ヘタレ創作ヤログ~人生これでいいのだ!!

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アメリカのシナリオハンティングシステム

2006年06月03日 22時51分14秒 | コラム
向こうのシステムは面白いというか、効率的。
プロデューサーがLoglineという見出しを読む、というのは前に書いたと思うけど、Loglineを読むだけで「面白いか否か」を判断するので、年一回のコンクールで何十ページというシナリオを嫌というほど読まされるよりはプロデューサーにとっても非常に便利だし、数多くの使えそうなアイディアにめぐり合うことができる。

コンクールだと、競争させるわけだからどうしても作家性とかオリジナリティとか、何か他の応募作とは違うものを見出そうとしてしまうけど、実際に映画やテレビの脚本を書いてもらう時は、マーケティングに基づいた商業作品を要求するから、作家性やオリジナリティはある意味邪魔になってしまうわけで、商業用の脚本家発掘という意味ではコンクールはあまり機能していない。

商業用でもインディ系でも、Loglineというシステムは実に効率がいい。
プロデューサーや監督がその時その場で「ほしい」と思う脚本の選別が出来る訳だから。

特にInkTipなどの脚本家発掘サイトでは、条件を入力するだけでLoglineがダーッと出てくるので、欲しい脚本を探しているプロデューサーにとっては2~3行の見出しをまず読んで、フックがある見出しのSynopsisを更に読んで、それが面白ければ脚本をダウンロードして読んで、「これはいけるかも」と思えば、その時点で初めて脚本を書いた人間にコンタクトをとればいいわけだから、探す側にとっても探される側にとっても、相手が選べるシステムだから、かなり機能している。

まあ、ただ日本の場合は制作される映画やドラマの数が圧倒的に少ないし、脚本家になりたい人は死ぬほどいるわけだから、このシステムが日本でも機能するか、というとかなり難しいね。独立系のインディ映画も少ないし。

でもWebの検索システムはともかく、Logline自体は採用されてもいいんじゃないかな。
プロットをいきなり読んだり書かせたりするより、時間と労力が削れるからね。

3行プロットをコンクールに採り入れてみたら、あるいはそれ自体のコンクールをしたら、コンクールももっと機能的なものになるかもしれないね。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
InkTip分かりました (Gen)
2015-11-11 09:41:00
アメリカのPageというコンクールに応募したらinktipから自己紹介メールが来ました。これは、なにかの詐欺じゃなかろうかとか思ってましたが、このブログで正体が分かって安心しました。サンクスです。
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