ぼけの花

のらりくらり日々感じたこと。
自分のための記録。

Paris Mecanique

2006-03-03 00:52:57 | おんがく
乱れ買いした中の一枚。

ザビーネ・マイヤーとヴォルフガンク・マイヤー兄妹と、
ライナー・ヴェーレ、ミヒャエル・リースラーのクラリネットと、
ピエール・シャリアルのバレルオルガンとのアンサンブル。

これ、なんて楽しいCDなんでしょう!
思ってもみない演奏だったので、昨夜初めて聴いたときはひとりで爆笑。。。

バレルオルガンとは、自動演奏オルガンのようでして。
金属の筒状にピンを刺して回転させて音を出す・・・いわばオルゴールのような原理
で鳴らす楽器みたいです。
(でもそんな風に鳴らしているような感じが全くない・・・実際どうなんだろう?)
ちなみに今年生誕250周年で世間を賑わせているモーツァルト大先生は、この楽器のために
『自動オルガンのためのアダージョとアレグロ K.594』
『自動オルガンのための幻想曲 K.608』
という曲を書いています。
う~ん。
このCDもそのうち買ってしまいそうだ・・・。

で、本題。
このCD、第一次世界大戦直後の狂った時代の喧騒を再現しているそうな。
人も、人を取り巻く環境や芸術も、毎日のように目まぐるしく変わっていった時代。
バレルオルガンの音色はそんな当時、目まぐるしく動いていた機械の動きと音を
模したかのような、本当にいろんな音を聴かせてくれます。
おとぎの国にいるかのような気分にもなるし、カッコよくてゾクゾクもするし!!
クラリネットな人でなくても、オススメします。

それにしてもこの中に何故プーランクのソナタ(B管&A管)が入っているのかが謎・・・。
「おふらんす」つながりなんでしょうけど。
この前、自分もこの曲やって、いくつか演奏CDも聴いたけど、マイヤー兄妹のは
余計な力が一切入っていなくて、平凡な演奏になるのを恐れていろいろ仕掛けた自分の
演奏はなんだったんだろうと恥ずかしくなるぐらい、いい意味であっさりとした演奏。
まさに自然体。
お見事ですわ・・・。

・・・ザビーネ・マイヤー、かなり久々に聴きました。
学生のとき以来かも。
その頃、あんまり興味持てなかった自分を反省いたします(笑)。
他の曲も聴いてみたい。

あ~いろいろ聴けば聴くほど、多方面に音楽の興味が広がっていく・・・

楽しいね~。