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ヘタレ創作ヤログ~人生これでいいのだ!!

原点に立ち返った、創作ヤロウのブログ!
「負け組プータログ!!」からタイトル再変更。でも、今まで通り幅広くいきます~

「冬のソナタ」ってどうよ

2005年08月06日 22時21分04秒 | シナリオライティング
すべての韓流ドラマが優れているとは言わない。
自分は、見ていないし、なんとも言えないな。
恩師が見たドラマは、脚本が最低だったらしい。
ブームだからといって、すべての作品がいいわけではない、ということだ。

で、結局「冬ソナ」ってどうなのよ?
結果論でいえば、好き嫌いはあるにせよ、非常に緻密に練られたクオリティの高い人間ドラマだったと言える。
「冬ソナ」は韓流ブームの火付け役だけあって、キャストも豪華だし、何よりも「次回はどうなっちゃうのよ?」「最後はどうなっちゃうのよ?」の連続で、視聴者をひきつけ、ラストではご都合主義で終わらない、ある意味視聴者の期待を、いい意味で裏切る形でこのドラマは終わる。

このドラマで注目すべき点は「引き付ける展開」だけではなく、登場人物の魅力にもある。
ぺ・ヨンジュン演じるチョンサン(途中ミニョンと名乗る)は、鼻持ちならない金持ちの息子でキザという悪い面がある一方、自分の正体に疑問を持ち始め、悩んでいく、その過程でチェ・ジウ演じるユジンに惹かれていくという、男性キャラとしては魅力的な面もある。
それは他の人物、例えばユジンにしても同じで、幼馴染のサンヒョクと婚約しながら、チョンサンに惹かれ、気づけば彼につくしていた、という優柔不断な悪い面と、何事も前向きに考え、明るくきさくにふるまう暖かさもかねそなえた人物だ。
チェリンという、ユジンの恋敵も、単に意地悪なだけではなく、実直にチョンサンを愛し続ける一途さゆえに悩む、非常に人間的なキャラだ。
この「冬ソナ」に登場する人物に共通していえるのは、「よくもわるくも人間臭い」ということだ。
動物映画を描いているわけではないのだから、登場人物が人間臭いというのはそのドラマの魅力にもなる。
見ている人間が、その人物の心情に感情移入できなければ、そのキャラは欠陥をもっていることになる。
最近の日本のドラマにはそういったものが多いが、「冬ソナ」はその点よく練られている。
シナリオ的に、いい演出といい演技をひきだせたわけだから、そのクオリティは非常に高いといえる。

断ったように、ドラマには好き嫌いがある。
この「冬ソナ」にしても、誰が見ても面白いと思えるかというと、そうではないと思う。
ただ、これからドラマのライターを目指す人は、今民放で放映しているドラマは勉強にならないから、「冬ソナ」をみて、面白い(と思われる)連ドラの作り方を学んでほしい。

どうでもいいことだが、韓流で話題になっているのは男優だけのようで、どうも女優さんの話題があまりでてこないね。
チェ・ジウも来日してたはずなんだけど、まったくニュースなどのメディアでは見なかったな。
ヨン様が来たときは、こぞって放映してたのにね。
まあ、韓流ブームは女性がターゲットってことか。
でも、そういう表面的な部分ばかり見ないで、もっとドラマの内容など、内面に目を向けてほしいね。

「冬ソナ」に学ぶこと

2005年08月01日 22時54分01秒 | シナリオライティング
このドラマがレベルの高いドラマであることは、すでに述べたけど、連ドラとしての引きの強さだけがこのドラマの良さではない。
登場人物が、非常に(ある意味都合よすぎというくらい)魅力的なのだ。
とくに、チェ・ジウ演じるユジンは、簡単に説明すればヨンさまとパク・ヨンヒ演じる幼馴染の間で揺れる女なのだが、「やっぱあなたのことが好き」という成り行きまかせ気分次第な純愛(?)を両者にぶつけ、二人を結果的に手玉にとってしまう、ヒロインとしてはちょっと問題ありな性格の女性だ。パク・ヨンヒのキャラとは婚約しているのだから、現実の世界ならヨンヒから婚約破棄され、慰謝料を請求されても絶対裁判で勝てないくらいヨン様につくしている。でも「ヨン様のキャラオンリー」ではないのだ。良く言えば優柔不断、悪く言えばタチの悪い女だ。
この性悪女をヒロインとして魅力的に描く、というのはドラマ作りでは非常に重要な事だと思う。

