何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

523日目 輩・日付変更線ライブ

2005年08月30日 03時37分04秒 | Weblog
8月30日

 12時を過ぎたところで、作ったばかりの詩「輩」を、即興で唄う事にした。頭の中に、吉田拓郎さんのメロディーをイメージした。僕の曲には珍しい、3連譜というか3拍子のリズムで唄う事を決めた。キーはG。ズンチャカチャーン・ズンチャカチャーンとギターを弾き始めた。頭の中を空っぽにして、後は慣性にまかせて唄うだけ。
 吉田拓郎さんが、僕の中に降りてきた。なんだか、作って来たように唄えた。唄い終えると、気田地域の若者達がてっちゃんの店「輩」のイメージには美しすぎて合わないと非難ごうごう。でも、けっして悪い歌だと言っているわけではない。てっちゃんも笑いながら、その非難を受けてジョークを飛ばしまくっていた。みんな、そこそこ気に入ってくれているようだ。今日のライブは、新曲「輩」即興作曲の一曲で終了。小銭のおひねりを頂いて、その後、なんだか会話が盛り上がり気田の若者達が帰った後、お茶農家のみんなとぼくのふるさと実行委員会で、もっと春野茶のイメージをアップさせていこうと語り続け、気がついたら2時を過ぎていた。

 勝坂に戻ったのは午前3時前。へろへろに疲れてはいたが、又新しい曲が出来た事で心うきうきしながら布団にもぐりこんだ。今日のライブはもう終わっているので、起きて一日フリーだ。

 のんびり過ごそう。

522日目 輩ライブ

2005年08月30日 03時33分17秒 | Weblog
8月29日

 目覚めた、体中が鉛より重い鉱物になった感覚だ。午前6時半だった。昨夜は。興奮冷めやらず、身体も心も疲れ果てているからこそ眠りたいのに眠れない状態が続いた。酒を飲み…飲み…飲み…、眠れない。それでも、12時近くに、座っているのもつらくなり、布団にもぐりこんだ。
 勝坂の夜は、秋。涼しいを通り越して、肌寒い。羽根布団をしっかりかぶって、目を閉じるのだが、興奮冷めやらず、なかなか眠れなかったが、身体は正直だ、記憶のないままに睡眠に入っていた。

 6時半に目覚め、8時に目覚め、9時過ぎに目覚め、10時過ぎに又目覚めた。10時間眠った勘定になるのだが、実質は睡眠時間は8時間程度かな?。

 窓の外は、晴天。緑の山々の樹木が、色鮮やかに僕の目に飛び込んでくる朝だった。布団をけって起きだした。24時間ライブの疲れで、起きだしても、ボー…!。やる事はあっても何もできないまま昼過ぎまで過ごした。その間に、ほとんど何も食べないで続けた24時間ライブ。腹が減った。まともな食料は無かったが、あるものを口にほうばって今日を生きようとした。

 12時過ぎに、とりあえず腹は満足。あとは24時間ライブの記録を残す事だけが、僕の使命だ。

 一昨日、昨日の記憶を呼び戻して、日記を書き始めた。
 印象的なことを思い出し、ブログの日記を書いているうちに、トータル3時間ほどかかって8月27日の出来事を書き綴った。
 「24時間ライブ」の総ては書ききれないのはわかっているのだが、全部を把握したかった。

 そして、28日の記録を書き終えた時、7時になっていた。

 今日から、3日間のスケジュールが決まっていなかった。28日、最後に来てくれた杉地域の鈴木さん夫婦が31日を何とかしてくれると約束してくれている。今日と明日どうしようと思っていたら、てっちゃんが、本来、月曜日は休みなのだが、店を開けるから、「輩」でやればいいと言ってくれた。
 と言う事で、今夜は、日付変更線も含めて、2日分のライブを「輩」でやる事になっている。

 24時間ライブの反省会は10時から。それまでに「輩」をテーマにした歌を作ろうと、突然思い立った。考え始めたのは7時半過ぎ、2時間で作ってやる。パソコンのメモ帳を開いて、輩と言う言葉を辞典で引いて、その意味をかみ締めて。今の自分自身のこと、そして、この24時間に関わってくれた輩(ともがら)、そしててっちゃんの店「輩」を頭にイメージして、言葉を編み続けた。

 9時40分。約束の10時には間に合わなくなったが、「輩」の詩は出来た。早速、プリンターで2分印刷した。

     輩(ともがら)

 夢破れ 恋にも破れて
 背中丸めた 青春の日々
 若い力も 信じられなくて
 ただ投げやりに 生きていたよね

 やるせない 思いを抱いて
 それでも強がり すごした日々を
 笑い飛ばして 語れるほどに
 重ねた年月 又切ないね

 * 思い出だけを 酒の肴に
   夜な夜な集う 不逞(ふてい)の輩(やから)
   明日を担う 力は無いが
   同じ時代を 生きた輩(ともがら)
   明日を願う 思いは同じ
   今を時代を 生きる輩(ともがら)


 振り返える 事は出来ても
 取り戻せない 青春の日々
 笑い飛ばして 語れるほどに
 重ねた年月 又切ないね

 *(繰り返し)


 急いで、「輩」に出かけ、10時10分過ぎに到着。てっちゃんと坂下マー坊だけが居た。店に入るなり何も語らず、詩を見せた。反応は、いまいちだった。歌詞は、曲になって初めて歌詞だ、まだ曲は出来ていない。

 今日は、休みのはずなのに、お客さん達がやってくる。反省会をしている間に、店はお客さんで一杯になってしまった。寿司屋の次郎さん達が帰って、11時半、お茶農家の若者達、気田地域の若者達、ぼくのふるさと向上委員会の仲間達の前で、ビートルズナンバーを2曲、「勝坂賛歌」、そして「ほたら ぼちぼちいこかぁ」を、みんなで掛け合って盛り上がって12時近くなった所で終了して、おひねりボックスを回して今日のライブを終了した。