負けた後に接収されて米国のジョンソン空軍基地として使用されていたものです。そして公園エリアは「ハイドパーク(Hyde Park)」と呼ばれ、主に基地で働く軍人や関係者の住宅用地(housing area)として利用されていました。

 

 米空軍基地時代は居住地としていわゆる「米軍ハウス」が立ち並んでいたようです。米空軍の横田基地がある東京都の福生(ふっさ)には未だに多くの米軍ハウスが残っていて、おしゃれな住処として人気がありますが、ここ稲荷山では全ての建物が解体処理されて残っていません。建物は無くても、道路と家に続いていただろう通路や階段だけが残っています。

 

 こんな感じで道に面した駐車スペースだったろう広くなった場所には、通路の舗装とか階段が残っています。

 

 駐車スペースだったろう場所です。

 

 こちらも同じです。基地に隣接したエリアに駐車場付きの平屋の家が割り当てられていたのですから、住んでいたのはそれなりに地位が高い軍属だったのでしょう。

 

 これは何だろう?庭にあったピザ窯かパン窯でしょうか。解体されないで残っていました。

 

 米軍基地時代の名残でしょうか、こんなマンホールも数か所に残っています。明らかに日本のスタンダード型ではありません。

 

 センターマークの「S.T」とは何の略だろう?

 

 ちなみにこれは同じく公園内にあった狭山市のマンホールの蓋です。

 

 まったくの新築建物ですが、昔の米軍ハウスを意識したデザインの公園管理棟です。米軍ハウスはこのような形の平屋の建物で、木造下見板張りにペンキを塗った外壁でした。90年代までは廃墟が残っていたとの事ですが、1棟でも2棟でもいいから修理して残せばよかったのに。

 

 管理棟の入口の壁にハイドパークの名称が残されていました。

 

 では、園内を散策して花を探しましょう。後編に続く。



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