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ヘタレ創作ヤログ~人生これでいいのだ!!

原点に立ち返った、創作ヤロウのブログ!
「負け組プータログ!!」からタイトル再変更。でも、今まで通り幅広くいきます~

売れないシリーズ最終回

2006年05月18日 00時40分56秒 | 売れたい脚本家の売れない理由
新しく作ったカテゴリだけど、あっというまに終了

後ろ向きはいかんよ、やっぱ。

ということで、最終回の売れない理由はズバリ「脚本家として売れたい、と思わなくなったから」。

ブログのタイトルは「売れたい脚本家のブログ」。
開設当初の意味は、「売れたい脚本家」の「ブログ」。つまり、脚本家として売れたかったわけだな。
この「売れたい」というのがくせもんなんだけど、何をもってして「売れてる」と自分は判断してたかっていうと、多分皆さんと同じでテレビ番組のレギュラーライターや2Hの脚本書いて、とにかく金を稼げる脚本家で、できれば連ドラもやれればベターという安易な考え。

そもそも脚本家が自分のゴールではないのね。
自分はずっとアメリカ時代も含めて自主制作映画を撮っていたから、理屈よりも感性で映像をとらえている。
自主時代は、脚本は役者のためにしか書かなかった。
つまり台詞を覚えてもらうためね。
役割的には脚本というより台本。

「脚本は物語の設計図」と以前書いたけど、ホントにただの設計図だった。
だからストーリーや芝居の肉付けはすべて絵コンテきってやってた。
単純にそのほうがイメージが伝わるから。

以前教えてた学校で、漫画家志望の生徒のほとんどがシナリオ書けなかったのも、文字より絵にした方が、彼らにとっては早かったんだよね。

「俺も実はそうだ」と思い始めたのがつい最近。
ホンの書き方がどうこう、とかプロットの書き方があーだこーだ、って俺にとってはどうでもいいこと。
いい映像を構築していきたいのよね、つまり。
誤解を恐れずに言えば、ストーリーの運びなんておまけ。

だって、映画は芸術ですよ。
芸術に理屈は不要じゃないですか?

っていうふうに考えていくと、そもそも脚本家として売れること自体相当無理があるわけ。
だって、「脚本なんていらねー」って言ってるのと同じことだからさ。

でもこのブログ開設当初は、やっぱ仕事欲しかった。
ホントに駆け出しだったし、「やっぱ下積みだよな」とか本気で考えてた。

でも映画監督やりたい奴が、脚本家の下積みしてどーすんの?って思ったんよ。
変なプロダクションでVシネの企画やってるとき、ホント業界人っていう人の志の低さに驚いちゃった。
テレビのDの人に実際のテレビドラマの現状を聞いて、「ああ、テレビってもうただのサラリーマン社会なんだな」と思った。
金はテレビの方がいいし、やりたかったんだけど、正直幻滅した。

「これじゃあ売れてもしょうがない」というのが、俺の下した結論。
なら、面白そうな企画がきたらやろう、そうでなければ書かないと決めたわけ。
エラソぶってるわけじゃなくて、少しでも興味をそそられないと書けないんだよ。
やるやらないの問題じゃなくて、可能不可能の問題。

金目当ての仕事なら脚本じゃなくたっていいじゃない?
他にも手に職もってるし。

だから、今のこのブログのタイトルの意味は「売れたい」「脚本家のブログ」ってわけ。
つまり一脚本家が「脚本家としてじゃなくていいからとにかく売れたい」っていう

「売れたいヤロウのブログ」でもいいわけよね、タイトルは。
でも今更変更するのも面倒くさいからタイトルは変えない。

だから、映像に関してはインディーズに戻ろうと思ってる。

物理的な制限は商業映画より遥かに多いけど、その中で表現したいことを表現するのが表現者の醍醐味だし。

だから、日本では脚本家として売れなくていいのよ、もう。
理由を考える必要もなくなった。

というわけで、このコーナーはこの記事をもっておしまい。

今後のブログの内容は、もっと幅広い「日記&コラム」的なものにしていくつもり。

ちなみに「オンラインシナリオ講座」は継続するよ。
ノウハウを知っているのは確かだし、それを人に教えるのは嫌じゃない。
特にハリウッド留学を目指している人は大歓迎だな。

ということで、勝手ながらこの記事はgooID持ってる人のみコメント受け付けます。

売れない理由シリーズ第二弾

2006年04月21日 17時29分33秒 | 売れたい脚本家の売れない理由
先日始めたばかりのカテゴリ「売れたい脚本家の売れない理由」の第二回目。
一体いつまで続くのか?

