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ヘタレ創作ヤログ~人生これでいいのだ!!

原点に立ち返った、創作ヤロウのブログ!
「負け組プータログ!!」からタイトル再変更。でも、今まで通り幅広くいきます~

戦争の描き方

2005年07月03日 20時38分49秒 | シナリオライティング
今日は都議会議員選挙の投票に行ってきた。
もちろん、民主主義国家の国民の義務は果たしますよ~。
自分は、戦争賛美の石原都政には否定的な立場なのだけど、昔みたいに「じゃあ、この人」ってのが今ない。政党数が減って、2大政党化へと向かいつつあるからしかたないのかもしれんが、自分の主義主張を代弁してくれる政党がなければ、民主主義の政党政治としては大きな問題じゃないか。

というわけで、戦争についてですが、反対です。
まあ、言うのは簡単だけど、実際はね。
やらなければこしたことはない、という意味で自分の意見は、ネオコン連中とは全く意見が違うわけだけど、戦争=生存競争は、地球の生物界にはなくてはならない必要悪でもあるような気がする。

靖国神社は「太平洋戦争は、日本がアジアを欧米から守ろうとした正義の戦争」という主張をしているが、戦争は「正しい」とか「間違っている」とか関係なしに起こっちゃうもんだと思うんだよね。
で、勝てば戦勝国は「正義」で、敗戦国は「悪の枢軸」になっちゃう。日本は今のところ後者だよね。

物語の書き手として、俺らが忘れてはならないのは、戦争そのものに対する考え方よりも、事実起こりえる事象をテーマに沿って忠実に再現すること。
例えば、どんな大義を抱えた戦争であろうと、何千人、何万人という市民が一瞬にして殺傷されるという事実。
奪われた彼らの人生について、語り手である俺らは無視してはいけないと思う。
そして、大義をかざす国家首脳によって戦争させられる兵士達の精神状態も忘れてはいけない。
「よっしゃ! やってやるぜ!」
なんて台詞を書くのは簡単なことなんだけど、ちょっとその前に考えたい。
自分が撃った銃弾が敵兵に当たって、崩れていく生死の瞬間、もしくは敵兵ではなく、たまたま通りかかった子供だった場合、撃った兵士の精神状態はまともでいられるのであろうか?

俺が思うに、人間を描くという行為にとって最大のテーマが戦争だと思う。
「スター・ウォーズ」や「ガンダム」にうつつをぬかして、「やってやるぜー」なんて台詞を書くのもいいが、ちょっとだけでも戦争の実際について考えてみませんか?
ライターの皆さん。
そして、視聴者である学生や、サラリーマンや政治家のみなさんも。

「高級料理」と「定食」

2005年06月28日 22時19分05秒 | シナリオライティング
恩師に言われたことがある。
くだらない仕事はするな、いいものを書くことに専念しろ、と。
いいものとは、ずばりドラマ通が絶賛するような名作もしくはそれに匹敵するような応募作のことだ。
もちろん否定するつもりはない。
映像作家を目指して以来、常に頭の中には「自分の最高傑作を作る」を念頭において創ってきたし、シナリオも書いてきた。
料理人をめざすなら、料理の鉄人ってなわけだ。

だが、今自分はもう少し幅広く物語り作りについて考えている。
「定食」があってもいいんじゃないか、と。

テレビの2時間ドラマは、B級のレッテルを貼られて久しいし、確かに稚拙な内容のものも多い。
が、視聴者はそれなりに楽しんでるようだ。
いってみれば2時間ドラマは、おじちゃんおばちゃんが見る「定食」的番組なのだろう。
定食を、ドラマ作りに言い換えれば、大衆娯楽といえるんじゃないかな。
倉本 聡さんとかが書く高尚な人間ドラマものは、確かに優れた作品かもしれないが、大衆の誰もが楽しめるドラマじゃない。
「定食」じゃなくて「懐石料理」だ。
脚本家は、企画者ではないし、「どういうドラマを創るべきか」にあまり頭を悩ます必要はないと思うが、自分は映画にもテレビドラマにも大衆娯楽は必要不可欠だと思っている。
たとえ、それが高いレベルを要求する人に批判されようとも、いつの時代にも低俗大衆文化は必要だと自分は確信している。
シナリオライターを目指している人は大抵コンクールを目指している。
コンクールは、世界料理人コンテストみたいなもんだから、定食がわりこむ余地はない。
高級料理をつくるべく、ライターとしてがんばることは悪い事じゃないし、がんばってほしい。
だが、ドラマがすべてそうであるべきだ、とは思ってほしくない。
A級があればB級も、C級だって必要なのがドラマの世界だと自分は信じている。

