この週末は、台風の通過する中で、田切駅の掃除に行ってきました。その話はまた後ほど紹介するとして、大井川鉄道の旅シリーズを続けます。
90‰の急勾配の先にある長島ダム。ダム下の右手から放水が行われているのが分かるが、そのすぐ手前につり橋が架かっている。これがその名も「しぶき橋」で、その名のとおり渡るとしぶきが激しくかかると言う事だ。つまり工事用とか保守用とかの関係者専用の橋ではなく、観光客が気軽に歩けるハイキングコースの一部なのだ。それはまた面白そうだが、今回の旅ではトロッコの車窓から見学するだけだ。
長島ダム駅とひらんだ駅を越えると、列車は長島ダムのダム湖の上に掛かる鉄橋を渡り、奥大井湖上駅に至る。この駅は、ダムの完成によりそれまでの線路が水没するので、線路の付け替えをした時にわざわざ湖上に作られた駅で、湖の上の岬の先端に駅だけがある。つまり周りには民家もお店もない。いわば企画物として作られた秘境駅といえよう。ここはまた後でゆっくり立ち寄る予定なので、車内から見学をして通過する。
尾盛駅に着いた。ここも周囲に民家一軒ない秘境駅だが、奥大井湖上駅と違うのは、秘境駅として作られたのではなく、結果として秘境駅になってしまったと言う正統派の秘境駅なのだ。上流の奥泉ダムと発電所の工事人の為の駅として作られ、最盛期は周辺に200人ほどが住んでいたとの事だが、工事が終わり工事人がいなくなった結果何もない秘境駅となったのだ。ここも降りる時間的余裕がなかったので車内から見学だけだったが、秘境駅マニアには人気のある駅との事だった。見たところ、写真に写っている保線用の小屋が1軒のほか、林の中に朽ち果てた廃屋が2軒あった。
尾盛駅を出てしばらく進むと、鉄道橋で日本一の高さを誇る「関の沢鉄橋」に差し掛かる。川底から高さが約71mあるそうで、列車はこの橋の上でのろのろ運転、中央部分でついに完全停止の大サービスだ。見下ろすとこんな感じでかなり怖いです。
で、ついに終点井川駅に到着。金谷駅から延々と山の深部に向かい65キロに及んだ旅の終点である。実に山深い場所に鉄道があり人の営みがある事に感動する。
僕等を運んだ車両、これだけが塗装が新しく艶々している。
そっけない駅名板。
さて、今回のこの旅行で、同行しているみやした君が「日本の鉄道全線完乗」を成し遂げた。その瞬間の感動を、一緒に旅して共有できた事は友人として喜びである。一口に全線完乗と言うが、それを成し遂げるのは並大抵の事ではない。ためしに東京でも大阪でも、大都市圏のJRだけでいいからフリー切符で回ってみるといい。たったそれだけの範囲でさえ完乗するのが如何に困難か分かるはずだ。
平屋の小さな駅を出るとお土産物屋が店を出していた。
もうこの先に線路はないので、来た道を引き返すだけだ。
90‰の急勾配の先にある長島ダム。ダム下の右手から放水が行われているのが分かるが、そのすぐ手前につり橋が架かっている。これがその名も「しぶき橋」で、その名のとおり渡るとしぶきが激しくかかると言う事だ。つまり工事用とか保守用とかの関係者専用の橋ではなく、観光客が気軽に歩けるハイキングコースの一部なのだ。それはまた面白そうだが、今回の旅ではトロッコの車窓から見学するだけだ。
長島ダム駅とひらんだ駅を越えると、列車は長島ダムのダム湖の上に掛かる鉄橋を渡り、奥大井湖上駅に至る。この駅は、ダムの完成によりそれまでの線路が水没するので、線路の付け替えをした時にわざわざ湖上に作られた駅で、湖の上の岬の先端に駅だけがある。つまり周りには民家もお店もない。いわば企画物として作られた秘境駅といえよう。ここはまた後でゆっくり立ち寄る予定なので、車内から見学をして通過する。
尾盛駅に着いた。ここも周囲に民家一軒ない秘境駅だが、奥大井湖上駅と違うのは、秘境駅として作られたのではなく、結果として秘境駅になってしまったと言う正統派の秘境駅なのだ。上流の奥泉ダムと発電所の工事人の為の駅として作られ、最盛期は周辺に200人ほどが住んでいたとの事だが、工事が終わり工事人がいなくなった結果何もない秘境駅となったのだ。ここも降りる時間的余裕がなかったので車内から見学だけだったが、秘境駅マニアには人気のある駅との事だった。見たところ、写真に写っている保線用の小屋が1軒のほか、林の中に朽ち果てた廃屋が2軒あった。
尾盛駅を出てしばらく進むと、鉄道橋で日本一の高さを誇る「関の沢鉄橋」に差し掛かる。川底から高さが約71mあるそうで、列車はこの橋の上でのろのろ運転、中央部分でついに完全停止の大サービスだ。見下ろすとこんな感じでかなり怖いです。
で、ついに終点井川駅に到着。金谷駅から延々と山の深部に向かい65キロに及んだ旅の終点である。実に山深い場所に鉄道があり人の営みがある事に感動する。
僕等を運んだ車両、これだけが塗装が新しく艶々している。
そっけない駅名板。
さて、今回のこの旅行で、同行しているみやした君が「日本の鉄道全線完乗」を成し遂げた。その瞬間の感動を、一緒に旅して共有できた事は友人として喜びである。一口に全線完乗と言うが、それを成し遂げるのは並大抵の事ではない。ためしに東京でも大阪でも、大都市圏のJRだけでいいからフリー切符で回ってみるといい。たったそれだけの範囲でさえ完乗するのが如何に困難か分かるはずだ。
平屋の小さな駅を出るとお土産物屋が店を出していた。
もうこの先に線路はないので、来た道を引き返すだけだ。
全線完乗だけでも、社会人として働きながらって、けっこう時間がかかりました(いろいろ寄り道もしていましたけど)。全駅下車とか、全駅乗車とかされている方は、本当にすごいと思いますよ。