何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

506日目 ACT BOX

2005年08月14日 14時17分08秒 | Weblog
8月13日

 ゆっくり寝て居たかったが、今日も暑さで目を覚ます。CDの焼付けなどしながら1時過ぎまで暑さの中、扇風機の風で涼をとり頑張る。夜は涼しくなるのだが、昼間は暑い。二階の部屋に居るので、太陽に暖められた屋根からの熱気が部屋に伝わってくる、一階に引っ越せばそれほどでもないのだろうが、ここ3年近く片付けと言う事をしたことが無く、一階はもちろん二階も荷物が積みあがって足の踏み場は少ししかない。仕方なく、暑さに耐えながら二階で過ごしている。

 今日と明日のライブは、なんでモールライブの時にやってきてくれた。ACT・BOX(アクトボックス)の佐野公任子さんが引き受けてくれた。アクト通りでゆかた祭りが開催されているので、お客さんもそれなりにやってきてくれるだろうからと引き受けてくれたのだ。困った時はいつでもいいですとも言ってくれた。彼女は、去年もアクト通りで開催された「まちはびっくり箱だぁ!!」(今年は10月8・9日)の実行委員長も引き受けている。元気印満点の若い女性なのだ。

 4時にACT・BOXに出かけ、様子を見てライブを始めようと言う事になっている。アクト通りの奥、ヤマダ電気の近くにあるACT・BOXに4時過ぎに到着。佐野さんと荒川さんという女性が店で待っていてくれた。店内は、ギャラリースペースと、レンタルボックススペースの二つに分かれている、どちらのスペースもアート感覚に満ち溢れた、オシャレでそして暖かい空間だ。店の説明を受けていると、彫刻&画家の耳塚さんがやってきた。何処で聞いてきたか、いつも突然現れる不思議な人だ。佐野さんたちが作ってくれていた、手作りの今日のライブチラシに手を加えて。ゆかた祭り会場へ、じゃあ配ってくると言って出かけていった。

 その後僕も、ゆかた祭りを見に出かけたが、会場は細々としたもので、全部見るのに時間は掛からなかった。昨日、「輩」のてっちゃんにギターの弦を買ってきて欲しいと頼まれていたので、有楽街の楽器屋さんまで歩いた。直射日光を受け歩くアスファルトの道は暑い、勝坂の暑さとは比べ物にならないぐらい暑かった。楽器屋さんは改装中で休み。えー。この暑さの中を歩いてきたのにと、ちょっと恨んだ。仕方が無い、駅近くにあるYAMAHA楽器まで、汗をかきかき歩いた。都会の夏の暑さを経験する事も辛いがいい事だと言い聞かせて。

 頼まれたものと、僕の弦を買ってACT・BOXに戻った。荒川さんがひとりで店番をしていた。僕はギターを調弦して、声鳴らしにビートルズを唄った。

 7時半、お客さんが10人弱集まってきてくれた。なんとなく「レラ」を唄い始め、その間に椅子が準備されて、ライブが始まった。アートの作品にギターと声がぶつかり、視覚的にも聴覚的にも素敵な素敵な音楽空間になっていた。9時にライブが終わるまで、僕は作品たちとお客さん達に上手くのせられ最高の気分で唄い続けることが出来た。

 明日14日も、同じ空間でのライブだ。又何度もやって来たいと思う場所だ。