とかく、いい人ばかり出してしまったり、恋愛モノでもただただいい男といい女を描いてしまいがちな日本のライターにとって、非常に勉強になるドラマだと思う。

かく言うオレもキャラ作りには弱い方なので、非常に参考になった。

とはいっても、濃いキャラや妙なキャラをバンバン出せばいいドラマになる、というものでもないので、そこらへんは、どういう人物がドラマ上で魅力的に映るかを考えてシナリオ作業をしたいものだ。

パクリと土台

2005年07月28日 00時35分29秒 | シナリオライティング
話題作の内容をパクるのと、それを土台にして新たに内容を作りなおすのとでは、同じように見えるけど全然違う。

パクリで、仰天してしまったのはフジテレビの25時間テレビの「WAVE」とかいうさんまさんが主役の「リアルタイムドラマ」。つまり「24」のリアルタイムでドラマが進行していく、という特徴をパクッたわけだが、こういうのは作り方としては最低だと思うね。
「リアルタイム」は「24」の特徴のひとつではあるが、本当の魅力はそこじゃないんだよ。あのドラマの完成度が高いのは、そんな思いつきでできるような、いわゆる「企画モノ」的なものじゃない。
 キャラがそれぞれドラマをもっていて、登場人物の誰が味方で誰が敵だかわからない状態で、話もどう展開していくのか定かではない状態で視聴者の関心をひたすら「次週」につなぎとめた「ドラマ」そのものが、どうせならパクられるべき。
パクるよりは、土台にして、ストーリーは新しく作りなおしたほうがもちろんベター。

韓流もパクリではないけど、やたら韓国俳優に出演させてみたり、ただブームに乗っかった企画をやるのは誰でもできるでしょ?
もっと面白いこと考えなきゃ。
せっかくチェ・ジウとか親しみのもてる女優さんが出てきたんだから、ここらで日韓合同による「従軍慰安婦問題」をドラマにしてみるとか、もうちょっと内容のあることやって、とテレビ局にせつに願う今日この頃です。

ああ、エロゲーシナリオ書いてるうちに日をまたいでしまった。
今日は、これも含めて2回更新したいです。

韓流ブームの意味

2005年07月26日 23時57分14秒 | シナリオライティング
いやぁ、メロメロなメロドラマ「冬ソナ」見た後にエロエロなエロゲーのシナリオ書くのはきついっす。
ヒロインがチェ・ジウに思えてきたりして、キャラが変わっちゃわないかと気をつけなきゃならなくて。

それはさておき、韓流ブームといえばヨンさまに代表されるような韓国のスターや、テレビドラマ全体を指し、「韓流だ!」と皆様叫んでおりますが、作り手としてこのブームで押さえておかなきゃならないのは、その作品の品質ですな。
役者の演技も含めて、その作品のクオリティが、今の日本にはない、というのが韓流ブームの基礎にあることを肝に銘じて物作り(ライターならシナリオ作り)に励まなければなりませんね。
「冬ソナ」は、見る前は「あんなの昔の日本の恋愛物のパクりでしょ」とバカにしてたけど、見てみるととんでもない。
オリジナリティには確かに欠ける部分もあるけど、それを補って余りある手に汗握る展開。ドラマとしての完成度は、はっきり言ってかなり高いです。
恋愛物なら、普通日本のドラマだったら「くっつくのかくっつかないのか」が最後のオチだけど、「冬ソナ」はそれだけじゃない。
視聴者の関心を引くために様々な仕掛けがストーリー上に施されている。
これは、連ドラを書こうって人は絶対にみるべきドラマです。

何はともあれ、「食わず嫌い」もほどほどにしないといかんな、と自省してしまった今日この頃です。

エロゲーのシナリオ、早く脱稿したいっす。

追われてます、追われてます!

2005年07月19日 19時18分01秒 | シナリオライティング
「冬ソナ」なんか見てる場合じゃない!(見るけど)

今請け負ってるエロゲーのシナリオに追われてます~。
本当はもう1キャラ分は納品してなきゃいけないんだけど、まだストーリー佳境部分でてこずってます。

今回のゲームの仕事は、今までとは違う会社から請けているので、ゲームの内容もシナリオフォーマットも全然違って、慣れるまでに3日かかった。その間に遅れをとっちまったわけですな。

以前のところや別の会社では「早業」と評されたオレも、今回はちと手が遅くなってます。
でも、クオリティも大事だし~。

っていうか、ホントはクオリティの方を大切に思ってほしいね。
速いか遅いかなんて二の次だよ。
まあ、締め切り前日から書き始めることもあった、なんて師匠は言ってたから、この業界締め切り守らないライターはいっぱいいるから、神経質になるのもわかるけどね。

クオリティと手の速さのバランスは、難しいところだね。
でも、文芸として考えれば、クオリティ最優先のはずだと思うんだが…。

オンラインゲームシナリオ講座開講しちゃった!

