”玲瓏”管理人のつぶやき

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亀田騒動

2007年10月20日 | 桜庭和志
 マスコミがよってたかって亀田バッシングをしている。ちょっと待てと言いたい。

 亀田一家が出てくるまでは、日本ボクシング界は世界チャンピオンを排出しようとなかなか注目を浴びることが少なくなってきていた。あの独特なバフォーマンスで、ボクシング中継をお茶の間のゴールデンタイムに戻したのは紛れもなく亀田一家だ。

 大毅選手はまだ18歳。日本ボクシング史上、世界チャンピオン奪取の最年少記録更新がかかっていた。逆に言えばこれまでこの年齢で世界チャンピオンに挑戦できることが奇跡だったのだ。ということを世間は忘れているような気がする。

 格闘技ではよく「心技体」という。失礼ながら述べさせていただくと、大毅選手はこの順の弱さを露呈したように思えるのだ。

 「心」-ボクシング界ではよく”かませ犬”と表現されるボクサーがいる。中にはその力の差から勝った試合もあったが”かませ犬”の試合もあったように思える。そのため連勝街道であったにもかかわらず世界ランキング入りも見送られたのはそのためだろう。いきなり世界チャンピオンに挑戦した感じに見えるのだ。自分としてはこれまであたってきたパンチがあたらない、その心の葛藤が最終ラウンドの愚行となった表出したように思える。また相手に対して挑発はまだしも”ゴキブリ”発言はどうかと思えた。

 「技」-亀田だからというわけでもないがあの”亀”のように構える防御スタイルはなんとも解せない。通常は攻防ともきく防御スタイルに構えるものだが、興毅選手も世界戦であのスタイルだったことを思い出すと父史郎氏の教えなのだろう。あれではパンチが後手後手に回ってしまう。

 「体」-申し分ないのではと思えた。12回フルラウンド戦い抜いたし、12回疲労の果てに相手を持ち上げたり投げ飛ばしたりできるのだから大したものだ。

 父史郎氏はボクシング界から身を引くことを英断した。察するに、自分ができることはすべて子供達に教えた、ただ世界チャンピオンになるには自分よりももっと上のレベルのトレーナーについた方が子供達のためになる、と考えたのだろう。

 素質はボクシング界の有識者が口をそろえて認める発言をしている。華がある格闘技者はなかなか少ない。亀田3兄弟が親から巣立ち世界レベルのトレーナーについた今後を注目したい。

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