ゲームシナリオライターへの道

2005年05月10日 22時43分18秒 | シナリオライティング
普通のシナリオライターになるよりは、簡単になれるのがゲームシナリオライター。
王道はありません。

まず、ゲーム製作に必要な知識を身につけて、プランナーとしてゲーム会社に入社する方法。
プランナーは、大抵シナリオライターも兼ねているので、何年か実績を積んだ後に独立するといいです。この方法が一番安定したフリーランス生活を送れるでしょう。

もうひとつの方法は、ネットを通じて求人を探すこと。
アドベンチャーゲームのシナリオライター(特に18禁)は色々な会社が募集記事を出しています。
自分もこの方法でゲームシナリオの道に入りました。
でも、アクセスした会社もしくは団体が信頼にたるかどうかが問題。
入金がなかったり、仕事が不定期(つまりしばらく全くなかったり)だったりして、生活が不安定になることを覚悟すべき。

この場合でも、あるいはプランナーから入る場合でも、ストーリー作りは勉強しとくべき。
シナリオのノウハウのないライターは、すぐ消えます。
映画やテレビに興味がなくても、シナリオ学校でシナリオを勉強したほうがずっと有利です。

ゲームシナリオライターに必要なのは、忍耐と精神力と、シナリオ執筆の(少なくとも文章作成の)ノウハウです。

ただ、エロゲーやギャルゲーの場合は、オタク要素を求められます。
オタクになる必要はないのですが、研究する必要はあるでしょう。
でも、これもはまってしまうと、つぶしがきかなくなり、すぐさま消えうせることになるので、あまりこの手のゲームのライターになるのはオススメしません。

自主映画と商業映画の境界線

2005年05月01日 16時28分04秒 | シナリオライティング
これ、実はあまりないんです。
「脚本のクオリティ」とか「演出の技」とか、あるいは役者の演技力とかって日本の場合は、商業映画も自主映画も変わらない。
大きな違いがあるとすれば、というか違わなきゃならない一番のところは「この映画で儲かるかどうか」という計算があるかどうか。
自主には必要のない計算も、商業映画では売れなければ話にならないので重要です。

これが自主と商業の境界線。
テクニックだのなんだのは関係ないっす。

こんなこと言ったらプロでやってる人に怒られるだろうけど、敢て言います。
世の中売れれば勝ちってのが資本主義。
自主映画しかやったことない人でも、商業映画は創れます(技術的に)。
ただ、売れることを前提にしなければ、商業映画はなりたたないっていうそれだけ。
物作りに、正しい方法も、勉強・修行しなければならないものも、本来ないはず。
だって修行して芸術家になった人なんて、映画・ドラマ業界以外にはいないよ。

例えば、ミュージシャンなんて「売れる!」ってプロデューサーに思われれば、昨日までライブハウスでほそぼそやってた連中が、翌月にはNHKホール埋めてますよ。
ショウビズっていうのはそういう世界。

ようはプロデューサーが、相手がアマであれプロであれ「売れる!」と思うことが商業映画の始まりであるべきだし、逆に「ちょっとなぁ」というものであれば多少の大物の企画でもボツにするくらいの情熱が必要だね。商売にしなきゃならないんだから。
今の日本の映像業界にはまったくない概念かもしれない。

これをシナリオライティングのカテゴリーで語っているのは、シナリオも同じだってこと。
アマだからって、平身低頭する必要はない。
作りたい、ていう情熱でものを作っていけばいいんだと思う。

