不自然な事実

黙って
瞳が泣くから
この地球の今は
不自然な事実

追いかけてる

この世界は無法地帯
真夏なのに凍てつく寒さ
心の中をガラス状に
閉じ込めてしまうんだ

君が辿り着いた境地も
交わす互いの視線も
優しさなんて縁がないから
蹴飛ばして粉々にしてしまう

それくらい
弛まぬこの世界を憂いてる
君と僕の純情、強情
包んで壊してしまっていいね

嘆いて
すべてが不器用に振る舞っても
消え去らないで、拭って
綺麗に感じるほど笑って

優雅な白昼夢

今日だけは
眠らせておくれ、日暮れまで
鉄の鎧を着せられ
ずっと起き上がれないんだ

暗がりの中で僕が見た白昼夢
葛藤しながらも僕は敵に立ち向かう
裏切りも憎しみもすべての悪感情を
封じ込めてしまう、そんな君が好きさ

奪われた未来がまるで嘘でも
あの遠い夜空に閉じ込めてしまうんだ
星屑をかき集めて丁寧に繋ぎ合わせる
何ができるのかわからない、不思議

君を愛おしむことも
誰かを貶めることも
基本的に同義だから
ばかばかしくなるね

そんな不自然な毎日を繰り返して
僕は大逆転のチャンスを失ってしまう
それならそれですべて忘却してしまおう
君を失うことさえ都合よく解釈するね
僕達は大丈夫

リアルを求めて

今朝寝坊してさ
低血圧の僕は
すぐには起きられない
朝を壊していいよね
古ぼけた時計を小脇に抱え
時を少しだけ越えて
今ここで途絶えた意識
まだ少し残った未練を
確かに引き継いだ
奥の空洞に昇った
遠く遥かな夢も
君の前では消えてしまう
前を見て歩いた確かな足跡を
踏み消しては戸惑う

時よ、今そこにあるのが
未来だと気付いてほしい
今ここで僕が手に入れるのは
夢ではなくリアルな現実