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ヘタレ創作ヤログ~人生これでいいのだ!!

原点に立ち返った、創作ヤロウのブログ!
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「LOST」の問題点

2007年05月25日 17時23分31秒 | シナリオライティング
「LOST」シーズン2も半ばまで見て、問題点に気づいた。

確かに面白いし、「面白けりゃいい」という観点から言えば問題ないと言えばないわけだが、シリーズに緊張感がなくなってくるのはどうだろうか?
現に視聴率は低迷していて、シーズン3以降は、残り48話(だったと思う)で終了するという。
視聴率の低迷と「緊張感の欠如」は深く関係していると思う。

何故、ああいう設定なのに初めにあった緊張感がなくなってしまったのか?

「謎が次々出てくるわりには解決されない」
というのも一因ではある。
が、「謎が解明されない」ドラマシリーズは、アメリカでは別段特殊なケースではない。

自分が気づいた問題点は別にあった。

「登場人物の関係が描かれず、誰にも感情移入できない」状況が続いていること。

あれだけの環境に、長期にわたって集団生活を余儀なくされることになれば、当然人間関係というものが出来上がってくる。
良くも悪くも、だ。
「あいつは信用できるが、あいつは信用できん」
と、各人によって信頼関係が築かれていく。
その過程で、当然派閥が出来てくるはずだ。

何せ登場人物は、ほぼ皆「仲良しこよし」ではないわけだから、特にリーダー格のジャックとロックにまったく信頼関係がないので、少なくとも「ジャック派」と「ロック派」、「無所属」の三派にわかれなければおかしい。
さらにその派閥内でも意見対立が起こるだろう。

こういった現在の島における人間関係の変節や対立が、ドラマを盛り上げていく定石なのにも関わらず、シーズン2では現在の彼らの人間関係がほとんど描かれていない。
その状況で、謎が謎を生んでいっても、見る側にとっては緊張感を保持する要因にはならず、結果として「飽きて」しまうのだ。

「LOST」を続けるなら、彼らの現在の人間関係を描くことで、「物語の謎」とは違った緊張感をあおることが重要だと考えるね。

こういった設定の物語は、映画なら「信頼関係を築けない集団」を描いても無理はないが、長いシーズンのドラマの場合、特に1シーズンで終わらない物語なのであれば「集団が形成していく人間関係」を描かないと、ドラマ自体にリアリティがなくなっていってしまうということだ。

恐らく、この手のドラマは、その気になれば日本の方が上手いと思うんだけどね

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