ファンタジー系の仕事

2005年04月15日 22時21分25秒 | シナリオライティング
これって、得意な人とそうでない人にまずわかれる。ライターであるなし関係なくね。
で、得意な人が、じゃあシナリオ書けるかっていうと、ちょっと無理。あまりにも薄学であることが多いから。「ファンタジーはなんでもできる」っていう考えはその典型的な例。なんでもできるけど、何にも考えないで、ただそれらしい設定とか世界観とか考えてるだけでは「なんとかファンタジー」もどきで終わってしまう。
まあ、それでもいいんだろうけど、プロの仕事じゃないね。プロだったら、いかに「ファイナルなんとか」と差別化を図るかに頭を悩める。これって相当得意な人じゃないと難しいかも。この場合の得意な人というのはライターとして得意な人って意味。
俺は、やってみて、「嫌い」ではないけど、決して得意ではない。
どちらかっていうと、リアル系が好きなので、その方向性でファンタジーが書ければやりやすいんだろうけど、注文されるのは、リアルとはおよそ別モンだから。ロボットだせ、とかさ。神の使いみたいなの出せとか。

できれば、今度は現代劇が、もしくは時代劇でアクションをやりたいね。

作家ではない

2005年04月12日 21時35分03秒 | シナリオライティング
脚本家とかシナリオ作家とか言われて有頂天になっている人を知ってますが、脚本家は作家ではありません。設計士です。
なぜか?
自分の書きたいものを書けることはまずないからです。
それこそ倉本 聡さんとかあのクラスにならないと、「俺、こんなの書きたいんだよ」「ああ、じゃあいきましょう」なんて夢のような話にはまずなりません。
企画ってのがあるんです、シナリオの前にね。
例えば、
某P「キムタクでレースものいきたいね~」
某D「そうっすね、じゃあ井上さん脚本で企画書書いてもらいましょうか?」
某P「おし、頼んだぞ」
で、井上由美子さんとこに話がいくわけです。
ストーリーも「こんな感じで」みたいにね。
で、その注文を井上流に料理して企画書書くのがシナリオライターたる井上由美子さんの仕事。
で、「エンジン」が生まれるわけです。
これって作家とは違うよね。
職人でしょ、どっちかっていうと。
だから、作家ではないんですよ。
俺が「こんなの書いたんだけど、やらせてもらえません?」
某P「どれどれ?うん面白そうだね、やってみよう」
なんて絶対起こり得ません。
ここらへんを勘違いしてる人がいっぱいいるので、これからシナリオライターになろうって人は注意しましょうね。

不敵な嘲笑

2005年04月11日 15時48分32秒 | シナリオライティング
これって腹が立つ。

ある打ち合わせでのこと。
「むらちょさんは企画書はじめてだよね」嘲笑。
まず、はじめてじゃありません。かなり書いてます。そこそこで書式がてんでばらばらで、しかもそこそこが「自分とこが正しいやりかた」を主張してるのも知ってます。
「プロットの書き方わかる?」嘲笑
わからなかったら、何故あなたの前にいるんでしょう?
「企画書、話になんないから、はなから書き直してね」嘲笑
メールで事足ります。無論、嘲笑はいりません。

まあ、この業界、ちょっとプロと呼ばれるようになってちっぽけな世界のちっぽけな会社の社長にでもなったひにゃ、駆け出しライターなんて「ひよっこ」ですよ。
自分もたいした違いないくせにね。
この業界で10年やってました、って人はそれなりだと思う。
その人の性格にもよるけど、言う事は聞いておいたほうがいい。
でも、世に出て数年って人はまだプロ気取りの域を出てないねー。
こりゃ、脚本家連盟の理事さんが憤るのも無理ないわ。

ホント、このままだと日本のドラマ業界はだめになり放題ですな。
だって、プロを名乗る人が、社会人としてのコミュニケーションのとり方知らないんだから。
これから仕事頼むライターに「嘲笑」はまずいでしょ。

あと、こんなこともあった。
「あなたのメールの「うる覚え」だけど、「うろ覚え」だよ。ライターなんだから気をつけて」
とほぼ初対面の人に指摘されました。シナリオや仕事のやりとりのメールでの誤字なら指摘されて当然だけど、ほとんど私語に等しい部分ひとつひとつをこまかく指摘してくるってのは…相手が不快な気分になるってわからないのかね?