2005年07月17日 18時18分22秒 | シナリオライティング
まだまだ駆け出しなのにね。
でもストーリー作成の研究は十数年やってるし、プロとして仕事もしているのが現状だから、教えてしまってもいいでしょう?
現に講師の話は来ているしね。

受講生になった方は、是非ここに遊びにきてくださいね~。

さあ、仕事がんばんなきゃな~

オンラインゲームシナリオ講座

海外ドラマに学ぶ「連ドラ」の書き方

2005年07月16日 14時39分53秒 | シナリオライティング
 ついこの間までアメリカのテレビシリーズ「24」にハマリ、現在後学のために韓流ブームの原点「冬のソナタ」を見ている。
 恩師も「海外ドラマは面白いが、日本はダメだ」とおっしゃっていたが、なら日本の連ドラはどこがダメなんだろうか?
 皮肉にも、あまり興味のなかった「冬ソナ」にその理由をみつけた。

 連ドラというのは、日本の場合は大抵11~13回放送される。つまり3ヶ月見続けさせるわけだ。
 ということは、つまり見る側は、約12週間ものあいだ「見る」理由をもち続けなければならない。
 例え設定やストーリー展開が少々面白くても、ただダラダラとストーリーを12週間も見せられたら、飽きてしまう。
 そう、連ドラで注意しなければいけないのは、この視聴者の「飽き」なのだ。

 一本の映画や2時間ドラマの場合、1話完結なので、飽きられる心配をする必要はないが、連ドラは上記の理由から、途中で飽きられる可能性が常につきまとっている。
 だから、書き手は12回書くとして、毎回「次はどうなるの?」という期待と不安を視聴者に持たせることで、12話までひっぱっていくというテクニックが必要になってくるのだ。

 先にあげた「冬ソナ」の場合、ヨンさまとチェ・ジウが出会って、恋に落ちて、ラストになるまでダラダラと続く恋愛物なのか、と思ってみてみたが、展開がまず格段に早かった。
 1話で出会い(高校生という設定だが、ヨンさまもチェ・ジウもコスプレにしか見えず、笑ってしまった)、2話で恋に落ちるが、その最後で突然ヨンさまが交通事故で死んでしまう。主役のひとりがわずか2話で死ぬという予想外の展開をさせることで、「今後どうなるのよ」と思わせる。
 そして、3話以降はそれから8年後、大人になったチェ・ジウが幼馴染で、高校時代恋のライバルだった男と婚約するのだが、婚約パーティーのその夜にヨンさまを街角で見かけたチェ・ジウは彼を探し回り、パーティーを台無しにしてしまう。なんだかんだあって、「やっぱ他人よね」ということで、自分を取り戻し、仕事にせいを出すチェ・ジウだったが、取引先の理事がヨンさまだった…というところで3話は終り、「次はどうなるのよ?」と今後の展開をやはり期待させる終り方をする。まだ3話までしか見てないが、連ドラとしては高い構成力だと思った。

 これは「24」の場合、もっと顕著だ。毎回毎回が「次の展開が読めない」終り方をし、24回まで引っ張るのだから、すごいテレビドラマだ。

 つまり日本のドラマだったら12回なら12回に分断された話を飽きさせずに見続けさせるには、ただ大きな話を12話に分断するだけでなく、常に次はどうなるのか、という展開を毎回の最後にもってきて、次につなげる、というテクニックがなければ、連ドラとしての魅力がなくなってしまうのだ。

 日本の連ドラが面白くなくなった原因は、様々な理由があるだろうが、シナリオ学校出身のライターは、連ドラのそういった要素とテクニックを全く学ぶことなくシナリオライターになっている点がまずあげられる。
 シナリオ学校の主なテーマは、職人ライターを養成することではなく、コンクールに受かるように指導することになっている。
 コンクールは1時間ものにしても2時間ものにしても、一話完結だ。
 だから、受講生は一話完結のシナリオしか考えないし、書かない。また講師も1話完結のドラマの書き方しか教えない。
 コンクールや学校出身者がほとんどの今のテレビ業界だから、これでは連ドラが面白くなるはずがない。

