巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
【連絡先】
cosgyshow@gmail.com

子供と大人の境界線

2017-06-19 22:33:54 | 
もしも君が俯いていたら
君とちっぽけな肩を寄せ合って
強くなれと囁いてみるんだ
疑念なく引いたこの境界線
僕達に罪はないだろう

もしも君が躓いていたら
君のちっぽけな肩を引き寄せて
起き上がれと呟いてみるんだ
躊躇なく押したこの発射ボタン
僕達に罪はあるのかい

目を覚ませとか、騙されるなとか
外野からイチイチ指示されるけど
罪深きことをしているのはオトナ
僕達若者が納得するはずがない

永遠に巡れ、僕らの生命
穢れなき子供から薄汚れた大人へ、
そして再び子供へと循環させてくれ
大人から子供へ逆回りしてでも
僕は純粋な存在でありたい

未来への扉

2017-06-19 21:50:49 | 
君が麗しく奏でるのは
崩壊の序曲
僕は裏切り者じゃないから
君もろとも燃え尽きてしまう

真夏の炎天下
僕は遠い空を見渡しながら
吹き出す汗を拭う
あの岬の先に未来への扉があるんだ

かけがえない友
君達なしで今の僕はないよ
誓う言葉に嘘はないから
幸福を呼び込む沈黙と静寂

美しさってなんだろう
君がふと呟いた
聞き逃さなかった僕は
君のことだよ、と一言

口説き文句にもなりゃしない
自然な感情の発露
それでも二人は繋がっていく
混じり気のない自然現象

あの岬の先に未来への扉があるよ
僕は君とともに先端を目指す

呆れた錯乱状態

2017-06-19 17:52:05 | 
街は突然の通り雨さ
慌てて過ぎ行く人波
誰も無口に散り散り
私はただ人恋しくて
そう今夜は独りきり
溢れる涙を拭うんだ
疑いのない晴れた心
決して穢すことなく
後悔も後ろめたさも
貴方が傍にいるから
前向きな忘却は健全
明日へのリセットさ
愛された人愛する人
等しく美しいんだよ
ジグソーパズルの様
絡まった無粋な糸を
解きほぐしてあげる
皆んな自由を求める
街には射し込む夕陽
知らぬ間に雨も止み
また街へと人が集う
人いきれが街を包む
もう寂しくはないね
貴方が無くなる合図
今までもいつもそう
私は帰りを待つ人生
なんか違うでしょう
混乱に陥る一歩寸前
私は貴方の何ですか
呆れた錯乱状態だね
南十字星が空に瞬き
消えるその瞬間だけ
去った貴方に逢える
心でそう唱えている
ずうっと傍にいてよ
これが真の私の本音
知ったかぶりなんて
聞こえないフリして
笑顔で黙って消える
結局待ち続けるのよ
負けてばかりの恋愛
いつか逆転して嘲笑

オトナの願い

2017-06-19 00:07:31 | 
もしも君がオトナならば
裏切りの感情を胸に閉じ込めて
今の僕には僕なりの理由がある
君の感性と理性で察してほしい
先端の尖った鋭利な感情で
刺したり、刺されたり
負けるべくして敗れた今日の総決算
どうすれば前向きになれるかな
明日の反動が痛いほど怖いけど
恐れずに立ち向かうほかない
弱みを見せてもいいよなんて
二人肩叩いて慰め合った夜
今はもうあの頃には戻れない
優しさの裏側に潜む闘志を昂ぶらせ
今、僕は悠然と立ち上がるんだ
強くあれ、僕達が二度と迷わないように
高い、高い壁に体当たりして突き破ろう

僕の人生のテーマ
君の歌声に包まれ
優しく生きよ、強くあれと願う
もしも僕達がオトナならば
願いは叶うかもしれない