とにかく、仕事なんだから少なくとも一緒に仕事する人を不快にするような言動行動は慎むべきだと思うよ。
なんか、俺がベテランになったときに回りがみんなそんな連中だったらと思うと吐き気をおぼえるね。
どうか、今脚本家を目指している人には、そうなってほしくないですね。

仕事を頼む仁義

2005年04月08日 19時59分55秒 | シナリオライティング
えっと、表題に書いてあるようなことは企業の人は大丈夫なんだけど(例外もありますが)サークルで「書いてください」ってのは大抵「仁義」ってのを知らない。
ノーギャラはお断りって言ってるのに、「売り上げがでたら払います」とか、渋っておきながらこちらの企画にはケチをつける。
自分にやりたいことがちゃんとあるなら、まずそれを説明した上でギャラいくらでやってくれ、っていうのがシナリオ頼むときの仁義だよ。
自分のやりたいことはやりたい、シナリオはただ同然で書いてほしい、実際そうしないとやってけないとしても、それをアリアリと見せ付けられるとこっちはやる気なくすよ。
サークルの人に言いたいのは、まず遊びでやるんだったら滅茶苦茶でもいいから自分でシナリオからちゃんと書く事。プロに頼むのなら、相応のギャラはカクゴしなさい。
自分的に言えば、自分がやりたいことも組んでくれるなら、ギャラの額は応相談なんだけどね。
ノーギャラではやらんけど…。

素人も、業界の人も、まず人をやる気にさせる術を学んでください。

プロット

2005年04月05日 22時09分05秒 | シナリオライティング
自分は、まず起承転結でおおまかなあらすじを作って、それからプロットにするスタイルだったんだけど、最近はそのままプロットに入っちゃうケースが多い。
だから、当然途中でつまずく。それがまた日を改めると新しいアイディアが浮かんでくる…といった方法でプロットを書くようにしてるかな、最近は。

で、ようやくサークル用のゲームプロットの1本が終わった。そのまま通ればいいけどね。
それと並行して、別のサークルのプロットと、ネットドラマ用のプロットを作成中。
これも今週中には終わります。
来週は、うまくいけば、ネットドラマのシナリオ作業に入ってるかな。

僕は、シナリオライターとの交流も好きだけど、シナリオライター志望の人と話すのはもっと好きです。
なぜかって、それは夢が大きい人が多いから。
夢って重要な要素だと思う。
それがなかったら、そもそも書き物なんて出来ないんじゃないかな。
仕事でやってると、現状に流されてしまうことが多いから、そういう人たちとの交流が自分を初心に戻してくれるんだね。
この前も、お世話になってる先生のクラスの生徒さんたちと飲んだけど、面白かった。刺激がたまらないね。
これからも、そういうことがあるといいと思ってます。
これを見ている脚本家志望の人がいたら、是非コメントください。ブログもってたら、そのアドレスも忘れずに記入してくださいね。


インターネットで教室を

2005年04月01日 22時06分45秒 | シナリオライティング
今、去年まで本職だったWebデザインについてオンライン教室を開こうと準備中。
小金稼がないとね。
さて、シナリオの話と。
舞台の本、ようやく下巻に突入しました。これを読み終わらないと、プロットが書けないからね。ま、書きながら読んでるんだけど。
あと、ゲームサークルさん用の企画を2本。これもプロット作成中。
ゲームの場合は、選択肢によってストーリーが変わるようにしなきゃならないから、いろんなエピソードを用意しつつ、どうつながっていくかのチャートまで書いておかないとならないから、普通のシナリオとは別の意味で大変。
あとは、漫画の企画を出したけど、どうなることやら…。

おっと、ハリウッドのコンペ向けのシナリオも書かないとね。
何かと精神的に忙しいわ。