もちろん、「売れる」までですよ

で、早速売れない理由その2

「人を信用しないから」

理由1ともつながるけど、「いい人」やってたら金にはならないし、受け手にとっても、自分にとっても納得がいくものが書けないんだよね。

Pにもいえるわけで、嫌なPでもPとしての能力が高ければついていきますよ、俺は。
この世界に「情」は要らんと思います。
仕事上はね。
友情は必要よ。

「せっかく仕事させてやろうと思ったのに」(by某自称P)

余計なお世話です、ハイ。

「同情するなら金をくれ」(by安達祐美)です、ハイ。

低姿勢ながら、ロクな仕事を回さない近所の某シナリオライター会社も信用できないんだよね。
俺も、学生やゲーム&ライトノベルオタク上がりじゃないから、プロジェクトを仕切れないPMって許せんのよ。
あるゲームの仕事をそこでしたときなんだけど、渡された資料が全く整理されてなくて、いちいち「キャラ設定はどこのフォルダに入ってるの?」「プロットはどこ?」「シナリオフォーマットは?」と聞かなきゃ仕事に入れない。
で、曖昧な返事が返ってきて、いざ書き始めてみるとメインライターから「フォーマットが少し違う」ときた。
後になって言われてもねぇ。
そういうことは事前にちゃんとすり合わせなきゃ。
スケジュールに関しても、あっちが勝手に思い込んだスケジュールと、俺が思い込んでたスケジュールが違ったりして、あれは大変だったというよりも、純粋に腹がたった。
そういうことは、度重なる口頭確認はもちろんのこと、ドキュメントにして送らなきゃ、PMとしての仕事を果たしていることにならない。
打ち合わせはそのためにあるの。
Webディレクターを8年もやってたから、プロジェクト管理には厳しいのね、俺って。
だからその能力のない人間がPMやってると無性に腹が立つわけ。
結局あのゲームは実現しなかったみたいだけど、当たり前だよ。

とにかくクリエーターと自称する人は曖昧な人が多いから(もちろんちゃんとした人もいる。一緒にしたら彼らに失礼だよね)、請負仕事は大変だ。

以上、人、特に上司(PやPM)を信用しない理由。
仕事となったらね、「自分が企画した仕事」でない限りはビジネスライクにいきたいね。

で、この業界でビジネスライクに仕事してるのは一流Pがほとんどだから、二流、三流、自称Pは信用できない。
だから結果的に仕事が中々来ない。

結果として「売れない」

でも、でも、売れたーい

新コーナー「売れたい脚本家の売れない理由」スタート!

2006年04月19日 23時49分17秒 | 売れたい脚本家の売れない理由
ということで、自虐的なコーナーを始めたいと思います

さて、俺は何故売れないのだろう?

今回思いついた理由その1

「短気で傲慢だから」

そう、実は俺、結構ヤな奴なのです。

一流でないプロデューサーや、自称映画監督から依頼を受けた場合は、一応最初の内は低姿勢で引き受けるんだけど、たいてい三流の自称映画人は、無茶なこと言ってくるし、時間は拘束したがるくせにお金はプロット段階では一切払わない。

P「このプロット中々面白いから○○なように直してくれる?」
俺「はい、わかりました」

翌日
P「ごめん、あのプロットは忘れて。今○○な企画が上ってるからプロット書いて」
俺「はい、わかりました」

翌日
P「ごめん、昨日の話は忘れて。今○○な企画がいけそうな感じだからプロット書いてくれる?」
俺「はい、わかりました」

プロット提出後
P「う~ん、何かイマイチだねぇ。つまらなくはないんだけど、面白くもないな。とりあえず保留ということで」
俺「(ブチッ)そういうことなら、プロット引き上げさせてもらいます」
P「何んだと?」
俺「生活がかかってるんだから、安いギャラで何ヶ月もプロットだけで引っ張られて、挙句の果てに保留?こっちは小間使いじゃないんだから。とにかくこのプロットは引き上げます。新しいの書けばいいでしょ?
P「どうしてもそうしたいならしゃあないな。勝手にせい(怒)」
俺「じゃ、そういうことで(怒)」

と言って事実上取引をやめてしまう。
多分、面と向かって言われてたら、殴り飛ばしていたでしょう。
そのくらい短気なんですね。
これはまあ、ほんの一例で、小さいところの依頼仕事って大抵こっちの都合なんてお構いなし。それでいて「クオリティには十分気をつかって。プロなんだから」というのが彼らの決まり文句。
プロだと思ってくれているなら、まずお金の話ししましょうよ?
と考えちゃうわけです。で、意見を申し立てると煙たがられるので、こっちもキレてしまうわけ。
短気な俺も悪いけど…。
どうなんでしょう?
まあ、一流の人なら多少の無理には付き合うけど、予算500万以内で映画撮ろうなんて素人Pには付き合ってられないわけですよ。
こっちも生活かかってるわけだから。

とはいえ、映画デビューを逃したのは事実なわけで、結局売れないわけよね。
毎回チャンスを逃したこと自体には反省するんだよ。
もっと気が長ければ、今頃はひょっとしたら第一稿書いてたかもしれないわけだから。

でも必ずしも「短気は損気」だとは思えないんだよねぇ。
まあ、ケースバイケースだけどさ。

お高くとまってるつもりはないんだけど、やっぱ「ボロは着てても心は錦」だと思うんよ。
安売りはしたくないから、つい傲慢になっちゃう。

「俺に依頼するときは、頼むから怒らせないでくれ」って…。

短気よ、傲慢よ、さようなら~とはならないんだよな。

かくして売れない脚本家人生は続く…。

でも売れたーい