何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

どうしようもなく身体が重い

2014年09月29日 13時22分25秒 | Weblog
病気の進行は遅いという事だが、気のせいだろうか、日々気だるさが増して来る。昨日の運動会も午前の部は見れたけど、身体中に鉛を流し込んだような重だるさはどんどん酷くなり午後は娘のマンションで寝かせてもらっていた。
孫ひなの運動会での活躍する姿を最後まで見れなかった事がくやしい。

そうやって昨日昼にも眠って、夜もしっかり8時間以上眠ったのに、身体が重くて起き上がるのも一苦労。両腕で床をしっかり抑えないとどちらかに転んでしまう。身体を起こせても、転ばないように立ち上がるのは慎重に慎重にバランスをとりながらゆっくりと、でも勢いをつけながら一気に立ち上がらないと後ろに転んでしまう。
今まで何気無く出来ていた事ひとつひとつが身体のバランスを上手くとれなくなった事で、次に起こそうとする行動をしっかり意識して崩れるバランスを戻すためにはどうしたらいいかを考えながら動かなくてはならない。

ライヴ中も、唄う事に没頭していると、バランスを崩し倒れそうになる。倒れないように全身の筋肉を硬直させて椅子にとどまる。ノリのいい曲では、自然とどちらかの足がリズムを刻んでいたが、リズムを刻もうとしても足がスムーズに動かない。
僕は大きなバフォーマンスはしないが、ライヴではバフォーマンスは大切だ、テンポのいい曲では、身体の何処かでリズムを刻んでいる事をお客さんに見せる事で、一緒にノッテもらえる演出をする。
そんな事も今は無意識では出来ない、そしてその演出をこなす労力は半端ではない。

疲れがとれないのか、必要以上の力を使い過ぎて疲労が増しているのか、とにかく身体中の重だるさは昼になってもとれない。

死ぬまで、この疲労感は増して行くのかも知れない。
覚悟して生きなきゃ。