何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

智頭町旧山郷小学校

2014年09月22日 22時35分36秒 | Weblog
智頭町の三年前に廃校になった山郷小学校は立派な建物で驚いた。
廃校になるだろう事は随分前に分かっていたこ事だろうに建物は大きくピカピカだった。
過去に沢山廃校になった学校を見てきたがこんな立派で美しい建物は、他にも有るのだろうが僕は始めてだ。

この施設の中でのコンサート。アルバム「東京」を出した30年以上前から僕の事を知っていて応援し続けてくれている皆木さんが五年ほど前に智頭町に戻って活動されている木工作家の藤原さんに声を掛けてくれて実現したライヴだ。
その実行委員に驚きの人物がいた。20年ほど前、よく日本青年館に出掛けていた。ウォーキングライヴツアーを始めた頃、全国の青年団に助けてもらっていた。その青年団の全国組織が日本青年団協議会、事務局が日本青年館にあった。その日本青年団協議会の歴代の会長の一人である西沖さんが実行委員としてライヴを作ってくれていた。

長く唄っているとこんな素敵な出会いがあるんですね。病気なんかクソ食らえです。ボロボロになるまで唄い続けます。

藤原さん西沖さんの力で観客席は約70名。力一杯全力で唄いきりました。最後の方は指がもつれ、ろれつも回りづらくなりましたが、終わった後、ガン患っていると言う年輩の男性が「生きる勇気を頂きました。」と言って僕の手を握りしめて帰って行かれました。
僕も又唄う勇気を頂きました。
智頭町、ありがとう。