 連ドラの核は、「いかに次週へ期待と不安をもたせつづけるか」だ。
 これから連ドラのライターになろうという人は、このことは学校で習わなくても、頭の隅に置いておいてほしい。

エロゲーのシナリオ

2005年07月15日 18時45分45秒 | シナリオライティング
同じシナリオライティングといっても、内容によって向き不向きというのはどうしてもある。
別にいい子ぶるわけじゃないが、俺はエロ系はここ何本かやってみて、結構不得手だと気がついた。
実写やアニメのシナリオと違って、ゲームのシナリオは、小説のように細かい描写・表現が必要になってくる。
そうすると、当然その経験がものをいってくる。

自慢じゃないが、俺の軍隊は「自衛隊」並だ。
日々訓練に始まり、訓練に終わる。
実線での臨機応変で華麗な戦闘(?)はできない。
そういう状態で、内容によっては変態プレイも数多く要求されるエロゲーのシナリオを書くわけだから、正直苦悩の連続だ。しかも、テキストサイズも稼がなければならない。

誰か、俺の軍隊を「米軍」並にしてくれ~(笑)。

っていうか、それよりもなによりも、まっとうなシナリオの仕事をくれい~

恩師に会ってきた

2005年07月09日 00時19分29秒 | シナリオライティング
西条先生とは、今年13年ぶりにお会いしてから、今まで何かとお世話になっている。
先生は昭和初期のテレビドラマのヒット作を何十本も手がけた、ベテラン脚本家だ。書いたシナリオは1000本を超えている。
だから、色々親身になって相談に乗ってくれる。

先生は、「生業としてゲーム等のシナリオを書くのもいいが、人に使われてちゃ面白くない。自分で、自分にしか書けないと思うものを書いてみろ」とおっしゃった。
師というよりは、シナリオの父の言葉として受け止めている。
理由は二つ、ひとつは、先生には「親父と思って何でも相談しろ」といわれている事。
そしてもうひとつは、ただの先生なら「とりあえずそんな仕事でも地道にやっていけばなんとかなるさ」と適当なことを言うはずだからだ。
苦言なんて呈する必要はない。
「早く一人前になってくれ」というのは、まぎれもない親父の言葉じゃないだろうか。

プロデューサーや、クライアントに言われて書くシナリオは、腹がたつこともあるが、ようは数人を納得させればいいので、ある意味簡単といえる。

一方、自分にしか書けない物を書く、というのは簡単なようでいて一番難しい。
「自分にしか書けないもの」とはなんなのか?
そこからスタートしなければならないからだ。
自分は、むしろこう解釈している。

「自分にしか書けない物=自分がどうしても書きたい物」

芸術家じゃないし、「自分にしか書けない物を書く」というのは至難の業といってもいい。
ドラマとは古くはローマ時代のギリシャ悲劇から、そのドラマツルギーを現代まで引き継いできている。
単にテーマやネタでいうなら、もう書き尽くされたといっても過言じゃない。

自分がどうしても書きたい物を書くのなら、これは話が違ってくる。
もちろん「マトリックス」みたいなものが書きたくて「マトリックスみたいなもの」を書いたら、何の芸もない。
書きたい物にオリジナルがあったり、あるジャンルだったりする場合は、他の作品との差別化は必須だ。
ここが一番難しいところだろう。
だが、やりがいはある。

ま、請負仕事はそれはそれとしてやり続けるつもりでいるが、先生の言葉には開眼させられた。
どうしても書きたいネタは山ほどあるし、「書いたら見せろ」ともおっしゃってくれているので、是非時間を無理に作ってでもプロットを書いてみようと思う。

以上、「売れない脚本家、初心に帰る」の巻でした。

仕事

2005年07月07日 21時32分29秒 | シナリオライティング
ゲームのシナリオの仕事を請けた。
8月中旬までに900kbほど。結構な量なんだけど、よく素材をみると小説のように細かく書いてあって、それをシナリオ化するだけなので、そんなに苦戦はしないだろう。
あと、ネットドラマの話がようやく動き出して、今プロットの直しをやってる。
また、Vシネマの仕事もくるかもしれない。
キャパを越えないように頑張らなきゃ!